水道水の有機フッ素化合物(PFOS、PFOA等)について

更新日:2024年10月24日

有機フッ素化合物(PFOS・PFOA等)とは

有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合を持つ有機化合物であり、総称でPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)と呼ばれています。

有機フッ素化合物(PFAS)の種類は非常に多くありますが、中でも代表的なものとして、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)があり、フライパンの表面加工や撥水剤、消火剤など幅広く用いられていました。ただ、PFOSとPFOAは、熱や薬品に強く、環境中で分解されにくい蓄積性の高い物質であることから、現在では、国内での使用や製造は禁止されています。(注釈1)

国は、水道水について令和2年に「PFOS及びPFOA」を水質管理目標設定項目(注釈2)に位置づけ、暫定目標値(注釈3)を「PFOS及びPFOAの合算値で50ナノグラムパーリットル(注釈4)」と定めました。


現時点においても、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについて確定的な知見がなく、国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。


注釈1:PFOSは平成22年、PFOAは令和3年10月から、使用・製造が禁止されています。

注釈2:水質管理目標設定項目とは、水道水中での検出の可能性があるなど、水質管理上留意すべき項目です。将来にわたり水道水の安全性の確保などに万全を期する見地から目標値が設定されています。

注釈3:暫定目標値とは、体重50キログラムの人が一生涯にわたり毎日2リットルの水を摂取しても、健康に悪影響を及ぼさないとする値として国が設定したものです。

注釈4:ナノグラムパーリットルとは、水1リットル当たり10億分の1グラムの物質を含むことを表します。暫定目標値の50ナノグラムパーリットルとは25メートルプールに耳かき1杯程度の濃度です。


 

参考(関連リンク)

貝塚市の水道水における有機フッ素化合物(PFAS)の検出状況について

貝塚市の水道水源は大阪広域水道企業団(以下「企業団」という)からの受水と自己水(深井戸、表流水)となっています。このうち企業団からの水道水については、企業団の各浄水場で有機フッ素化合物の検査を行っており、その結果については令和2年度に国から示されている暫定目標値(50ナノグラムパーリットル)を下回る結果となっています。検査結果については企業団のホームページで公表されています。

 

貝塚市では、PFOS及びPFOAについて令和2年度より検査を実施しています。結果は以下の表に示すとおり、PFOS及びPFOAの合算値は検査開始から全て暫定目標値を下回っています。

 

表 PFOS及びPFOAの検出状況
採水日 採水地点 検査結果
令和6年7月30日 津田給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満
令和6年7月30日 津田給水区  給水栓水 5ナノグラムパーリットル
令和6年7月30日 東山給水区  給水栓水 8ナノグラムパーリットル
令和6年7月30日 三ケ山(山上)給水区  給水栓水 13ナノグラムパーリットル
令和6年7月30日 蕎原給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満
令和6年7月30日 蕎原給水区  給水栓水 12ナノグラムパーリットル
令和5年4月25日 津田給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満
令和5年4月25日 蕎原給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満
令和2年7月31日 津田給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満
令和2年7月31日 蕎原給水区  原水 5ナノグラムパーリットル未満

 

津田給水区・・・深さ300メートル程度の井戸を水源としており、地表水の影響を受けにくく、原水では検出されていません。

 

東山給水区・・・企業団水と津田浄水場浄水をブレンドしております。企業団水は淀川を原水としていているため、PFOS及びPFOAを含んでいますが、暫定目標値未満です。

 

三ケ山(山上)給水区・・・企業団水のみです。企業団水は淀川を原水としていているため、PFOS及びPFOAを含んでいますが、暫定目標値未満です。

 

蕎原給水区・・・企業団水と近木川上流の表流水を水源とした水をブレンドしております。企業団水は淀川を原水としていているため、PFOS及びPFOAを含んでいますが、暫定目標値未満です。

 

 

貝塚市の水道水質検査における採水地点を示した地図の画像。画像の詳細については電話等でご説明いたします。

参考(関連リンク)

東山給水区域、三ケ山給水区、および蕎原給水区の供給元である大阪広域水道企業団が実施するPFOS及びPFOAの定期検査の結果は、岬分岐の検査地点の測定結果をご参考ください。

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道部 浄水課

電話:072-422-0445、072-422-0238
ファックス:072-438-7075
〒597-0012
大阪府貝塚市津田11

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