食品ロスを減らしましょう

更新日:2024年01月31日

食品ロスとは

 

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことです。

食用に準備された後に捨てられたもの(食べ残しなど)も、食用に準備される前に捨てられたもの(消費期限切れ、過剰除去など)も、両方が食品ロスにあたります。

 

農林水産省・環境省の令和3年度推計によると、日本では、年間523万トンの食品ロスが発生しています。

この量は、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(2021年で年間440万トン)の約1.2倍に相当します。

 

また食品ロス523万トンのうち、事業系由来が279万トン(53パーセント)、家庭系由来が244万トン(47パーセント)となっており、食品ロスの約半分が家庭から出ています。

この食品ロスを国民一人あたりに換算すると、一年間で約42キログラムになり、お茶碗一杯分(約114グラム)の食べ物を、毎日捨てていることになります。

 

ひとりひとりが「もったいない」を意識して、食品ロスを減らしましょう。

総務省人口推計(2021年10月1日)令和2年度食料需給表(確定値)

 

 

家庭から食品ロスが発生する主な理由

 

家庭から食品ロスが発生する主な理由は、「食べ残し」「直接廃棄(手つかず食品)」「過剰除去」の3つです。

少し意識したり、工夫するだけで食品ロスを減らすことができます。

 

・食べ残し

食事として使用・提供したが、食べきれずに廃棄されたもの

 

・直接廃棄(手つかず食品)

賞味期限や消費期限(下記参照)を超えたことにより、使用、提供せずに、手つかずのまま廃棄されたもの

 

・過剰除去

厚くむきすぎた野菜の皮など、食べられる部分まで過剰に除去して廃棄されたもの

 

賞味期限と消費期限の違い

 

ほぼすべての加工食品には、賞味期限、消費期限のいずれかの期限が表示されています。

どちらも食品を安全に、おいしく食べられる期限を表していますが、違いがあります。

 

・賞味期限

おいしく食べることができる期限のことです。賞味期限を過ぎたとしても、すぐに食べられないということではありません。劣化が遅い(日持ちする)食品に表示されています。

ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。

 

・消費期限

劣化に伴い安全性を欠くため、過ぎたら食べない方がよい期限です。劣化が早い(傷みやすい)食品に表示されています。

 

賞味期限と消費期限のイメージ画像

食品ロスを減らすためにできる工夫

買い物編

・バラ売りや少量パックなどを利用し、使う分だけ買いましょう。

家庭の直接廃棄は、生鮮野菜や果物、大豆加工品(豆腐など)の割合が多く、生鮮野菜の中でもトマト、レタス、きゅうり、キャベツなどふだんよく使う野菜がよく廃棄されています。

よく使う野菜類をまとめて購入し、使い切れずに捨てていることが多いので、購入時に使い切れるか考えた上で購入しましょう。

 

・買いすぎや買い忘れを減らすために、買い物前に冷蔵庫の中身をチェックしましょう。買い物メモを作ると、むだな買い物や買い忘れを減らせます。冷蔵庫の食材アプリを活用するほか、お出かけ前にスマホで庫内の状況を撮影しておく方法もあります。

 

・あらかじめ献立を考えておくと、冷蔵庫にある食材や調味料などがチェックでき、効率よく買い物ができます。週末などまとまった時間にあらかじめ献立を考える時間を作っておくと、平日の忙しい時に考える時間を省くことができます。

 

・お店の陳列棚では、消費期限や賞味期限が近い物が手前に置いてあります。期限が近くても、安全においしく食べられるので、すぐに食べるものは手前からとりましょう。お買い得商品として販売されている場合もあり、お財布にも優しいです。

 

保存編

・余った食材は冷蔵、冷凍、常温など、食材に合わせた方法で保存し、できるだけ新鮮な状態を保ちましょう。

 

・食材を入れる場所を決めたり、透明容器やカゴ、トレイで整理すると、パッと見てわかりやすく、すっきりして、食材を使い切りやすくなります。

 

・一週間に一度、冷蔵庫の定期的な整理をして食材を使い切りましょう。

 

・買ってきたものには、買った日を書いたり、シールを貼っておくなどのルールを作っておくと管理が簡単です。

 

・消費期限や賞味期限にかかわらず、開封した食品や切った野菜などは、できるだけ早く食べきりましょう。

 

調理編

・先に買ったものや傷みやすいものを優先的に使いましょう。

 

・使う頻度が少ない調味料は、使い切りサイズや個包装の商品を活用しましょう。

 

・作りすぎて残った料理は、保存してそのまま食べるのはもちろん、他の料理にアレンジすると、飽きずにおいしく食べられます。

卵やチーズはアレンジに使いやすい食材です。卵焼きに入れたり、卵とじにしたり、チーズをかけて焼いたりすると、味も食感もガラッと変わります。

また、おみそ汁やスープは色々な具材で作ることができます。少量ずつ余った野菜もスープにすることで使い切ることができます。

 

・日々の調理の中で捨ててしまいがちな葉っぱや皮などもひと工夫でおいしく食べられます。インターネットなどで使い切りレシピを探してみましょう。

 

「消費者庁のキッチン」

地方自治体等から寄せられた食材を無駄にしないレシピを、料理レシピサイト「クックパッド」の「消費者庁のキッチン」で紹介しています。

 

食事編

・食べきれる分だけ盛りつけましょう。

食べ残しの理由で割合が高いものは「子どもが思ったほど食べてくれなかった」というものです。子どもがいる家庭では、少なめに盛りつけ、足りないときはおかわりするようにしましょう。子どもが残さず食べきる習慣づけにもなり、全部食べられたという達成感が、次の食べきりにもつながります。

 

・家族の食べきれる量を把握しましょう。おなかの空き具合や体調などにより、日によって食べられる量が変わります。家族で日々の体調などをなるべく共有して、食べ残しを減らしましょう。

 

・家族の連絡を密にして、急に予定が変わって家で食べないと分かった時には、早めに知らせるようにしましょう。

 

外食編

・飲食店ではお店の人に量や食材を聞いて、食べきれる分だけ注文しましょう。量を減らしてもらえたり、苦手な食材を抜いてもらえる場合もあります。

 

・宴会などでは、残っている料理があったら、食べきるように積極的に声をかけましょう。

 

おいしく食べきろうロゴマーク

 

3010運動(さんまるいちまる運動)

 

3010運動(さんまるいちまる運動)は、忘年会や新年会、歓送迎会など、宴会での食品ロスを減らす取り組みです。

 

1 食べきれる分だけ注文し、食べられない食材などは事前にお店の方に伝えましょう。

2 乾杯後30分間は、自分の席を立たずに料理を楽しみましょう。

3 お開き10分前になったら、自分の席に戻って、再度おいしい料理を楽しみましょう。

 

この記事に関するお問い合わせ先

市民生活部 廃棄物対策課

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ファックス:072-433-7039
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