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更新日:2021年05月05日

代表質問

令和3年度市政運営方針と関連諸議案に対して、3月9日、10日の2日間、各会派代表の5名の議員が行いました代表質問の一部を要約してお知らせします。

心豊かな人が育ちふるさとに誇りと愛着を感じるまちについて

≪自由市民≫田中学

【問】GIGAスクール構想により令和2年度中に全ての児童・生徒にタブレット端末が配付されました。そこで、今後の進め方として、タブレット端末が壊れた場合の対応、セットアップ時の対応、更新時期の対応について教えてください。

【答】タブレット端末が壊れた場合の対応については、故意に壊した、投げて壊したというときは弁償していただくつもりですが、故意ではなく横に置いていたのが落ちて割れたなどという場合には公費で補修します。タブレット端末は、今年度購入した数よりも次年度以降、子ども達の数が減りますので、その分で運用したいと考えています。

セットアップやアップデートについては、本市では学校において一括して自動的に行うこととしています。

更新時期については、タブレット端末は買い取りですが、やがて使えなくなる時がきます。機器更新時は、各個人で買ってもらうつもりだと昨年国から聞いていますが、その後、国の方針等を聞いていませんので、それを注視しながら検討したいと思っています。

【問】タブレット端末導入時には、国がお金を出しましたが、機械なので壊れるときは同時期になると思われます。更新費用を基礎自治体が全て負担することは不可能という声が基礎自治体から上がっています。私も責任を持って文部科学省と話をしたいと思っています。タブレットを使ったリモート授業について、新型コロナウイルスだけでなくインフルエンザで欠席した場合など、何らかの体調不良により長期間学校を休む子どもにも使えるようにしてほしいという声があります。学校に通学する体力はないが、家でタブレットを見ながらの勉強ぐらいはできるということもあると思いますが、いかがですか。

【答】長期の休みがちな子ども達や、不登校の子ども達については、タブレットを活用し、家と学校やレインボー教室などを繋いで学習していくことは必要だと考えていますので、今後研究してまいります。

【問】市立ドローン・クリケットフィールドについて、近くに食べ物や飲み物を買う場所がありません。今後クリケットの大会等があるときはキッチンカーなどを呼んできてはと思います。キッチンカーであれば移動ができるので特段設備は不要です。貝塚市にクリケットの試合を観に来てくれた方に、次もまた行きたいと思えるようにすべきだと思いますが、いかがですか。

【答】大きなイベントをするときは、飲食の確保というのが大事なので、キッチンカーなどの出店について、民間企業に働きかけたいと思います。

防災対策の強化について

≪市民ネット貝塚≫阪口勇

【問】貝塚市では平成24年から、各町会・自治会、自主防災組織に働きかけ、地域で災害時要援護者の個別支援計画が作られました。しかし、その後、町会等では役員の交代もあり、個別支援計画の更新などの取組みが置き去りになり、誰が誰を救助するのか把握できていない状況ではないでしょうか。改めて現在の取組みと今後の強化の方法をお聞かせください。

【答】町会連合会等の会議で、いつでも各町会等に説明に伺う旨周知をしています。しかし今、町会もコロナ禍で難しいというご返事であり、個人情報を自分たちだけで確実に守れるか不安もあると言われています。現在は、登録者名簿の更新の際に、町会長や民生委員の皆さんに制度の趣旨等を繰り返し説明しています。今後も町会・自治会の役員会などの機会を通じて制度説明や取組事例の紹介等を行ってまいります。

【問】苦労して作った計画が、数年すると町会長も代わり、当初作成時に関わっていない町会長にお願いしますと渡してもなかなか伝わらず、それが何年も続くと崩壊状態になるのではと危機感を持っています。相当てこ入れをして、再度最初から作るくらいの気持ちで取りかからないと難しい状態だと思いますが。

【答】現在考えているのが、災害時要援護者の情報を各隣組に伝えていただき、しっかりと隣組で支援体制を作っていただくことで、町会長や役員が代わっても引き継いでいけるのではないかということで、昨年12月の町会連合会の会議でご説明させていただきました。今後、各校区の町会長会議や自主防災会の会議に出向いて説明をし、避難支援体制が各団体で作れるよう進めたいと思います。

また4月から危機管理室を設置し、副市長直轄の組織になりますので常に状況把握に努め、全庁的に意識改革もしなければいけないと思います。

【問】コミュニティ・タイムラインの作成の充実についても、作成マニュアルなどを作り、各町会・自治会に働きかけ、粘り強く取組みの推進を行うよう何度も訴えてきました。現在の取組みと今後の取組みについて、お聞かせ願います。

【答】各町会長等には市からコミュニティ・タイムラインの概要のパンフレットを送付させていただいております。また、防災講座などの機会にタイムライン防災の重要性について啓発を行い、自主防災組織連絡会の講演会でもタイムラインの事例を紹介し、取組みを進めていただくよう働きかけを行ってきました。現在、三ケ山地区で策定を進めているところですが、より多くの地区で取組みが拡大するよう、防災講座や自主防災組織連絡会の機会等で更なる啓発を進めたいと思います。

せんごくの杜開発事業について

≪新政クラブ≫真利一朗

【問】せんごくの杜防災・交流エリアの市立ドローン・クリケットフィールドに、自治体では国内初となるドローンレーザー測量機器の精度試験ができる常設の精度検定施設が令和3年2月1日にオープンしました。

また、千石荘病院跡地の開発面積86,500平方メートルに株式会社PALTACが進出し、周辺道路や遊歩道の整備工事にも着手されています。令和3年度の市政運営方針にせんごくの杜を周回する遊歩道など、自然と調和のとれた整備を進めるとありますが、この遊歩道はどれくらいの距離になるのでしょうか。

また、一般道路に交わったり横切ったりするような所があるのでしょうか。

市内にもたくさんいるランニング愛好者の皆さんにも利用できるコースとして整備していただけたら、貝塚二色の浜ビーチ&パークランのように家族やグループなど皆で楽しんで走るような催しができると思います。また、毎月第2土曜日・日曜日に一般開放している芝生広場(クリケットフィールド)とあわせて、憩いの場所となるのではないでしょうか。私もランニングを楽しむ者として、自然と調和したコースを心地よい汗を流しながらランニングをして体を鍛えることは、健康上素晴らしいことだと思いますが、いかがでしょうか。

【答】遊歩道は1周約4・2キロメートルで整備しようと思っています。

また、一般道路との交差箇所につきましては、里山保全エリアとドローン・クリケットフィールドとの接続部分など市道を横断する必要がある箇所や、森の小径レストランの南側に隣接する区間などです。

遊歩道は日頃市民の皆さんがランニングや散歩などに利用していただける常設コースとして考えています。また、人が多く集まるときには、安全性に十分配慮したいと考えています。

【問】フルマラソンは42・195キロメートルなので、4・2キロメートルを約10周すればマラソンができるということになると思います。せんごくの杜4つのエリアを周回するコースができれば、目玉イベントになると思うのですが、いかがですか。

【答】遊歩道のコースにつきましては、令和5年に完成予定です。令和5年が新庁舎のグランドオープン、加えて市制施行80周年の年ですので、そこで記念式典に加えて、記念事業を予定しています。この遊歩道についても、この80周年等の記念事業の一環としてイベントをしたいと考えています。イベントにつきましては、実行委員会を組んで、市民の思い出に残るようなものを作り上げていきます。その中でご提案いただいたものを参考に検討したいと思います。

教育バウチャー制度導入について

≪大阪維新の会≫中川剛

【問】義務教育において学校教育の機会が全ての子どもたちに平等に保障されている一方で、学習塾等の学校外教育の機会は家庭の経済状況によって大きく左右されることになります。

大阪市では、平成24年から学校外でのスポーツ指導や教育などに対する助成制度、いわゆる教育バウチャー制度を導入し、子育て世代の経済的負担を軽減するとともに、子どもたちの学力や学習意欲、個性や才能を伸ばす機会を提供するため、一定の所得要件を設け、市内在住の中学生を対象として校外教育に係る費用を月額1万円まで助成しています。

貝塚市は、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに登録され、台湾を相手地域として交流を図るなど卓球を通じたまちづくりを掲げています。

そこで、子どもたちの体力強化を目的のひとつとして、野球、サッカー、柔道、空手、スイミングなど、習い事にかかる費用を助成してはどうかと考えます。

学習塾代の助成などを含め、貝塚市での教育バウチャー制度導入の考えをお伺いします。

【答】大阪市では、タワーマンションが1棟建つとすごい数の子どもたちが入ってきます。そのため運動場にプレハブを建て、公園で体育をしなければならない、そういうことで、十分な活動ができない状況もあると聞いています。

一方、本市では、野球、サッカーにつきましては、全ての中学校においてクラブ活動として、また剣道や柔道、空手につきましては、青少年センターの定期講座として実施しています。令和3年度からは青少年の関心が高いダンスの定期講座も実施する予定です。水泳につきましては、25メートルを泳げない子どもたちを対象とした水泳教室を次年度から実施します。

このように、子どもたちのニーズや実態に合わせて、本市では各学校や市が主体となり実施しています。

また現在、中学生の学習保障に向け、放課後の学習機会の場として、全ての学校でまなび舎事業を実施しています。

本市のまなび舎事業は、地域の方や卒業生の協力を得ており、民生委員・児童委員のかたにも来ていただきました。地域の絆、地域皆で子どもたちを育てていくことが大切だと考えています。

今後、コミュニティスクールの導入も考えているところですので、教育バウチャー制度の導入は考えていません。

地域共生社会の実現について

≪公明党議員団≫北尾修

【問】数十年前、社会的ひきこもりは10代や20代の問題でした。今では、ひきこもりの長期化・高齢化が大きな社会問題となっています。当事者と家族ばかりでなく、教育・医療・福祉などの支援者、地域の人々、行政など社会全体が取り組むべき大きな課題です。

昨年、ひきこもり支援について質問をしたときに、大阪府が養成するひきこもりサポーターと連携し、訪問による支援を行うと答弁されましたが、どのような支援をされたのかお伺いします。

また、各地で行政と民間が連携し、居場所を提供する支援事業が展開されています。ひきこもり支援策としての居場所づくりを考えるべきだと思いますが、いかがですか。

【答】現在、大阪府で実施しているひきこもり支援に携わる人材の養成研修を本市の相談員1名が受講し、ひきこもりの相談に従事しています。

相談及び支援の方法は、本人と話ができる場合には市民相談室で面談を行い、来庁することが難しい場合は自宅に訪問し、本人または家族の話を聞かせていただいて、本人との距離を少しずつ縮めていくなど地道な支援活動を行っています。

また、就労への支援を行う場合は、泉州地域若者サポートステーションと連携した適性検査等の実施や、相談員によるハローワークへの同行支援、さらには相談員が会社を直接訪問し、相談者の状態を説明するなどし、令和2年度は既に20名中、2名が就職しています。

次に、ひきこもりの本人にとって、人との交流、社会とのつながりを回復するための居場所づくりについては、貝塚市社会福祉協議会と連携し、令和3年中の実現に向けて協議を重ねています。

【問】人と動物との共生を目指して、飼い主のいない猫に対する取組みについてお伺いします。

本市では、公益財団法人どうぶつ基金のさくらねこ無料不妊手術事業の行政枠に参加し、受け取った無料不妊手術チケットを市内において地域猫活動を行っているボランティア団体等に配分し、利用してもらう事業に取り組んでいます。

このボランティア団体・個人への諸経費に対する支援と飼い主のいない猫だけでなく飼い猫に対する不妊手術費用の助成を検討してはと考えます。その財源として、ふるさと納税のメニューに動物愛護の枠を設ける、もしくはクラウドファンディングの活用を検討されてはと思いますが、いかがですか。

【答】ふるさと納税に動物愛護のクラウドファンディングを設けることで貝塚市にとって何もマイナスはありませんし、プラスになると思いますので検討したいと思います。

代表質問項目

【自由市民】

〇誰もが地域で健やかにともに支え合うまちについて

〇みんなでつくる安全・安心で快適に暮らせるまちについて

〇ひとと地域の資源を生かしにぎわいを生み出すまちについて

〇市民とともに紡ぐまちづくりについて

【市民ネット貝塚】

〇新型コロナウイルス感染予防対策と生活支援策について

〇コミュニティスクール(学校運営協議会制度)の取組みについて

〇教師の働き方の改善について

〇断らない相談支援の取組みについて

〇学習支援事業の充実について

〇検診の拡充に向けての対策について

〇自殺防止対策について

〇南海貝塚駅周辺の下水道整備(汚水)について

〇ジェンダーフリーの取組みについて

〇町会加入促進の取組みについて

〇(仮称)泉州地域都市制度勉強会について

【新政クラブ】

〇新型コロナウイルス感染症に関する条例について

〇GIGAスクールについて

〇小・中学校の少人数学級について

〇スポーツ振興 子どもたちへの取組みについて

〇拡大地域ケア会議について

〇JR東貝塚駅周辺地区バリアフリー基本構想について

〇観光魅力づくり事業について

〇町会・自治会への加入促進について

〇令和5年市制施行80周年記念事業について

【大阪維新の会】

〇教員の働き方改革について

〇就学校の指定変更について

〇市営プール利便性向上について

〇障害者手帳の利便性向上について

〇都市公園の障害者利用について

〇新型コロナウイルス感染症対策について

〇近隣市との広域連携について

〇スマートシティ基本構想について

〇広域観光について

〇若年層就労支援について

〇地域コミュニティICT活用促進事業について

〇情報格差(デジタルデバイド)の解消について

〇持続可能な市政運営について

【公明党議員団】

〇防災対策について

〇せんごくの杜里山保全エリアの整備について

〇SDGsアクションプラン2021に対する本市の取組みについて

〇行政のデジタル化の推進について

代表質問の映像を見るには

市議会のホームページから情報公開欄「インターネット放映」を選んでいただくと見ることができます。

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