第96号 正福寺

更新日:2010年03月16日

正福寺

(しょうふくじ)

 古文書などによると、正福寺は、平安時代初期(823年~833年)に建立され、宝塔・涅槃(ねはん)堂・薬師堂・鐘楼などを備えていたそうです。後に、地蔵菩薩像が寄進され、平安時代末期の1122(保安3)年に寺が開かれたと記されています。
 戦国時代末期(1558年~1570年)、当時岸和田城にいた三好氏の戦で兵火にあい寺の全てが焼失しました。江戸時代の1661(寛文元)年に再興され、このとき寺号を正福寺と改めました。現在では本堂である地蔵堂・大師堂・鐘楼の基壇跡・小堂が残っています。
 正福寺の本堂には、本尊の木造勝軍地蔵菩薩騎馬像がまつられています。この地蔵菩薩像は、頭部は平安時代、他の部分は江戸時代に制作されたものです。その名が示すように、甲冑(かっちゅう)を身にまとい、馬に騎乗した、珍しい姿の地蔵菩薩像です。毎年3月24日と8月23日の2回開帳されています。
 寺号を改める前の正福寺は、この地蔵菩薩像に由来して「勝軍(しょうぐん)寺」と呼ばれていました。また、この地蔵菩薩がまつられている本堂の地蔵堂から、「地蔵堂」という地名が誕生したと伝えられています。
(平成21年7月掲載)

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