第97号 橋本遺跡出土青磁碗・皿

更新日:2010年03月16日

青磁碗

青磁皿

(はしもといせきしゅつどせいじわん・さら)
 橋本共同墓地は、行基が和泉国に設置した墓地の一つと伝えられています。墓地には14世紀~15世紀の墓石が数多くあり、また中国南宋時代(1127年~1279年)の中国製の青磁碗や皿が出土していることから、鎌倉時代から室町時代にかけて形成されたと考えられています。
 青磁碗(1点)と皿(2点)は、昭和26年に市営斎場が建設された際に偶然発掘されました。鎌倉時代のものとしてはかなりの高級品であることから、身分の高い人物の副葬品と考えられます。また、市内で唯一ほぼ完全なかたちの状態で発見され、橋本墓地や地域の歴史を知るための資料として大変貴重です。平成11年9月20日には市の文化財に指定されました。
 青磁碗の口径は16センチ高さ7.7センチ、青磁皿の口径は10.5センチ高さ2.2センチです。全体に灰緑色の釉薬(ゆうやく)がかかり、つやがありとても美しく焼きあがっています。年に1回程度一般公開しています。詳しくは広報紙でお知らせします。
(平成21年8月掲載)

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