第89号 カゴ池の伝説

更新日:2010年03月16日

カゴ池の伝説

 脇浜のカゴ池は、その形から「ひょうたん池」と呼ばれていますが、「虚無僧(こむそう)池」という名もあります。この名はある伝説が由来となっています。
 江戸時代、脇浜の地に一人の虚無僧がやってきて、しばらく滞在することになりました。編笠の下から見える虚無僧の顔にはどことなく気品があり、家々の軒先に立って奏でる尺八が評判を呼んで、人気者となりました。
 同時に、虚無僧が旗本の息子で、父の仇討ちのため諸国を遍歴しているといううわさが、誰が言うとなく広まっていきました。
 ある日、虚無僧が尺八を奏でながら家々を流し歩いていたところ偶然にも父の仇に出会い、ここぞとばかり斬りかかりました。しかし、なかなか勝負がつきません。村人は虚無僧の勝利を願いましたが、あと少しのところで返り討ちにあい亡くなりました。村人は哀れな虚無僧の遺体を池の中にあった小島に埋葬し弔ったそうです。(現在、この小島は見えません)
(平成20年12月掲載)

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