第47号 ハクセンシオマネキ

近木川の河口に潮のひいたとき立ち寄ると、砂泥の堆積した干潟が見られます。干潟にじっと目を凝らすと、いろいろな種類のカニが活動している様子がわかります。その中で、体は小さいけれど白い大きなハサミを何度も振りかざして目立っているのは、スナガニ科のハクセンシオマネキのオスです(メスは、両方とも小さいハサミを持っています)。このカニは伊勢湾から九州まで分布していますが、近年の干潟の消滅によって生息数が減少し、絶滅の危険性が叫ばれています。
近木川の河口では、1995年夏に自然遊学館の調査で発見され、その後毎年春から秋にかけて、まとまった個体数の生息が確認されています。
ハクセンシオマネキの名前の由来は、そのハサミ振りの様子と潮の満干と結びつけ「白(はく)扇(せん)で潮(しお)を招(まね)く」ように見えたことからです。一生懸命にハサミを振る本当の理由は、どうやらメスへのプロポーズであるようです。
(平成17年6月掲載)
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更新日:2010年03月02日