第52号 大阪唐木指物

更新日:2010年03月02日

大阪唐木指物

(おおさかからきさしもの)

 紫檀(したん)・黒檀(こくたん)などの唐木材を素材としていることからその名がついた大阪唐木指物。もとは、奈良時代に遣唐使が持ち帰った唐木製品が始まりで、当時は非常に貴重なものでした。江戸中期になると唐木材の輸入も増え一般に広がり、大阪では横堀川周辺に唐木を扱う商人や職人が集まり一大産地が形成されました。
 大阪唐木指物は、茶棚や花台などの調度品から小物入れや線香入れなど種類は豊富です。堅くて油分の多い唐木材の特質を生かし、釘を使わず組手と接着剤のみで手作りし、何度も漆をすり込まれて仕上げられています。こうして生まれた表面のなめらかさや、漆の光沢と質感をもつ大阪唐木指物の美しさは格別です。
 昭和52年には、通商産業(現、経済産業)大臣指定の伝統的工芸品に認定され、市内で唯一技術を受け継ぐのが木原由貴良さん(沢在住)です。11月に市役所周辺で開催される「ふれあい市」に参加を予定されていますので、この機会に意匠を凝らした作品に触れてみてはいかがですか!
(平成17年11月掲載)

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