第39号 レンガ造りの建物(テラボウ)
津田川河口に建つレンガ造りの寺田紡績工廠(こうしょう)は、1916(大正5)年に操業を開始。太平洋戦争時には産業統制のため一時期廃業を余儀なくされましたが、戦後寺田紡績株式会社(テラボウ)としていち早く操業を開始しました。
かつては泉南地域全体で隆盛を誇った紡績業も、安価な輸入品の増加や工場そのものの海外移転などにより多くの工場が次々に閉鎖される中、この寺田紡績も平成7年に紡績業から撤退し、現在は合成樹脂の製造をしています。
津田川沿いに今も残るレンガ造りの建物は、当時の工場建築の貴重な遺産となっています。また、1996(平成8)年に公開された映画「岸和田少年愚連隊」のロケ地に採用されその姿が映されています。
(平成16年10月掲載)
[備考]工廠:軍に直属し、銃砲や爆薬・被服・燃料などを製造する工場
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更新日:2010年03月02日