第30号 孝恩寺

更新日:2010年03月02日

孝恩寺

(こうおんじ)

 孝恩寺の開創時期は明らかではありませんが、寺伝によると1694(元禄7)年に再建されたということです。本堂は、726(神亀3)年に僧行基(ぎょうき)によって建立されたと伝わる深谷山観音寺の観音堂で、建立時に釘を使用しなかったという伝承から別名「釘無堂(くぎなしどう)」とも呼ばれ、一般にはこの名称で知られています。現存する観音堂は鎌倉時代後期に再建されたもので、府下で最古の部類の木造建築物として1903(明治36)年に国宝に指定されました。
 また、孝恩寺の収蔵庫には、水の神である八大竜王の一つの跋難陀(はつなんだ)竜王や難陀(なんだ)竜王をはじめ、平安時代に作られた地方色豊かな18体の仏像と、板絵1枚が安置されています。いずれも国の重要文化財に指定されています。仏像の拝観を希望される場合は、必ず孝恩寺にご連絡ください。
(平成16年1月掲載)

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