第31号 和泉櫛

更新日:2010年03月02日

和泉櫛

(いずみぐし)

 和泉櫛の由来については諸説の言い伝えがあります。その一つに、6世紀後半の欽明(きんめい)天皇の時代に、8種類の櫛づくりの器具を持った神様が二色の浜から現れ、櫛の製法を伝授したというのがあります。この地が沢村で神様をまつったのが八品神社です。
 1710年頃には、寺内町に119人の櫛職人がいたといわれ、宮中や院の御所などに納められた記録が残っています。当時その一帯は、和泉国日根郡近木庄(いずみのくにひねぐんこぎのしょう)だったので、「和泉櫛」や「近木櫛」と呼ばれていました。
 1987年には、歴史と工芸品としての質の高さを評価され、大阪府知事指定伝統工芸品に指定されました。現在も、貝塚は日本で最大の木櫛生産地で全国に出荷されています。
 熟練の職人さんの手によって、多くの工程と1年以上の期間を経て完成する「和泉櫛」。静電気をおさえ髪や地肌にやさしく、使い込むほどに美しい色つやが増してきます。みなさんも一度試してみてはいかがですか?
(平成16年2月掲載)

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