第7号 脇浜のえべっさん

高おがみ神社は、古来から雨を呼ぶ神様として近郷の人々に信仰されてきました。明治維新の改革により、この神社に16の社が合祀(ごうし)され、その一つに「脇浜のえべっさん」で親しまれている戎(えびす)大社があります。脇浜・二色の浜一帯は、豊かな漁場として平安時代以前から都に知られていました。豊漁を守護する神として、戎様は2カ所祀(まつ)られていました。脇浜・近木崎(こぎのさき)の戎社と加治村の嘉治穂(かじほ)神社です。嘉治穂神社には、その名の由来となった戎様の伝説が残っています。
ある時、漁に出た船が暴風雨で途方に暮れていると「舵を帆にせよ」との戎様のお告げがあり、舵を立てて帆の代わりにすると風雨が治まったそうです。荒海から無事帰港したことから、現在は、無事目的地に運んでくださる神様として信仰されています。また、海の恵みをもたらしたことから、商売繁盛・福徳円満の神としても親しまれています。
脇浜戎大社は泉州地方最古の戎社で、西宮・今宮とあわせ三大戎の一つと称されてきた歴史があります。毎年1月9日~11日には、戎祭が行われます。
(平成14年1月掲載)
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更新日:2012年03月15日