日紡貝塚チームの欧州遠征と第4回世界バレーボール選手権大会
1960年(昭和35年)10~11月、ブラジルで第3回世界バレーボール選手権大会が開催され、全日本女子代表選手12名中6名が日紡貝塚から選抜されました。この大会では惜しくも当時世界一であったソ連に敗れ2位にとどまりました。しかし、そこでの活躍が評価され、1961年(同36年)8~10月には日紡貝塚単独チームが欧州遠征に派遣されました。この遠征では、チェコスロヴァキアで開催された三大陸選手権大会で優勝、親善試合でもソ連を破るなど、22戦全勝という記録を打ちたてました。10月17日には地元貝塚に凱旋し、市中パレードに全市民が歓呼の声をあげました。
対ソ連戦試合風景(ユニチカ株式会社所蔵パネルより)
表彰式(ユニチカ株式会社所蔵パネルより)
優勝杯を手に凱旋する日紡貝塚チーム(ユニチカ株式会社所蔵パネルより)
優勝メダル(丸山(旧姓磯辺)サタ氏所蔵)
1962年(昭和37年)、日本バレーボール協会は、ソ連で開催される第4回世界バレーボール選手権大会に出場する全日本女子代表選手として、日紡貝塚10名を主力とし、2名の高校選手(のちに日紡貝塚へ入部)を加えることを発表しました。9月14日、選手達は日本を出発し、いくつかの親善試合をこなした後、10月12日、第4回世界バレーボール選手権大会に臨みました。予選リーグ3戦を勝ち抜き、決勝リーグでは、ポーランド、ブルガリア、そして宿敵ソ連を破り、続けてブラジル、ルーマニア、チェコスロヴァキアを降し、完全優勝で史上空前の世界制覇を成し遂げました。この世界制覇は日本でも大きく報道され、日本チーム=日紡貝塚と評されたのでした。
貝塚市内優勝パレード
南海貝塚駅前での歓迎会
貝塚工場事務所前での歓迎会
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更新日:2020年05月19日