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代表質問
令和4年度市政運営方針に対して、6月14日、15日の2日間、各会派代表の5名の議員が代表質問を行いました。その一部を要約してお知らせします。
JR和泉橋本駅及び南海二色浜駅周辺の土地利用について
《自由市民》食野雅由
【問】1.JR和泉橋本駅山側地区の開発については、過去に2度の計画がありながら地元の調整が整わず計画が白紙に戻った苦い経験があります。
それ以来この地区は、駅の近くであるにもかかわらず商業地域からいきなり市街化調整区域に隣接するという開発の遅れた珍しい地区のまま現在に至っています。しかしここにきて、せんごくの杜の開発、都市計画道路泉州山手線の着工決定など取り巻く環境が大きく変化し、その上、農業従事者の高齢化と後継者不足が重なり地権者の意識も徐々に変わってきて、いよいよ開発に向けたコンセンサスが整ってきました。地元では数年前から意見交換会や地権者勉強会を開催しており、今年度中の地元協議会の設立を目指しています。駅が近くポテンシャルの高いこの地区のまちづくりの支援を市にお願いしたいと思いますが、いかがですか。
2.南海二色浜駅については、これまで地元である南校区の18町会から駅山側改札口の設置について要望をしてきました。ここにきて用地買収が進んできています。この事業は大阪府の府道拡幅工事に併せてのものと思います。市政運営方針では、駅浜側についても駅前広場の整備を検討するとありますが、その詳細をお伺いします。
【答】1.JR和泉橋本駅山側地区は、今年度、「区画整理事業調査」及び「区画整理促進調査」を行ってまいります。また、本市が策定する貝塚市立地適正化計画において、都市機能誘導準備区域に指定し、生活利便施設や産業施設の立地誘導を目指すとともに、大阪府と市街化区域への編入にかかる線引きの見直しについて鋭意協議したいと考えています。なお、地元では、本年度、地権者等で構成される「まちづくり協議会」の設立や「事業化検討パートナー」の募集を行う予定であると聞いていますので、市としてサポートを行っていきたいと考えています。
2.南海二色浜駅は、地域の生活拠点としての役割を担っていることから、交通結節機能を充実させた環境整備が必要と考えており、利用者の利便性の向上を図るため、大阪府が実施する府道和歌山貝塚線の歩道整備工事及び貝塚11号踏切の拡幅整備に併せ、駅浜側の駅前広場整備を検討しています。
駅前広場につきましては、今年度、基本設計に着手し、令和5年度以降に、詳細設計、用地買収、支障物件補償、駅前広場整備を順次行う予定としています。
その他の質問(抜粋)
○観光魅力づくり事業について
○地域活性化ビジネス創出事業について
○市立ドローン・クリケットフィールドについて
○行政の広域連携について
○水間鉄道について
○都市計画道路泉州山手線について
○水道事業について
○危機管理について
○市立貝塚病院について
○小・中学校における教育活動について
人口減少・少子化対策について
《市民ネット貝塚》平岩征樹
【問】1.合計特殊出生率を上げる要因としては雇用状況、働きやすい環境、若者の結婚観など様々あり、難しい課題です。大切なことは、子育てしやすいまちづくりに取り組み、貝塚で生まれ育った子どもたちが結婚してからも貝塚に住む。また、貝塚市外の子育て世代のかたが、貝塚市は子育てしやすいから貝塚市に引っ越そうとなることが貝塚市の人口減少及び少子化対策に重要なことだと考えます。
保育所や学童保育の待機児童は年度途中でもゼロにする、保育料の大幅な引下げや無償化など思い切ったメッセージを打ち出す施策が必要と考えますが、いかがですか。
2.交流人口の増加について、本市の観光資源として、府営二色の浜公園や水間観音がありますが、これらの施設を核に事業者と自治体が連携しながら進めていく取組みが必要です。今後、どのように取り組むのかご説明ください。
【答】1.新たな子育て支援施策につきましては、めぐりつながりあい事業を実施するための予算を計上しています。今後は、さらに合計特殊出生率の高い自治体の事例を研究してまいります。
2.府営二色の浜公園につきましては、来年度以降、指定管理者となる二色の浜リバイバル・プロジェクトグループと積極的に連携し、公民連携によるにぎわいを創出してまいります。
また、山手地域の観光振興は、「かいづかいぶきヴィレッジ」や「かいづかいぶき温泉」が開設されるなど、魅力ある観光資源が多数ありますので、水間観音駅を起点とした周遊観光ができるような仕組みを検討してまいります。
さらに、アフターコロナや大阪・関西万博を見据え、一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローなどと連携し、広域での観光振興にも取り組んでまいります。
【問】交流人口を増やすことは、非常に重要なことだと思いますが、そもそも交流人口のデータの出し方ですが、計算方式も様々です。施策として効果が出ているのか確認するためにも、しっかりとしたデータが必要だと思いますが、いかがですか。
【答】交流人口を把握することは難しいと考えていますが、交流人口に繋がるものとして例えば、観光統計調査を行っており、市の主要の観光施設であります14の施設について、毎年どれくらい訪問していただいているかを統計で取っており、その数値を参考に、交流人口の増加に繋げていきたいと考えています。
その他の質問
○市政運営の基本的方針について
○子育て支援について
○教育行政について
○貝塚ならではのまちづくりについて
○公民連携について
○高齢者・障害者支援について
○都市計画道路泉州山手線周辺の活性化について
○水道料金体系の見直しの検討について
○防災対策について
○デジタル化の推進について
JR東貝塚駅及び周辺整備について
《新政クラブ》阪口芳弘
【問】1.JR東貝塚駅やその周辺整備については、着々と工事が進みつつありますが、供用開始予定日を教えてください。
2.駅浜側に建設中の駅前広場やアクセス道路の進捗状況を教えてください。
3.駅構内のバリアフリー対応のトイレの有無、エレベーターの収容人数について教えてください。
4.駅山側について、駅からの乗降客と自動車との混雑により、たいへん危険な状況が続いています。数本の電柱を撤去したり移動すれば、歩行者の安全確保ができると考えますが、いかがですか。
【答】1.JR東貝塚駅のバリアフリー化工事につきましては、令和5年夏ごろの完了を目指して進めている旨、事業者であるJR西日本より伺っております。市では、このバリアフリー化工事完了後、駅前広場の整備を行い、整備終了後に、新改札口を供用開始していただきたいと考えており、現在JR西日本と調整を行っているところです。
2.JR東貝塚駅前広場へのアクセス道路整備につきましては、現在、道路構造物の築造を行っており、本年10月末に完了予定です。その後、電気工事及び植栽工事を行い、令和5年度には、駅前広場の整備と併せてアクセス道路の舗装工事を行う予定です。
3.駅構内の施設としましては、バリアフリー対応の多機能トイレが1箇所、11人乗りのエレベーターが改札側に1基、各プラットフォームの乗降用に各1基設置されます。
4.既設改札口前面道路は幅員が狭く歩行者等の安全確保が必要であると認識しており、安全対策について、道路管理者である大阪府と協議してまいります。
【問】本年4月に奈良県大和郡山市の踏切で、目の不自由な女性が電車にはねられ死亡する事故が起きました。JR東貝塚駅周辺の歩行者が通行するルートには、点字ブロックの設置も含めて計画しているとのことですが、目の不自由なかたが自分の位置を把握できるように踏切内にも点字ブロックの設置が必要だと思います。現在、工事中なので、まずこの踏切から設置してはと考えますが、いかがですか。
【答】4月に発生した事故を受け、国土交通省において6月9日付けで「道路の移動等円滑化に関するガイドライン」の改定を行ったところです。今後、早急に現場の状況を把握・点検して、鉄道事業者と協議を行い、視覚障害者誘導用ブロック等の設置について検討してまいります。
その他の質問(抜粋)
○観光魅力づくりについて
○ブランディング・シティプロモーション事業について
○市立ドローン・クリケットフィールドについて
○貝塚プレミアム商品券事業について
○高齢者支援について
○障がい者支援について
○南海貝塚駅周辺について
○空き家などの対策について
○防犯カメラの設置について
○防犯灯の設置について
貝塚市スマートシティ基本構想について
《公明党議員団》前園隆博
【問】1.公共交通におけるオンデマンド交通の導入についてお伺いします。AIを利用した相乗りタクシーの実証実験を行うとのことですが、いつから、どのような形で行うのかお伺いします。
2.介護予防におけるフレイル予防メニューの提供について、健康に関連するデータをAIを活用し分析し、個人ごとのフレイル予防メニューなどの検討をしてきたとあります。各個人ごとにきめ細やかな指導が必要だと思いますが、これまで、どのような検討をしてきたのかお伺いします。
3.デジタル分野では人手不足が続き、今後も労働力を求めるニーズが高まるとみられています。IT技術者における女性の割合はわずか19%にとどまっており、女性のデジタル人材の育成は急務です。本市でのお考えをお伺いします。
【答】1.スマートシティ基本構想の事業企画を今年度中に検討し、その次の年に実証実験を行う予定です。前倒しできる分については、実証実験を早めて実施したいと考えています。
2.フレイル予防メニューの提供につきましては、大阪河?リハビリテーション大学の協力により実施しているヘルスチェックのデータをAIにより分析することで、一人ひとりに適したフレイル予防メニューの作成に活用し、また、この分析結果からフレイルに陥る要因を明らかにすることにより、広く市民の皆様のフレイル予防にも応用できるものと考えています。
今後につきましても大阪河?リハビリテーション大学の協力のもと引き続き研究してまいります。
3.専門的なデジタル知識・能力を有したデジタル人材につきましては、本市においても、行政のDX(デジタルトランスフォーメーション)やスマートシティを推進していく上で必要であり、また、女性の就業獲得や所得向上に向けて、女性のデジタル人材育成が求められていることを踏まえ、今後、専門人材を派遣する内閣府の地方創生人材支援制度などの活用を検討したいと考えています。
また、高齢者などに対し、スマートフォンの使い方などを教えるデジタル活用支援員につきましては、総務省において養成研修が実施されており、eラーニング研修につきましては、子育て中の女性など時間的制約がある方でも参加していただけることから、ホームページや広報紙に掲載するとともに、公民館でチラシを配架し周知したいと考えています。
その他の質問
○新庁舎における窓口手続きの利便性向上について
○地域共生社会の実現について
○障がい者の地域生活支援拠点事業について
○子育て環境の整備について
○水間鉄道について
○水道料金について
○防犯灯の設置について
○災害情報共有システムと防災対策について
○市立貝塚病院のコロナ後遺症外来の設置について
○コミュニティ・スクールの推進について
南海貝塚駅周辺の今後の整備について
《大阪維新の会》樽谷庄道
【問】1.南海貝塚駅周辺については、都市計画決定がされているにもかかわらず、50年以上も未着手となっています。
地権者の同意が得られなかったということですが、市として真剣に解決に向け取り組んでいる姿勢を示す意味でも、地権者はなぜ同意しなかったのかなど、しっかりと過去を検証・研究すべきだと思います。また、今後、地権者の理解を得られない場合、どのように進めるのでしょうか。
2.貝塚警察署は、令和7年度に貝塚市民福祉センター跡地へ移転と聞いています。移転スケジュールやその進捗状況はいかがですか。また、移転後の跡地利用について、地域の方々と丁寧に意見交換しながら跡地の在り方について考えていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
3.現在の貝塚警察署周辺にお住まいのかたから、貝塚警察署があることによって安心して暮らすことができていたのに、移転してしまったら地域の安全や防犯はどうなるのか、という不安なご意見をいただいています。今後の安全や防犯対策をどう講じていくのか、お聞かせください。
また、市として交番設置など更に踏み込んだ要望なども検討してはいかがでしょうか。
【答】1.南海貝塚駅東側地区につきましては、組合施行の再開発事業として平成元年に現地事務所を開設し、事業化に取り組んでまいりましたが、一部地権者の同意を得ることができず、事業化に至りませんでした。それと違った実現可能な手法を検討したいと考えています。
2.本年度に実施設計、令和5年度から7年度にかけて建築工事を実施し、7年度中に竣工の予定で進められており、大阪府からは、概ねスケジュールどおりに進められていると聞いています。
貝塚警察署移転後の跡地の利活用につきましては、貝塚新生プランの中で、歳入増加策として市有財産の有効活用を掲げていることから、積極的に貸付、売却を推進したいと考えています。
現在の貝塚警察署の敷地は、本館が貝塚市名義、別館が大阪府名義になっていることから、まず、政策的な利用目的について府市双方で協議し、その後、必要に応じて地元町会等の意見を聴くなど、利活用についての考え方や手法等を長期的かつ戦略的な視点から検討したいと考えています。
3.貝塚警察署移転後の周辺地域の防犯対策や交番の新設については、周辺住民からの要望があれば市の方からも貝塚警察署にお伝えします。
その他の質問(抜粋)
○持続可能なまちづくりについて・人口動態について
○人口密度の維持による生活サービスの充実・確保について
○にぎわいのあるまちづくりについて
○いつまでも元気で、安全安心に暮らせるまちづくりについて
○デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用したデジタルミュージアム化について
○市民の皆様のニーズの把握・分析について
一般質問から
6月16日に行われた一般質問のうち、その一部を要約し、お知らせします。
オンデマンド交通について
《無会派》出原秀昭
【問】オンデマンド交通について大切なことは、いろんな手段を使って市民の皆様に使っていただけるようなシステムにすることです。
ドア・ツー・ドアとすることなどを検討できませんか。
【答】オンデマンド交通については、中身を検討し、実証実験につなげていきますが、他市の好事例を参考に検討していきたいと考えています。
その他の質問(抜粋)
○市立貝塚病院について
○危機管理体制について
下水道工事竣工検査時の事故に対しての再発防止について
《市民ネット貝塚》阪口勇
【問】酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者の資格を技術職の職員に公費で取得させ、資格を持った人が作業する人にしっかりと指導し、酸素濃度等を測定することなどが必要だと思いますが、いかがですか。
【答】下水道職員については、毎年、作業主任者の講習会用の予算を計上し、講習会を受けています。その他の部署も必要性がある部署につきましては、これを広げていきたいと考えています。
ヤングケアラー支援について
《公明党議員団》谷口美保子
【問】孤立してしまいがちなヤングケアラーの子どもたちの支援、また、その家族の負担を軽減する支援が必要だと考えますが、いかがですか。
【答】家族の状況や支援の有無などの情報を収集するとともに、可能な限り本人や家族のニーズを確認しながら、当事者の意思を尊重した支援を進めるよう努めてまいります。
その他の質問
○コロナ禍における子どもたちの環境整備について
現役世代も高齢者も安心できる介護保障の改善、拡充策について
《無会派》明石輝久
【問】介護保険制度について、抜本的な改善が必要との声が多く、市として方向性を示す必要があると思いますが、いかがですか。
【答】介護保険制度の抜本的な改善は、国の責任のもとで行われるべきであると考えており、国では2024年度の介護保険制度改正に向けた議論が行われていますので、その議論の動向を注視していきます。
その他の質問
○学校教育・社会教育での部落学習の在り方について
防災対策について
《市民ネット貝塚》川岸貞利
【問】個別避難計画については、策定から年月が経っており、再度、策定する必要があると思います。
また、福祉部門との連携なども必要だと思いますが、いかがですか。
【答】優先度の高い避難行動支援者を改めて市として把握し、福祉部門とも連携し、個別避難計画の策定に取り組んでまいります。
その他の質問
○空き家再生等推進事業(除却)補助金について
小・中学校における感染症対策について
《公明党議員団》中山敏数
【問】冬場の感染症予防の観点から学校の教室に加湿器を設置してはどうですか。また、手の接触場所を減らすため、水道蛇口をレバー式にしてはどうですか。
【答】必要に応じ保健室や教室に加湿器を購入しており、今後も同様に設置してまいります。多くの学校は、回転式の水道蛇口を設置していますが、今後改修を行う際には、必要に応じ、レバー式や乾電池式自動水栓などの導入を検討してまいります。
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更新日:2022年08月04日