だんじりの歴史

更新日:2020年04月16日

だんじりの歴史

泉南地域のだんじり祭りは、江戸時代18世紀の中ごろに岸和田城下町で始まったものです。
1745年(延享3年)旧暦8月23日、岸和田御宮(現在の岸城神社)と三の丸稲荷社の祭礼のおりに、岸和田城下5町(本町・堺町・魚屋町・南町・北町)に住む町人たちが小さな軽い「引檀尻」(ひきだんじり)をこしらえ、その上に「作り物」(人物や風景などを模して作った飾り物)を載せて曳行したのが始まりであったと考えられています。
その後、この小型のだんじりがだんだんと立派なものになり、城下町だけではなく村々でも祭礼の時に出されるようになり、当時岸和田藩領であった現在の貝塚市域の村々にも広がっていきました。
当初はどのような形で祭りがおこなわれていたかは明らかではありませんが、古くは村ごとあるいは地域ごとに別々の祭りとして行なわれていました。
1952年(昭和27年)に祭りの日が統一される以前は、脇浜の高おかみ神社(脇浜戎大社)と王子の南近義神社に宮入りする地域が9月22日、久保の阿理莫神社に宮入りする地域が9月25日、森の稲荷神社に宮入りする地域が10月15日に祭りを行なっていました(木積の西葛城神社に宮入りする地域は不明)。
その後、1952年からは貝塚市全体の秋祭りとして毎年10月4日・5日の両日に行なわれるようになり、1980年(昭和55年)からは毎年10月9日・10日の両日に変更となりました。
そして、現在は体育の日直前の土曜日と日曜日に行なわれています。

久保と小瀬のだんじり写真

久保と小瀬のだんじり(昭和28年)

久保の阿理莫神社での宮入り写真

久保の阿理莫神社での宮入り(昭和29年)

参考文献

  • 『岸和田市史』第3巻 近世編
  • 「地車研究」第六輯
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