太鼓台の歴史

更新日:2010年06月23日

太鼓台の歴史

貝塚の太鼓台は、中(町)の感田神社(かんだじんじゃ)の祭礼「貝塚宮」のおりに、願泉寺卜半家(がんせんじぼくはんけ)領であった貝塚寺内(じない)の各町からかつぎ出されるようになったものです。
貝塚宮にいつごろから太鼓台がかつぎ出されるようになったのかは明らかではありませんが、江戸時代に書かれた記録には1741年(寛保元年)旧暦6月14日に北之町から太鼓台がかつぎ出されたことが記されており、これが現在知られている太鼓台についての最古の記録です。
また別の記録には、1801年(享和元年)旧暦6月の祭礼で南之町と近木之町(こぎのちょう)の太鼓台の間で喧嘩が起こったことが記されており、このころには各町から太鼓台がかつぎ出されていたことがわかります。
なお、現在の太鼓台祭りは、海の日の直前の土曜日と日曜日に行なわれていますが、古くは貝塚宮と同じく7月18日・19日の両日に行なわれていました。

太鼓台まつり南海貝塚駅前(昭和29年)

太鼓台まつり 南海貝塚駅前(昭和29年)

太鼓台まつり中之町通り(昭和29年)

太鼓台まつり 中之町通り(昭和29年)

貝塚宮について

貝塚宮の神輿渡御(昭和28年)

貝塚宮は感田神社の祭礼で、現在は毎年7月18・19日の両日におこなわれています。祭礼には、氏子の各家ごとに献灯やまん幕が張られ、宵宮(よいみや)には湯神楽(ゆかぐら)の奉納、本宮(ほんみや)には神輿渡御(みこしとぎょ)が行なわれます。神輿渡御は榊(さかき)の幣(へい)を寄り代にして神が神輿に遷座(せんざ)し、その後大北、中北、西、南、海新、南上、近木の順番で旧貝塚寺内地域の各町をまわり、各町に設けられた御旅所(おたびしょ)で神楽が奉納されます。

参考文献

  • 『貝塚市史』第1巻 通史
  • 『貝塚市史』第3巻 史料
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