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アナフィラキシー傷病者に対する救急救命士の処置範囲を広げる実証事業について

更新日:2025年10月01日

本市消防本部は、厚生労働科学特別研究事業である救急救命処置「アナフィラキシーに対するアドレナリンの筋肉内注射」の実施に係る救急救命士の処置拡大実証事業を開始します。

この実証事業は救急救命士の教育体制や医師の指示体制、事後検証体制など、メディカルコントロール体制が十分整備されている全国77の消防本部・局で実施されます。

現在の法令では救急救命士は事前に医師からアナフィラキシーと診断され、自己注射が可能なアドレナリン製剤(エピペン®)が処方され、所持している場合に限って救急救命士がそのエピペン®を投与することができます。

本実証事業では、救急救命士が救急現場でエピペンを処方されていない傷病者に対して観察カードを用いた重度アナフィラキシーの判断を行い、医師の指示の下、エピペン投与を実施し、その効果や安全性等を検証することを目的としています。

アナフィラキシー傷病者に対する救急救命士の処置範囲を広げる実証事業を行います!  実証事業の内容 本実証事業は、厚生労働省により指定された地域で十分な研修を受けた救急救命士が実施します。  アナフィラキシー(急性かつ重篤な全身性のアレルギー反応)に対する治療にはアドレナリンの筋肉内注射が行われますが現在の法令では救急救命士がアドレナリンを投与できるのは傷病者が自己注射製剤(エピペン®)を医師から処方され、所持している場合に当該傷病者に代わって投与する場合に限られています。  この地域では救急車にエピペン®を積載しエピペン®を所持していないアナフィラキシーの傷病者に対しても病院到着前に投与する実証事業を救急業務として行います。 所定数のエピペン®を投与したところで実証事業は終了となります。  慎重な評価イラストから矢印で医師に指示のイラストに進み、更に矢印で迅速な投与のイラストに進む3コマの注釈入りのイラストが描かれています。 慎重な評価とは救急救命士は定められた手順で観察することで高精度にアナフィラキシーの可能性を推察できます。イラストには倒れた方の上を蜂が飛び、またカルテのような書類も描かれています。 医師の指示では救急救命士は、医師に詳細な状況を報告して、処置の指示を仰ぎます。 イラストには救急隊員がモニターを確認しながら医師に電話をかけ医師は投与してください指示をしているのところが描かれています。 迅速な投与では医師の指示に従い、手順通りに迅速にエピペン®を投与します。 イラストには倒れている方の横で救急隊員がエピペン®を右足の大腿部に投与しているのところが描かれています。 実証事業は救急救命士の業務に関する法令を1部改正し行われます。 の実施に係る救急救命士の処置拡大実証事業を開始します。 この救急救命士の教育体制や医師の指示体制、事後検証体制など、メディカルコントロール体制が十分整備されている全国77の消防本部・局で実施されます。  現在の法令では救急救命士は事前に医師からアナフィラキシーと診断され、自己注射が可能なアドレナリン製剤(エピペン)が処方され、所持している場合に限って救急救命士がそのエピペンを投与することができます。  本実証事業では、救急救命士が救急現場でエピペンを処方されていない傷病者に対して観察カードを用いた重度アナフィラキシーの判断を行い、医師の指示の下、エピペン投与を実施し、その効果や安全性等を検証することを目的としています。
  1. 実施期間
    令和7年10月1日(水曜日)9時00分から本実証事業終了まで(令和7年12月末予定)
    ※所定数のエピペン®を投与した場合、予定より早く実証事業を終了することがあ ります。
  2. 実証事業に参加する救急救命士
    あらかじめ定められた講習を修了し、認定を受けた救急救命士
  3. 実証事業に参加する救急隊
    貝塚市消防署本署及び水間・二色両出張所の救急隊。なお、認定を受けた救急救命士が乗車していない場合処置は実施致しません。
  4. 実証事業の指示体制
    あらかじめ定められた講習を修了した医師が、今回の実証事業に関わる救急救命 処置に指示を出します。
  5. その他
    泉州地域メディカルコントロール協議会について
    本協議会は泉州地域の三次及び二次医療機関と6消防本部(和泉市・泉大津市・忠岡町・岸和田市・貝塚市・泉州南広域消防組合)が参画し、適切な救急搬送するためのルール作りや救急隊員の病院実習の受け入れ、症例検討会などの研修会実施、搬送症例の事後検証など救急隊の資質向上のため、大きな役割を担っており、泉州地域の救急業務を支えています。
  6. 実証事業参考
    厚生労働科学研究「救急救命士が行う業務の質の向上に資する研究」
    厚生労働行政推進調査事業「救急救命処置「アナフィラキシーに対する自己注が 可能なアドレナリン(エピネフリン)製剤によるアドレナリンの筋肉内投与」の投与対象拡大に係る実施体制整備研究」
    ※アナフィラキシー実証事業についての詳細はウェブサイトをご覧下さい。http://kyumeisi-kaken.umin.jp/(外部サイト)