屋根の木工事(令和2年12月から令和3年1月まで)
屋根の復元に向けての準備工事として、屋根の木工事が行われました。
まず、再利用するために残されていた野地板(のじいた:屋根の下地となる板材)の一部がいったん取り外されました。その後、屋根の小屋組(こやぐみ)を構成する野垂木(のだるき:屋根の斜面に沿って縦方向に取り付けられる木材)を取り替えたり、桔木(はねぎ:屋根の軒先を支える木材)を補強する木材が取り付けられたりしたほか、屋根の弛(ゆる)みの調整、割れた部分や穴の開いた節(ふし)などを木材で埋める埋木(うめぎ)などの細かい木工事も行われました。
さまざまな木工事が完了すると、再び野地板が全面に貼り直されました。今回の修理事業で新しく張られた野地板については、「令和元~三年度修補」の焼き印が捺されています。

腐朽(ふきゅう)していた野垂木の取り替え
株式会社鳥羽瀬社寺建築提供
(令和2年12月26日撮影)

桔木補強材の取り付け
株式会社鳥羽瀬社寺建築提供
(令和2年12月26日撮影)

埋木工事
株式会社鳥羽瀬社寺建築提供
(令和2年12月26日撮影)

貼り直された野地板
(令和3年1月21日撮影)
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更新日:2021年06月18日