土居葺(どいぶ)きの設置工事(令和3年2月)
野地板(のじいた:屋根の下地となる板材)が貼り直された屋根の上に、土居葺きが設置されました。
土居葺きは、雨が降った際に、瓦の下に雨水が漏れても、建物の内部まで雨水が侵入するのを防ぐ働きをする板葺きの工法です。孝恩寺観音堂の土居葺きの材料は、椹(さわら)という木が使われています。椹は、ヒノキ科の常緑高木で、その材は檜(ひのき)よりも柔らかく湿気に強いのが特徴です。
工事では、職人さんの手によって1枚1枚丁寧に椹の薄い板が野地板の上に張られ、屋根全体が土居葺きで覆われました。職人さんが横一列に並んで作業することで一気に葺き上がり、四方の降り棟(くだりむね)の曲線部分も美しく仕上げられています。

土居葺きの設置工事
株式会社鳥羽瀬社寺建築提供
(令和3年1月28日撮影)

土居葺きに使われる椹の板
(令和3年2月1日撮影)

降り棟部分の土居葺き
(令和3年2月1日撮影)

土居葺きが完了した観音堂の屋根
(令和3年2月6日撮影)
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更新日:2021年03月25日