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まちの駅 かいづか「貝塚の民話」絵本原画展

瓦の文様を写し取る参加者
令和2年10月23日(金曜日)から12月10日(木曜日)にかけて、まちの駅 かいづか(貝塚市観光案内所・南海本線貝塚駅改札口前)において、昨年度に引き続き「貝塚の民話」絵本原画展を開催しました。
展示した絵本原画作品は、大阪府立貝塚高等学校3年生の生徒さんが、貝塚市教育委員会の依頼で制作した「貝塚の民話」を題材にした作品です。展示では、週替わりで「万病(まんびょう)地蔵」、「津田のみい(蛇)さん」、「黒岩の織り姫さま」、「岸の姫松」の4つの民話の絵本原画19作品を展示しました。
展示作品のうち「黒岩の織り姫さま」については、本市教育研究センターを中心に取り組んでいる「貝塚学」の創造事業の一環として教材化し、市内小学校3・4年生を中心に配布されました。この教材は、市役所や社会教育施設等でも配布していますので、ご覧ください。
清名台(せいなだい)にある曲線を描く空き地-空中写真から見た不思議-

紀泉鉄道の線路が通る予定だった土地
(点線枠内、すでに一部住宅が建てられています)
※国土地理院空中写真を加工して使用
左の空中写真は平成19(2007)年に貝塚市の清児(せちご)・名越(なごせ)一帯を撮影したものです。近木(こぎ)川と水間鉄道に挟まれた地域は昭和50(1975)年から清名台住宅として水間鉄道株式会社の手により分譲が始まりました。その一角、点線で囲まれた曲線の土地は当初宅地ではなく、鉄道用地として残されていました。この土地が完成することなく廃止となった「紀泉(きせん)鉄道」跡の一部です。昭和2(1927)年に立てられた計画によると、水間鉄道清児駅を起点とし、現在の熊取町役場の西側を通り、温泉のある犬鳴山を抜け、粉河(こかわ、現和歌山県紀の川市)までの総延長21kmを走る鉄道となるはずでした。
すでに計画は断念され、鉄道用地も売却が進められています。撮影から14年が経過した現在では、新しい戸建て住宅の建築が進められ、鉄道用地だった面影も徐々に薄れつつあります。
今回紹介した場所を含め未成線「紀泉鉄道」の痕跡をめぐる見学会を今後企画してまいりますので、その際はぜひご参加ください。
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更新日:2021年02月26日