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飼育展示

更新日:2021年01月28日

大阪湾や貝塚市にすむ身近な生きものを、常時70種以上、飼育展示しています。新しく飼育を始めたものに関しては、2ヶ月ごとに更新している展示ガイドや新登場のページをご覧ください。

海水魚

メジナ。メジナ科。全長60cmほどに成長します。左右に平たい体型です。体色は青みがかった濃い灰色です。雑食性で、傾向としては、夏に甲殻類やゴカイなどの小動物を食べ、冬に海藻を食べます。大阪湾ではグレと呼ばれています。画像は、水槽内を左側に向かって泳いでいる1個体を撮影したものです。

メジナ(グレ)

クロダイ。タイ科。全長70cmほどに成長します。左右に平たい体型です。成魚は光沢のある灰色で、不明瞭な横縞が5本ほど入ります。鰭は黒っぽい色になります。成長の途中で、オスからメスに性転換します。肉食性の強い雑食で、他の小魚、甲殻類、ゴカイなどのほか、海藻も食べます。大阪湾ではチヌと呼ばれています。画像は、水槽内を左側に向かって泳いでいる1個体を撮影したものです。

クロダイ(チヌ)

マハゼ。ハゼ科。全長は15cm前後。細長い円筒形の体型をしています。吻は前に付き出し、背中側は灰褐色で、側面には黒斑が散りばめられ、腹側は白色です。汽水域の砂泥底に生息します。都市部の沿岸や河川にも生息していて、食用や釣りの対象になります。ゴカイ、甲殻類、貝類、小魚などを食べます。画像は、水槽内の砂底上にいる1個体を横から撮影したもので、左向きです。

マハゼ

マダイ。タイ科。全長120cmほどに成長します。左右に平たい体型です。体色は光沢のある薄紅色で、青白い小斑点が散りばめられます。肉食性で、他の小魚、甲殻類、イカやタコ、貝類などを食べます。画像は、水槽内を左側に向かって泳いでいる1個体を撮影したものです。

マダイ


大阪湾にすむメジナ、クロダイ、マハゼ、マダイ、ナベカ、オヤビッチャなどの海水魚を、飼育展示しています。

淡水魚

カワムツ。コイ科。淡水魚。全長15cm前後。背中側は褐色です。頭から尾にかけての側面に1本の太い縦の黒帯が入ります。腹側は銀白色です。川の上流域から中流域にかけて生息します。雑食性で、昆虫や藻類などを食べます。画像は水槽内を撮影したもので、腹側に紅色の婚姻色が出た1個体のオスの成魚が写っていて、その周りにも他のカワムツやオイカワの一部も写っています。

カワムツ

オイカワ。コイ科。淡水魚。全長15cm前後。背中側はくすんだ青色で、側面から腹側にかけては銀白色です。側面に薄いピンク色の横縞の斑紋が数本入ります。頭から尾までを軸とすると横縞ですが、泳いでいる姿から見ると、縦筋に見えます。川の中流域から下流域にかけて生息します。雑食性で、昆虫や藻類を食べます。画像は、水槽の中の1個体を横から撮影したもので、左向きです。

オイカワ

ウナギ。ウナギ科。最大で130cmほどになります。とても細長い体形で、背側は灰色で、腹側は白色です。胸びれが退化し、体の後半部で、背びれ、尾ひれ、臀びれが融合します。成魚は川に生息します。肉食性で、甲殻類、水生昆虫、カエル、小魚などを食べます。画像は、水槽内の1個体の成魚の頭付近を撮影したもので、右向きです。

ウナギ

ゴクラクハゼ。ハゼ科。全長10cm程度。体色は淡褐色で、側面に黒斑があります。全身に青い斑点があるのが特徴です。川の下流域から汽水域にかけて生息します。雑食性で、主に水生昆虫や甲殻類を食べ、付着藻類を食べることもあります。画像は、水槽内の石の上にいる1個体を横から撮影したもので、左向きです。

ゴクラクハゼ


貝塚市内の川や池で採集されたカワムツ、オイカワ、ウナギ、ゴクラクハゼ、ボウズハゼ、メダカ、カワアナゴ、タウナギ、などの淡水魚を飼育展示しています。
 

両生爬虫類

アマガエル。アマガエル科。無尾類。体長20~45mm。体表はなめらかで緑色がほとんどですが、周囲の環境に合わせて灰褐色まで、体色を変えることができます。吸盤が発達し、陸上生活に適しているため、生息場所の範囲は広いです。繁殖期は春から秋まで。画像は、葉に止まっている1個体を撮影したもので、右奥を向いています。。

アマガエル

イモリ。イモリ科。有尾類。体長70~130mm。背面は黒色か黒褐色で、腹面は赤色の地色に黒色の模様が入ります。池や水田に生息し、春の繁殖期にはオスの体表が青色の婚姻色を帯びます。画像は、水槽内にいる1個体を横から撮影したもので、左向きです。

イモリ

ジムグリ。ナミヘビ科。全長70~100cm。幼蛇は赤味が強い体色で、生長するにしたがって、褐色になります。腹面の市松模様が特徴です。主に小型の哺乳類を摂食します。画像は、採集した1個体を白いトレイの上に置いて撮影したもので、左側に頭があり、8の字型に胴体を曲げた状態です。

ジムグリ

アオダイショウ。ナミヘビ科。全長110~200cm。背面は青味がかった茶褐色。成蛇は主にネズミを摂食し、幼蛇はそのほかにカエルやトカゲも摂食します。画像は、飼育ケースの中で、1個体が材の先で丸まっている状態を撮影したものです。

アオダイショウ


展示室の奥のスペースで、イシガメ、アオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、イモリ、ニホンアマガエル、トノサマガエル、などを飼育しています。
 

甲殻類

テナガエビ。テナガエビ科。体長10cmに達することがあります。体色は褐色です。第2歩脚が長いのが特徴です。河川の下流域から中流域に生息し、幼生は海や汽水域で生活します。主に肉食性ですが、藻類を食べることもあります。画像は、水槽内の1個体を撮影したもので、左向きです。

テナガエビ

アメリカザリガニ。体色は赤色です。体長10cmほどになります。外来種です。画像は、水槽内の成熟した1個体を横から撮影したもので、左向きです。

アメリカザリガニ

ハクセンシオマネキ。スナガニ科。甲羅の幅は18mm前後です。オスの左右どちらか片方のハサミが極端に大きくなります。全体的に白っぽい色をしています。河口の干潟に穴を掘って生活します。砂と泥から珪藻やバクテリアを取り分けて食べます。繁殖期は6月から8月にかけてで、その期間には、オスがメスに求愛するために、大きなハサミを振る行動が見られます。この行動をウェービングといいます。画像は、砂の上にいる1個体のオスを、手前斜め上から撮影したものです。このオスは右側のハサミが大きい個体です。画像の中では、左側に大きなハサミが写っています。

ハクセンシオマネキ

アカテガニ。ベンケイガニ科。甲羅の幅は、30mm前後です。甲羅の色は灰褐色で、ハサミは基部が赤色で、先が黄白色です。雑食性。海岸や河原に生息し、水辺から離れて、かなり陸に上がることもあります。ただし、陸に上がっても鰓呼吸をしています。夏の大潮の夜、満潮時にメスが海岸に集まって、ぞエア幼生を海中に放出します。画像は、飼育容器の中においた材の上にいる1個体を、ほぼ背中側から撮影したもので、こちら向きです。

アカテガニ

クロベンケイガニ。クロベンケイガニ科。甲羅の幅は、40mm前後です。体色は、褐色で少し赤味が入ることもあります。河口の干潟やヨシ原に穴を掘って生活します。雑食性。主に夏に活動します。画像は、水槽内に置いた木片のへりに居る1個体を背中側から撮影したもので、上側にハサミと眼です。

クロベンケイガニ

ハマガニ。モクズガニ科。甲羅の幅は50mm前後です。体色は、紫褐色で、ハサミの各節の縁など、いろいろな場所が、橙色になります。河口のヨシ原付近に穴を掘って生活します。雑食性ですが、主にヨシの葉などを食べます。春に幼生を海に放出します。画像は、飼育容器の中においた材の上にいる1個体を、ほぼ背中側から撮影したもので、こちら向きです。

ハマガニ


近木川河口や貝塚市内で採集されたクロベンケイガニ、ハマガニ、アカテガニ、ハクセンシオマネキ、テナガエビ、アメリカザリガニ、などを飼育展示しています。
 

昆虫

ツチイナゴ。バッタ科。オス成虫の体長は50mm前後で、メス成虫の体長は60mm前後です。体色は、全体的に褐色で、背中側は、頭部から前胸背板を経て、前翅まで、黄白色の1本の帯が通ります。腹側は薄い色になります。複眼の下に黒色の逆三角形の斑紋が入るのも特徴です。クズ群落を好みます。雑食性。成虫で冬を越すのは、バッタ科の中では異色です。画像は、クズの葉に止まっている1個体の成虫を横から撮影したもので、右向きです。

ツチイナゴ

クビキリギス。キリギリス科。体長30mm前後。オスのほとんどが褐色型で、メスのほとんどが緑色型です。これは、キリギリス科の中でも珍しい体色のパターンです。まれにピンク色の個体も出現します。やや細長い体型をしています。口元の赤色も特徴的です。成虫で越冬することも、バッタ目の中では少数派です。植物食性の強い雑食性で、主にイネ科植物の穂などを食べます。画像は、葉の上に止まっている緑色型の1個体を撮影したもので、左向きです。

クビキリギス

オオゴキブリ。大型のゴキブリ。体長40mm前後。黒色で光沢あり。頑丈な体型で触角が短いのが特徴です。朽ち木内や倒木の下で幼虫と成虫が共同で生活する亜社会性。画像は、林床を這う1個体の成虫を撮影したもので、右向きです。

オオゴキブリ

オオカマキリ。大型のカマキリです。オス成虫は80mmを超えることがあります。後翅の黒っぽい色と前脚の付け根の薄黄色の斑紋が特徴です。緑色型と褐色型があります。卵嚢内の卵で冬を越し、春にふ化、秋に成虫になる年1世代の生活史を送ります。カマキリの仲間は、可動域が広い頭部を持ち、前脚が鎌状になり、他の小昆虫を捕まえて食べます。画像は、葉の上にいる1個体の緑色型のオス成虫を横から撮影したもので、右下向きです。

オオカマキリ

ハイイロゲンゴロウ。ゲンゴロウ科。画像は、採集した1個体を白いトレイの上に置いて背中側からさつえいしたもので、右下向きです。

ハイイロゲンゴロウ


ツチイナゴ、クビキリギス、オオゴキブリ、オオカマキリ(冬期は卵嚢)、ハイイロゲンゴロウなど、貝塚市内で採集された昆虫を飼育展示しています。
 

カタツムリ(陸産貝類)

オオギセル。キセルガイ科。左巻きの陸産巻貝です。貝塚市蕎原で2012年に採集したものを飼育展示しています。

オオギセル


貝塚市内で採集されたオオギセル、および外来種のオオクビキレガイを飼育展示しています。
 

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ファックス:072-431-8458
〒597-0091
大阪府貝塚市二色3丁目26-1 自然遊学館

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