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貝塚市の両生類

更新日:2024年03月14日

貝塚市では、カエル類9種を含む11種の両生類が確認されています。(自然遊学館の記録、2019年3月まで)

コガタブチサンショウウオ・・・大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
アカハライモリ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ニホンヒキガエル・・・大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
ニホンアマガエル
タゴガエル
トノサマガエル・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ツチガエル・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ヌマガエル
ウシガエル・・・特定外来生物
シュレーゲルアオガエル・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
カジカガエル

コガタブチサンショウウオ。サンショウウオ科。有尾類。体長90~120ミリメートル前後。体表は、青みを帯びた暗褐色の地色に、白色がかった斑紋が不規則に散らばった模様をしています。渓流沿いに生息し、春先に繁殖期をむかえます。画像は、1個体を腐葉土の上に置き、ほぼ側面から撮影したものです。右向き。

コガタブチサンショウウオ
(マホロバサンショウウオ)
サンショウウオ科
和泉葛城山で確認されています。
大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類

アカハライモリ。イモリ科。有尾類。体長70~130ミリメートル。背面は黒色か黒褐色で、腹面は赤色の地色に黒色の模様が入ります。池や水田に生息し、春の繁殖期にはオスの体表が青色の婚姻色を帯びます。画像は、1個体が水槽内の石の上にとまっているところを側面から写したもので、右向きです。

アカハライモリ
イモリ科
木積、馬場、秬谷、大川、蕎原で確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ニホンヒキガエル。ヒキガエル科。無尾類。体長80~180ミリメートル。体表は茶褐色のものが多いですが、赤褐色の個体もいます。全身に疣状の突起があります。後肢が短く、歩行による移動が主です。眼の後ろに毒液を出す耳腺があります。繁殖期は秋から春までです。山麓の池などに産卵し、陸生になると山に登っていくようです。画像は、1個体が展示ケース内の植木鉢に敷いた水苔マットの上にいて、左手前を向いているところです。

ニホンヒキガエル
ヒキガエル科
馬場から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類

ニホンアマガエル。アマガエル科。無尾類。体長20~45ミリメートル。体表はなめらかで緑色がほとんどですが、周囲の環境に合わせて灰褐色まで、体色を変えることができます。吸盤が発達し、陸上生活に適しているため、生息場所の範囲は広いです。繁殖期は春から秋まで。画像は、緑色の1個体が葉の上にとまっているところを側面から写したもので、右向きです。

ニホンアマガエル
アマガエル科
せんごくの杜から蕎原にかけて確認されています。

タゴガエル。アカガエル科。無尾類。体長30~60ミリメートル。体表は赤褐色から黒褐色です。眼の後部から鼓膜にかけて濃い色をしています。繁殖期は早春から秋にかけてで、渓流沿いの岩場の隙間などから、オスの鳴き声が聞こえます。画像は、落葉が少しある地面にいる1個体を横から写したもので、左向きです。

タゴガエル
アカガエル科
馬場から和泉葛城山にかけて確認されています。

トノサマガエル。アカガエル科。無尾類。体長40~90ミリメートル。オスの体表は緑色から茶褐色で、メスの体表はそれより白っぽい色をしています。黒斑が多数あります。オスは顎の左右に1個ずつ鳴嚢を持ちます。池や水田に生息し、繁殖期は春です。画像は、地面にいる1個体をほぼ背面から写したもので、右向きです。

トノサマガエル
アカガエル科
馬場から蕎原にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ツチガエル。アカガエル科。無尾類。体長40~50ミリメートル。体表は灰褐色から暗褐色で、背面に多数のいぼがあります。次に紹介するヌマガエルとともに「イボガエル」と言われることがありますが、ツチガエルの腹面には黒斑がまだら模様に配置されているのに対して、ヌマガエルの腹面は白色です。湿地、水田、渓流沿いなどに生息していて、繁殖期は春から夏にかけてです。画像は、落葉のある地面にいる1個体を右手前から写したもので、のど下のまだら模様も写っています。

ツチガエル
アカガエル科
木積から蕎原にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ヌマガエル。アカガエル科。無尾類。体長30~55ミリメートル。体表は灰褐色から暗褐色で、背面に多数のいぼがあります。次に紹介したツチガエルとともに「イボガエル」と言われることがありますが、ツチガエルの腹面には黒斑がまだら模様に配置されているのに対して、ヌマガエルの腹面は白色です。水田、湿地、河川に生息していて、繁殖期は春から夏にかけてです。幼生(オタマジャクシ)は、高水温にも耐えることができるそうです。画像は、葉上にジャンプした後の1個体を斜め上から写したもので、左向きです。

ヌマガエル
アカガエル科
脇浜から蕎原にかけて確認されています。

ウシガエル。アカガエル科。無尾類。体長110~185ミリメートル。体表は緑色から暗褐色まで。濃色の斑紋の程度は個体により差があります。鳴き声が牛に似ているため、ウシガエルと言われます。眼の後ろの鼓膜が大きい。平地の池、水田、湿地、河川に生息し、繁殖期は春から夏にかけてです。北アメリカ原産の外来種で、環境省により特定外来生物に指定されています。画像は、近畿環境事務所から許可を得て、自然遊学館において飼育していた暗褐色の1個体を撮影したもので、右向きです。

ウシガエル
アカガエル科
海岸沿いから蕎原にかけて確認されています。
特定外来生物

シュレーゲルアオガエル。アオガエル科。無尾類。体長30~50ミリメートル。体色は鮮やかな緑色で、オスはのど下に1個の鳴嚢を持ちます。丘陵地の池や水田付近に生息し、繁殖期は春で、水辺周辺の土中に白い卵塊が産み付けられます。画像は、飼育ケース内の倒木にとまっている1個体を斜め上から撮影したもので、左向きです。

シュレーゲルアオガエル
アオガエル科
半田から和泉葛城山にかけて確認されています。

カジカガエル。アオガエル科。無尾類。体長35~70ミリメートル。体表は灰白色で、まだら模様があります。渓流に生息し、繁殖期の春から夏にかけては、オスのフィーフィフィフィフィという美しい鳴き声が聞こえます。画像は、川面から体半分を出した1個体を斜め前から写したものです。

カジカガエル
アオガエル科
木積から和泉葛城山にかけての川沿いで確認されています。

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教育部 自然遊学館

電話:072-431-8457
ファックス:072-431-8458
〒597-0091
大阪府貝塚市二色3丁目26-1 自然遊学館

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