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貝塚市の哺乳類

更新日:2024年03月13日

貝塚市では、以下の22種の哺乳類が確認されています。(自然遊学館の記録、2021年3月現在)

ジネズミ・・・大阪府レッドリスト、情報不足
コウベモグラ
ヒミズ
アブラコウモリ
ニホンザル
ノウサギ
ニホンリス
ムササビ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
カヤネズミ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ハツカネズミ
アカネズミ
ヒメネズミ
ヌートリア・・・特定外来生物
スナメリ・・・海生、大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
タヌキ
アカギツネ・・・大阪府レッドリスト、絶滅危惧1類
チョウセンイタチ
ニホンイタチ・・・大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
テン
ニホンアナグマ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
アライグマ・・・特定外来生物
イノシシ

死体での確認も多く、以下の各種の説明では、はく製の画像のほか、死体の画像も掲載しています。

 

ジネズミ。トガリネズミ科。全長10センチメートル程度。背面は暗褐色で、腹面は淡色。尖った鼻先が特徴です。モグラの仲間ですが、地中では生活しません。森や水辺、農耕地の周りに生息し、昆虫や土壌生物を摂食します。画像は落ちた枝上に乗る1個体を撮影したもので、右向きです。

ジネズミ
トガリネズミ科
大川で確認されています。
大阪府レッドリスト、情報不足

コウベモグラ。モグラ科。全長14~20センチメートル程度。体色は茶色に近い。平地から山地にかけての地中にトンネルを掘って生活し、トンネルに落ちたネズミなどの土壌生物を摂食します。画像は、死んですぐの寄贈された1個体を白いバットに置いて、斜め横から撮影したものです。右向き。

コウベモグラ
モグラ科
脇浜から蕎原にかけて確認されています。

ヒミズ。モグラ科。全長11~14センチメートル程度。背面は黒色か黒褐色で光沢があり、腹面はやや淡色。落ち葉の下で浅い溝を掘り生活しています。雑食性で、土壌生物や木の実、果実などを摂食します。画像は、死んですぐの寄贈された1個体を白いバットに置いて、横から撮影したものです。右向き。

ヒミズ
モグラ科
王子・橋本から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

アブラコウモリ。ヒナコウモリ科。体長5センチメートル程度。体色は灰色に近い。家にすむので、イエコウモリの別名があります。夜行性で、主に飛翔昆虫を摂食します。画像は、自然遊学館に持ち込まれた1個体を手のひらに置いて、正面に近い位置から撮影したものです。

アブラコウモリ
ヒナコウモリ科
二色が主で、王子まで記録があります。

ニホンザル。オナガザル科。頭胴長50~60センチメートル程度。体色は褐色。広葉樹林の地上や樹上で生活します。昼行性。雑食性ですが、主に果実を摂食します。画像は、道路脇を歩いていたはぐれオス1頭を横から撮影したもので、左向きです。

ニホンザル
オナガザル科
二色、三ケ山・木積・馬場・大川
(画像は、久保元嗣さん撮影)

ノウサギ。ウサギ科。体長45~55センチメートル程度。耳の長さは6~8センチメートルあります。体色は褐色で、腹側は淡色です。低山地から山地にかけての草原や森林に生息します。夜行性。植物食。画像は、自然遊学館に展示している1頭のはく製を撮影したもので、左向きです。

ノウサギ
ウサギ科
せんごくの杜から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ニホンリス。リス科。体長16~22センチメートル程度。体色は褐色。平地から山地にかけての森林に生息します。植物食で、マツの実を好みます。画像はアカマツの枝の上で、マツの実を摂食している1頭を撮影したもので、こちらを向いています。

ニホンリス
リス科
木積から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ムササビ。リス科。頭胴長30~50センチメートル程度。体色は褐色です。前足と後足の間に飛膜があり、グライダーのように木から木へと移動することができます。夜行性。画像は、倉庫内に巣を作った1個体が頭だけ外に出しているところを撮影したものです。左向き。

ムササビ
リス科
蕎原で確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

カヤネズミ。ネズミ科。頭胴長5.5~8センチメートル。尾長5~9センチメートル。日本で一番小さなネズミです。体色は、背側が橙色で、腹側が白色です。休耕田や河川敷の草丈の高い草原に生息し、イネ科植物の葉を利用して巣を作ります。主にイネ科の雑草を摂食し、小型昆虫を摂食することもあります。画像の中央に巣があり、それを指さしている手が左上に写っています。

カヤネズミ(巣)
ネズミ科
王子から蕎原・秬谷で確認されています。
生体の画像は撮影できていません。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ハツカネズミ。ネズミ科。頭胴長6~9センチメートル。尾長4~8センチメートル。体色はいろいろで、白色、灰色、褐色、黒色の個体がいます。草原、農耕地、河原だけでなく、家屋周辺にも生息します。種子、穀物、雑草、小型昆虫を摂食します。画像は、死んで間もない1個体を寄贈された時に撮影したもので、左向きに横たわっています。

ハツカネズミ
ネズミ科
二色と新町で記録があります。

アカネズミ。ネズミ科。頭胴長8~14センチメートル。尾長7~13センチメートル。体色は、背側が橙褐色で、腹側が白色です。丘陵地から山地にかけての森林や農耕地周辺などに生息します。雑食性。地中に巣をつくり、夜間に巣から出て地表で活動します。画像は、林床で撮影した1個体で、左向きです。

アカネズミ
ネズミ科
せんごくの杜から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ヒメネズミ。ネズミ科。頭胴長6.5~10センチメートル。尾長7~11センチメートル。体色は、背側が栗色で、腹側が白色です。丘陵地から山地にかけての森林の林床や樹上で生活します。夜行性。雑食性。画像は、1個体を真正面から撮影したもので、こちらを向いています。

ヒメネズミ
ネズミ科
木積で確認されています。

ヌートリア。ヌートリア科。頭胴長40~60センチメートル。尾長30~45センチメートル。体色は茶色。黄色い前歯と後肢の水かきが特徴です水辺に生息し、水生植物や淡水貝を摂食します。夜行性で日中は巣穴にひそんでいます。南アメリカ原産の外来種で、環境省により、特定外来生物に指定され、飼育や運搬が禁止されています。画像は、二色の浜に打ち上げられた1個体の死体で、頭部が手前に写っています。

ヌートリア(打上げ死体)
ヌートリア科
二色の浜への打上げのほか、津田川河口付近で目撃記録があります。
オレンジ色の歯が特徴です。
特定外来生物

スナメリ。ネズミイルカ科。体長150~200センチメートル。クジラの仲間としては小型です。体色は明るい灰色です。海岸に近い、水深50メートル以内の浅い海域に生息し、魚類、エビ・カニ、イカ・タコなどを摂食します。画像は、貝塚市の海岸に打ち上げられた1個体の死体をはく製にして、自然遊学館に展示しているものを横から撮影したもので、左向きです。

スナメリ(打上げ死体)
スナメリ科
海生
二色の浜、近木川河口、貝塚人工島の海岸への打上げ死体の記録があります。
大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
2016年1月7日に貝塚人工島に打ち上げられた死体をはく製にして展示しています。

タヌキ。イヌ科。頭胴長40~50センチメートル。尾長15センチメートル程度。体色は灰褐色から褐色で、目の周り、鼻の先、肢は黒に近い色です。主に里山の藪の中に生息します。雑食性。夜行性。画像は、自然遊学館に展示している1個体のはく製を、顔面アップで撮影したものです。

タヌキ
イヌ科
二色から蕎原にかけて確認されています。

チョウセンイタチ。イタチ科。二ホンイタチとチョウセンイタチの2種が生息していると考えられますが、外観からは見分けが困難です。二ホンイタチはオスが頭胴長27~37センチメートル、尾長12~16センチメートルであるのに対して、メスは頭胴長16~25センチメートル、尾長7~9センチメートル。体色は茶褐色から黄色褐色です。チョウセンイタチの方がやや大型で、長い尾を持ち、体色が薄い傾向があります。雑食性。夜行性。画像は仕掛けで捕獲された1個体のチョウセンイタチで、仕掛けの中にいるまま撮影したものです。左向き。

イタチ類
イタチ科
画像は三ツ松で捕獲されたチョウセンイタチです。
ニホンイタチとの区別は難しいのですが、
木積ではニホンイタチと思われる轢死体が確認されています。
ニホンイタチは、大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類

テン。イタチ科。頭胴長45~55センチメートル。尾長20センチメートル前後。体色は褐色です。丘陵地から山地にかけて生息し、岩の隙間などを巣にします。雑食性。画像は、自然遊学館に展示している1個体のはく製の上半身を横から撮影したものです。右向きで顔をこちらに向けた状態です。

テン
イタチ科
馬場から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ニホンアナグマ。イタチ科。頭胴長40~60センチメートル。尾長13センチメートル前後。体色は褐色です。里山から山地にかけて生息します。名前の通り、穴を掘って巣を作ります。雑食性。画像は、1個体の横たわっている死体を写したもので、頭部が左です。

ニホンアナグマ
イタチ科
せんごくの杜から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

アライグマ。アライグマ科。頭胴長40~60センチメートル。尾長20~40センチメートル。体色は灰褐色で、目の周りから頬にかけて黒色の斑紋があります。尾に黒色の横縞があるのも特徴です。雑食性。北アメリカ原産の外来種で、環境省により特定外来生物に指定され、飼育や運搬が禁止されています。画像は、自然遊学館に展示されている1個体のはく製を撮影したもので、右向きです。

アライグマ
アライグマ科
畠中から蕎原にかけて確認されています。
特定外来生物

イノシシ。イノシシ科。頭胴長100~170センチメートル。尾長30~40センチメートル。体色は、茶褐色から黒褐色です。下顎の犬歯が発達して牙状になっています。幼少期には白色の縞模様が入り、ウリ坊と呼ばれます。雑食性。画像は、自然遊学館に展示されている1個体のはく製の上半身を横から撮影したもので、左向き。

イノシシ
イノシシ科
せんごくの杜から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。頭骨が近木川河口で見つかったこともありました。

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ファックス:072-431-8458
〒597-0091
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