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貝塚市の爬虫類

更新日:2024年03月14日

貝塚市では、ヘビ類8種、カメ類5種など、計16種の爬虫類が確認されています(自然遊学館の記録、2019年3月まで)。2010年に一度だけ近木川河口で採集された特定外来生物のカミツキガメは、おそらく逃がされたもので、種数に含めていません。

アカウミガメ・・・海生、大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
クサガメ
ニホンイシガメ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ミシシッピアカミミガメ
ニホンスッポン
ニホンヤモリ
ニホントカゲ
ニホンカナヘビ
タカチホヘビ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ジムグリ
アオダイショウ
シマヘビ
ヒバカリ・・・大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類
シロマダラ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ヤマカガシ・・・大阪府レッドリスト、準絶滅危惧
ニホンマムシ

アカウミガメ。ウミガメ科。甲長70~100センチメートル。体色は茶褐色から赤褐色。両肢が遊泳用にひれ状になっています。海生。世界の温帯域に生息し、海底で貝類や甲殻類などを摂食します。本州の海岸では、春から夏にかけて産卵が行われます。貝塚市の海岸の記録は、死体が打ち上げられたものです。画像は、二色海浜緑地公園に打ち上げられた1個体の死体を板に乗せたもので、右向きです。

アカウミガメ
ウミガメ科
海生
貝塚人工島と貝塚港に打ち上げ死体
大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類

クサガメ。バダグールガメ科。甲長20センチメートル前後。体色は茶褐色で、黄色の斑紋が入ります。背甲には3本のキール(稜)があります。主に平地に川や池に生息します。雑食性。画像は自然遊学館で飼育展示していた1個体を自然生態園の草地に移して撮影したもので、左向きです。

クサガメ
バタグールガメ科
海岸沿いから、せんごくの杜まで確認されています。

ニホンイシガメ。バダグールガメ科。甲長15~20センチメートル。背甲は平らで黄土色をしています。山麓の池や水田、河川の上流から中流に生息します。雑食性。画像は自然遊学館の水槽で飼育されている1個体を写したもので、右向きで、水面から頭を出しています。

ニホンイシガメ
バタグールガメ科
橋本、石才、三ツ松、水間、木積で確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ミシシッピアカミミガメ。ヌマガメ科。甲長20~30センチメートル弱。甲背は緑褐色で、模様が入ります。側頭部の赤色斑が和名の由来です。北アメリカ原産の外来種。平地、都市部の池や用水路、河川の下流などで見られます。雑食性。画像は近木川下流の岸辺にいた1個体を写したもので、右向きです。

ミシシッピアカミミガメ
ヌマガメ科
外来生物
海岸沿いから三ケ山・馬場にかけて確認されています。

ニホンスッポン。スッポン科。甲長25~30センチメートル。甲背は平らで、鱗板がありません。尖っている鼻先や、長く伸びる首が特徴です。主に河川の中流から下流に生息します。肉食性。画像は自然遊学館で飼育展示していた1個体で、水中で左手前を向いています。

ニホンスッポン
スッポン科
近木川下流で確認されています。

ニホンヤモリ。ヤモリ科。全長10~14センチメートル。体は細かな顆粒状の鱗で覆われます。体は平たく、体色は灰色や褐色で、不鮮明な暗色の斑紋が入ります。指の先には指下板があり、その1枚1枚に毛が生えていて、民家の垂直な壁でも這うことができます(吸盤を使っているわけではありません)。肉食性。画像は自然遊学館で飼育していた1個体を、白いトレーに移して撮影したもので、右向きです。

ニホンヤモリ
ヤモリ科
海岸沿いから和泉葛城山にかけて確認されています。

ニホントカゲ。トカゲ科。全長20~25センチメートル。カナヘビより、ずんぐりとした体型をしています。成体は茶褐色であるのに対して、幼体は黒色に5本の黄色い縦線が入り、尾が青色です。肉食性。繁殖期は春で、オスにはオレンジ色の婚姻色が出ます。貝塚市内では丘陵地から山地にかけて見られます。画像は、木の枝から幹に移動中の1個体を写したもので、右向きです。

ニホントカゲ
トカゲ科
橋本から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ニホンカナヘビ。カナヘビ科。全長16~27センチメートル。スマートな体型をしています。体色は褐色。肉食性。貝塚市内では、海岸沿いから山地にかけて見られます。画像はコンクリート片の上にいる1個体を写したもので、右向き、尾を巻いています。

ニホンカナヘビ
カナヘビ科
海岸沿いから和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

タカチホヘビ。ナミヘビ科。全長30~60センチメートル。体色は褐色。主にミミズを食べます。夜行性で、昼間は倒木や石の下に隠れています。画像は、飼育マットの上で、1個体がとぐろを巻いた状態を撮影したものです。頭は右向きです。

タカチホヘビ
ナミヘビ科
せんごくの杜から蕎原にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ジムグリ。ナミヘビ科。全長30~60センチメートル。体色は褐色。主にミミズを食べます。夜行性で、昼間は倒木や石の下に隠れています。画像は、飼育マットの上で、1個体がとぐろを巻いた状態を撮影したものです。頭は右向きです。

ジムグリ
ナミヘビ科
せんごくの杜から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。
(写真は幼蛇)

アオダイショウ。ナミヘビ科。全長110~200センチメートル。背面は青味がかった茶褐色。成蛇は主にネズミを摂食し、幼蛇はそのほかにカエルやトカゲも摂食します。画像は、飼育ケースの中で、1個体の頭部に近い部分だけを撮影したものです。頭は右向きです。

アオダイショウ
ナミヘビ科
海岸沿いから和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

シマヘビ。ナミヘビ科。全長80~150センチメートル。褐色の地色に、4本の黒条が入ります。まれに黒色の個体が出現し、カラスヘビと呼ばれます。昼行性で、ネズミ、カエル、トカゲ、他のヘビなどを摂食します。画像は、用水路の中で、1個体がとぐろを巻いているところを撮影したものです。頭は左向きです。

シマヘビ
ナミヘビ科
二色から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

ヒバカリ。ナミヘビ科。全長40~60センチメートル。背面は褐色。首の両側に斜めに黄条が入るのが特徴です。カエル、オタマジャクシ、小さな淡水魚、ミミズなどを摂食します。画像は、地面にいる1個体がとぐろを巻いている状態を撮影したものです。頭は右向きです。

ヒバカリ
ナミヘビ科
せんごくの杜から和泉葛城山にかけて確認されています。
近木川河口で1個体確認されたことがありました。
大阪府レッドリスト、絶滅危惧2類

シロマダラ。ナミヘビ科。全長30~70センチメートル。地色は灰色で、背面に黒色の横帯が入ります。夜行性で個体数は少ないと言われています。主にトカゲや、他のヘビを摂食します。画像は、飼育マットの上で、1個体の幼蛇が8の字状に近い形でいる様子を撮影したものです。頭は右向きです。

シロマダラ
ナミヘビ科
橋本で1個体だけ確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ヤマカガシ。ナミヘビ科。全長70~150センチメートル。毒ヘビ。背面は褐色の地色に黒色の斑紋があるタイプと、全身が黒みがかったタイプがあります。主にカエルを摂食します。画像は、落ち葉の中に潜んでいた1個体が姿を現したところを撮影したもので、尾に近い部分は落ち葉に隠れています。頭は右向きです。

ヤマカガシ
ナミヘビ科
毒蛇
黒化型の個体もいます。
馬場から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

ニホンマムシ。クサリヘビ科。全長40~65センチメートル。毒ヘビ。体表は褐色または赤褐色の地色に楕円形の斑紋が配されます。長三角形の頭部、および頸部にくびれがあるのが特徴です。カエル、トカゲ、他のヘビ、ネズミなどを摂食します。他のヘビと違って、卵ではなく、子ヘビを産みます(卵胎生)。画像は、倒木上を這う1個体をほぼ背面から撮影したもので、体は波打ち、頭部は左上を向いています。

ニホンマムシ
クサリヘビ科
毒蛇
畠中から和泉葛城山山頂にかけて確認されています。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 自然遊学館

電話:072-431-8457
ファックス:072-431-8458
〒597-0091
大阪府貝塚市二色3丁目26-1 自然遊学館

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