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貝塚市のクモ

更新日:2024年03月14日

貝塚市内で確認されたクモ類は、調査不足ながら、95種になっています(自然遊学館の記録、20193月まで)。『大阪府レッドリスト2014』によると、大阪府内では約400種確認されていて、貝塚市内でも調査が進めば、まだ種数は増えると思います。

 

大阪府レッドリスト種では、準絶滅危惧のコガネグモがせんごくの杜で、情報不足のカトウツケオグモが馬場で確認されています。

 

外来種は2種で、特定外来生物に指定されているセアカゴケグモは市内各所で確認されています。2002年に二色で確認されたヒカリアシナガグモは、大阪府初記録でした。

 

95種のリストのpdfファイルを添付しています。
撮影できたクモ類の画像を掲載しています。

 

 

 

 

ジグモ。ジグモ科。オスの体長は10~17ミリメートル。メスの体長は12~20ミリメートル。体色は暗褐色。樹木の根元や石垣の下部などに、地中から地上に続く長い筒状の巣をつくって生活します。画像は、白いトレイに、1個体のクモと、引き抜いた巣を置いて撮影したもので、右向きです。

ジグモ

ヤマウズグモ。ウズグモ科。オスの体長は4~5ミリメートル。メスの体長は5~6ミリメートル。腹部に白い斑紋があるのが特徴です。林道や林内の下草の間や樹木の根元に、渦巻き状のかくれ帯を付けた水平円網をつくります。画像は水平円網を上から撮影したものです。

ヤマウズグモ

セアカゴケグモ。ヒメグモ科。オスの体長は3~4ミリメートル。メスの体長は7~10ミリメートル。メスは黒色の地色で、腹部背面に赤色の紋・帯が入ります。建物の周囲の隙間や、側溝の中に、不規則網をつくります。オーストラリア原産の有毒の外来種です。環境省により、特定外来生物に指定されていて、飼育や運搬が禁止されています。画像は、葉の裏面にいたメスを撮影したものです。左向き。

セアカゴケグモ
特定外来生物

オニグモ。コガネグモ科。オスの体長は15~20ミリメートル。メスの体長は20~30ミリメートル。背面は黒褐色から赤褐色。建物の周辺に多く見られ、大きな垂直円網をつくります。画像は、葉に止まって脚をたたんでいる1個体を背面から撮影したもので、右向きです。

オニグモ

イシサワオニグモ。コガネグモ科。オスの体長は8ミリメートル前後。メスの体長は18~20ミリメートル。全体に橙黄色を帯びた体色をしています。山地の林縁や、林道や渓流沿いに生息し、垂直円網をつくります。画像は、1個体が円網にかかった餌を糸で巻いた状態で、上向きです。

イシサワオニグモ

コゲチャオニグモ。コガネグモ科。オスの体長は7~10ミリメートル。メスの体長は10~13ミリメートル。腹部の色は多様です。丘陵地から山地にかけての林縁や草原に生息し、垂直円網をつくります。画像は、葉の上にいた1個体を背面から撮影したもので、下向きです。

コゲチャオニグモ

ドヨウオニグモ。コガネグモ科。オスの体長は6ミリメートル前後。メスの体長は9ミリメートル前後。腹部の色は黄色です。平地の水田周辺に多く見られ、垂直円網をつくります。画像は、葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、左向きです。

ドヨウオニグモ

コガネグモ。コガネグモ科。オスの体長は6ミリメートル前後。メスの体長は20~25ミリメートル。メスの腹部は黒色と黄色の縞模様。林縁、草原、水田、河原など、日当たりのよい場所に生息し、垂直円網をつくります。画像は、垂直円網の中心に下向きに止まっている1個体を背側から撮影したものです。

コガネグモ
大阪府レッドリスト、準絶滅危惧

コガタコガネグモ。コガネグモ科。オスの体長は5ミリメートル前後。メスの体長は10ミリメートル前後。メスの腹部は褐色と淡黄色の縞模様。平地から山地にかけて生息し、樹木や草の間に垂直円網をつくります。画像は、垂直円網に止まっている1個体を背側から撮影したものです。左斜め下に向いています。

コガタコガネグモ

ジョロウグモ。ジョロウグモ科。オスの体長は8ミリメートル前後。メスの体長は20~30ミリメートル。メスの腹部の背面は黄色と灰色の縞模様で、腹面には赤色の紋があります。成長にともない垂直網の下部が大きくなります。平地の都市部から山地間で広く分布します。画像は、網にかかった獲物を糸で丸め終わったところです。

ジョロウグモ

スズミグモ。コガネグモ科。オスの体長は4ミリメートル前後。メスの体長は14~23ミリメートル。メスの腹部背面の地色は赤褐色で、1対の黒色斑紋と複数対の白色紋があります。平地から山地にかけて生息し、樹間にドーム状の網をつくります。画像は、採集した1個体を白色のトレイに置いて撮影したもので、右向きです。

スズミグモ

オオトリノフンダマシ。ナゲナワグモ科。オスの体長は2ミリメートル程度。メスの体長は12ミリメートル程度。メスの腹部背面は白色から淡黄褐色で、肩部に眼玉のような紋様があります。頭胸部は黄褐色。平地から山地にかけての草原などに生息し、樹間や草間に同心円状網をつくります。画像は、採集した1個体を白色のトレイに置いて背面から撮影したもので、頭部が上です。

オオトリノフンダマシ

ゴミグモ。コガネグモ科。オスの体長は7~8ミリメートル。メスの体長は12~15ミリメートル。黒褐色の地色に複雑な模様があります。平地から山地にかけて生息し、垂直円網の中心に、ゴミ(食べかす、脱皮殻、枯葉など)を縦長に付けて、そこにクモが止まります。画像は、網の中央の縦長のゴミの下部に止まっているメス成体を背面から撮影したものです。

ゴミグモ

アシナガグモ。アシナガグモ科。オスの体長は10ミリメートル前後。メスの体長は12ミリメートル前後。オスの頭胸部は赤褐色、メスの頭胸部は黒褐色で、雌雄とも腹部背面に縦長の模様が入ります。平地から山地まで広く分布し、水平円網をつくります。画像は、イネ科のヨシの茎に、下向きに止まっている個体を背面から撮影したものです。

アシナガグモ

ヒカリアシナガグモ。アシナガグモ科。オスの体長は10ミリメートル前後。メスの体長は12ミリメートル前後。体色は赤褐色から茶褐色です。平地に分布して、水平円網をつくります。画像は、イネ科のヨシの葉の下につくった網に止まっている個体を側面から撮影したもので、下向きです。

ヒカリアシナガグモ

メガネヤチグモ。ヤチグモ科。オスの体長は12ミリメートル前後。メスの体長は14ミリメートル前後。体色は褐色で、腹部平面にに不規則な斑紋があります。主に平地の人家や公園周辺などに生息し、地表近くに筒状の巣をつくります。画像は採集した1個体を白いトレイの上に置いて撮影したもので、左向きです。

メガネヤチグモ

シモフリヤチグモ。ヤチグモ科。オスの体長は10ミリメートル前後。メスの体長は14ミリメートル前後。体色は褐色で、腹部平面にに霜降り状の斑紋があります。主に平地の人家や公園周辺などに生息し、地表近くに筒状の巣をつくります。画像は地面を歩いている1個体を撮影したもので、右向きです。

シモフリヤチグモ

クロヤチグモ。ヤチグモ科。オスの体長は9ミリメートル前後。メスの体長は14ミリメートル前後。体色は黒色です。丘陵地から山地にかけて生息し、石の下や岩の隙間など、地表近くに筒状の巣をつくります。画像は石の下にいた1個体を撮影したもので、右向きです。

クロヤチグモ

イオウイロハシリグモ。キシダグモ科。オスの体長は16ミリメートル前後。メスの体長は23ミリメートル前後。体色は多様ですが、基本的に、明褐色~暗褐色のイオウイロ型と、体側部に白帯のあるスジボケ型に分かれます。平地から山地にかけての草地、林縁、水辺に生息します。葉の上などで餌を探します。画像は、イオウイロ型の1個体がクズの丸い葉の上にとまっているところを背面から撮影したものです。

イオウイロハシリグモ

ハラクロコモリグモ。コモリグモ科。オスの体長は11ミリメートル前後。メスの体長は14ミリメートル前後。頭胸部には黒褐色の縦帯が1対あり、腹部は灰褐色の地色に模様があります。オスの背面には1本の白帯が通っています。草地から林縁にかけて生息し、地表を這って餌を探します。画像は採集した1個体を白いトレイの上において撮影したもので、右向きです。

ハラクロコモリグモ

ササグモ。ササグモ科。オスの体長は8ミリメートル前後。メスの体長は10ミリメートル前後。頭胸部は白色の地色に模様が入り、脚は緑色です。平地から山地の草上に生息し、獲物が来るのを待ちます。画像は、キク科の白い花の上で待ち伏せをしている1個体を撮影したもので、右向きです。

ササグモ

アシダカグモ。アシダカグモ科。オスの体長は20ミリメートル前後。メスの体長は30ミリメートル弱。頭胸部は灰褐色で、メスでは頭胸部の前縁に白帯が入ります。人家や寺社の建物に生息し、近づいてくる昆虫などを摂食します。メスは6月から8月に円盤状の白い卵嚢を持ち歩きます。画像は、自然遊学館の外壁に止まっている1個体を背面から撮影したもので、頭が上向きです。

アシダカグモ

カトウツケオグモ。カニグモ科。オスの体長は5ミリメートル前後。メスの体長は10ミリメートル前後。頭胸部は黒褐色で、脚の基部は白色です。丘陵地から山地にかけて生息し、葉や枝の上にいます。画像は葉の上に止まっている1個体を背面から撮影したもので、左向きです。

カトウツケオグモ
大阪府レッドリスト、情報不足
(喜多理恵さん撮影)

アズチグモ。カニグモ科。オスの体長は2~3ミリメートル。メスの体長は6~8ミリメートル。オスの体色は赤褐色。メスの体色は基本的に白地で、褐色の斑紋が入ることがあります。平地から山地にかけての草地、林縁、河原などに広く分布し、花の中や葉裏にいて、獲物が来るのを待ちます。画像は、草の幹に下向きに止まったメスの腹部背面にオスが乗っているペアを撮影したものです。オスはとても小さいので、ペアであることが分かりにくいかもしれません。

アズチグモのペア

カタオカハエトリ。ハエトリグモ科。オスの体長は2~3ミリメートル。メスの体長は3~4ミリメートル。オスは、脚が鮮やかなオレンジ色をしているのが特徴です。メスは褐色に複雑な斑紋が入っています。平地から山地まで分布し、徘徊して獲物を探します。画像は、採集した1個体を白いトレイに置いて撮影したもので、左向きです。

カタオカハエトリ

ヤハズハエトリ。ハエトリグモ科。オスの体長は8~9ミリメートル。メスの体長は9~11ミリメートル。オスの体色は褐色に白い斑紋が入り、メスの体色は腹部に1対の黒色の縦帯があるのが特徴です。水辺、水田、草地、林縁に生息し、徘徊して獲物を探します。画像は、枯れ草に止まっている1個体を撮影したもので、左向きです。

ヤハズハエトリ

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