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蕎原周辺のシダ植物

更新日:2021年02月17日

ヒカゲノカズラ。ヒカゲノカズラ科。主茎が二又分岐しながら地表を這い、主茎から側枝と根が出ます。主茎と側枝からは小さく細い葉が生え、ブラシのように見えます。古生代に栄えたシダ植物の生き残りと考えられ、一般的なシダの形とは違います。この画像には、10数箇所の二又分岐が写っています。

ヒカゲノカズラ

カタヒバ。イワヒバ科。地表や石の表面、苔マットの下を這う匍匐茎から、直立茎と根が出ます。茎にウロコ状の小さい葉を付けます。この画像では匍匐茎が見えず、ウロコ状の葉も小さすぎて分からないと思います。この画像は羽状複葉を上から写したものです。羽状複葉とは、小葉が葉軸の左右に並んでいる葉のことを言います。

カタヒバ

ナツノハナワラビ。イワヒバ科。1本の長い茎の先に、羽状複葉の栄養葉が出ます。栄養葉は光合成する緑色の葉のことを言います。5月から6月にかけて、長い茎の先に胞子葉を出します。この画像は複数の羽状複葉を上から写したものです。

ナツノハナワラビ

オオハナワラビ。イワヒバ科。短い茎から羽状複葉の栄養葉が出ます。小葉の先が尖り、茎、葉柄、葉軸に毛が生えているのが特徴です。この画像は複数の羽状複葉を上から写したものです。

オオハナワラビ

ゼンマイ。ゼンマイ科。高さ0.5から1メートル。羽状複葉の羽片の切れ込みは少ない。新芽は丸まり綿毛に覆われるが、生長すると毛がなくなります。食用。この画像は複数の羽片を出した茎から胞子葉が上向きに伸びているところを写したものです。

ゼンマイ(中央は胞子葉)

ウラジロ。ウラジロ科。地面から垂直に伸びた葉柄(茎ではない)の先に1対の葉が伸びる。次の年には更に葉柄を伸ばし、その先から1対の羽片が伸びる、というように生長していく。葉の裏面が粉をふいて白っぽい色をしているのが和名の由来です。正月飾りのしめ縄に使われます。この画像の中央には2本の葉柄から伸びた羽片が写っています。

ウラジロ

コシダ。ウラジロ科。主軸の先端から二叉分岐しながら生長します。ウラジロのように羽片の先端が大きく垂れさがることはありません。貧栄養で乾燥した場所に生えます。この画像は、5本程度の主軸から広がった、対になった羽片を撮影したものです。

コシダ

キジノオシダ。キジノオシダ科。中軸から両側に伸びた比較的大きな羽片には柄がなく、切れ込みもありません。この画像は2本の葉が地面から出ているところを撮影したものです。

キジノオシダ

フモトシダ。コバノイシカグマ科。中軸から両側に、切れ込みのある羽片が付く、単羽状の葉をもちます。やや乾燥した土地に生えます。この画像は1枚の葉を上から撮影したもので、左上が葉柄で右下が葉先です。

フモトシダ

イワヒメワラビ。コバノイシカグマ科。3から4回羽状複葉で(葉が多くの羽片と細かな小葉に分かれている状態)、ワラビに似ていますが、毛が多いのが違う点です。低山の日当たりの良い場所に生えます。この画像は、2本の主軸から立ち上がり広がった葉を写したものです。

イワヒメワラビ

イワガネゼンマイ。ホウライシダ科。中軸から左右に、切れ込みのない羽片が出て、羽片の先は尾状に伸びるのが特徴です。この画像では、中央に2枚の葉が下向きに写っています。

イワガネゼンマイ

イワガネソウ。ホウライシダ科。中軸から左右に切れ込みのない羽片が出ます。羽片の先が尾状に伸びないのが、イワガネゼンマイとの違いです。この画像では1枚の葉が右に伸びています。

イワガネソウ

タチシノブ。ホウライシダ科。3から4回羽状深裂で、小葉の分岐が著しく、葉の繊細さが際立っています。この画像は、右向きに伸びている葉を掴んで撮影したものです。

タチシノブ

クジャクシダ。ホウライシダ科。1枚の羽片を支える羽軸が独特の分岐をし、クジャクのオスが羽根を広げたような外観になります。この画像の中央に10枚ほどの羽片が広がった葉が写っています。この画像の下向きに広がった形になっています。

クジャクシダ

オオバノイノモトソウ。イノモトソウ科。葉軸の先端の羽片も明瞭で、葉軸から両側に羽片が伸びます。林床や林縁に普通。この画像では2本の葉柄から下方に伸びた葉が写っています。

オオバノイノモトソウ

オオバノハチジョウシダ。イノモトソウ科。大型のシダ植物。3回羽状複葉で深裂。この画像は左から伸びた羽軸から出た複葉の先端を写したものです。

オオバノハチジョウシダ

ジュウモンジシダ。オシダ科。長い1本の頂羽片、および基部にある1対の短い羽片からなる葉が十文字のように見え、覚えやすい。この画像は3枚の葉が上側から下側へ伸びているところを撮影したものです。

ジュウモンジシダ

イノデ。オシダ科。10本程度の葉状体が株を形成し、葉柄が斜め上、放射状に広がります。それぞれの葉は2回羽状複葉で葉表には光沢があります。葉柄につく鱗片は幅広。イノデ類の中ではもっともふつうに見られます。この画像は10枚程度の葉が広がった1株を撮影したものです。

イノデ

ヤブソテツ。オシダ科。1株からロゼット状に複数の葉が伸びます。葉は1回羽状複葉で、羽片は10から25対あります。ヤブソテツの仲間は葉脈が網目状なのが特養です。この画像は林床に生えた2から3株を撮影したものです。

ヤブソテツ

ハカタシダ。オシダ科。羽片が3対ほどしかないこと、羽軸に沿って班入りものもが多いことから、他のシダと区別できます。この画像は1枚の複葉で、右下向きに伸びているものを撮影しました。

ハカタシダ

リョウメンシダ。オシダ科。葉は3から4回羽状複葉で避けます。葉の表からは羽軸が見えず、葉の裏では羽軸が見えることから、表裏が判然とせず、この和名が付けられました。この画像の中では、3枚の複葉が下向きに伸びています。

リョウメンシダ

ベニシダ。オシダ科。春の芽立ちの時に紅色をしているのが和名の由来です。最もふつうに見られるシダの一つで、葉は2回羽状複葉です。この画像では、紅色から緑色の葉へ移り変わる段階の葉が3枚写っています。

ベニシダ

クマワラビ。オシダ科。2回羽状複葉で、基部の葉が小さいので、葉は全体的に楕円型をしています。葉の先端部だけに胞子嚢が付き、その部分の羽片は小さいのが特徴です。葉柄に密につく鱗片も特徴の一つです。この画像では中央に1枚の葉があるほか、周囲にもいくつかの葉が写っています。

クマワラビ

イブキシダ。ヒメシダ科。葉柄には鱗片がほとんどなく、葉は2回羽状深裂。この画像では、1枚の葉が左から右に伸びています。

イブキシダ

ハクモウイノデ。イワデンダ科。根茎は直立し、葉柄と中軸に白い鱗片が付きます。2回羽状深裂。イノデ類のように大きい株を形成します。この画像では6枚の葉が出た株が中央にあり、右上の小さな囲みに株の根元の画像を配置しています。

ハクモウイノデ(右上の囲み:茎)

ノコギリシダ。イワデンダ科。1回羽状複葉で、側羽片の縁がノコギリの刃のようにギザギザの形をしています。この画像は、10数枚の葉が右から左に向けて出て、群落を形成しているところを撮影したものです。

ノコギリシダ

ヘラシダ。イワデンダ科。葉は単葉で、切れ込みが無く、細長いヘラ状の形をしています。この画像は、20本以上の葉が斜面から下向きに生えているところを撮影したものです。

ヘラシダ

イヌガンソク。イワデンダ科。葉は2回羽状複葉で、切れ込みは中程度。ガンソクは雁の足型という意味です。3枚の葉が画像の中央から出ている株を、上から撮影したものです。

イヌガンソク

シシガシラ。シシガシラ科。1回羽状複葉の葉を、放射状に何枚か広げます。羽片は細く、光沢がありません。山地の少し湿った崖に生えます。この画像の中央に、20枚ほどの葉が写っています。

シシガシラ

イヌチャセンシダ。チャセンシダ科。1回羽状複葉で、羽片は幅が広く、中軸に20対ほど、まばらに付きます。この画像では、長い葉が2本、左側から右側に伸び、左側の根元から短い葉が数枚生えています。

イヌチャセンシダ

コバノヒノキシダ。チャセンシダ科。2回羽状複葉で、羽片は細い形で、薄くて、光沢がありません。この画像は、伸び切っていない葉を3枚、上側から下側に向けて斜面を垂れ下がっているところを撮影したものです。

コバノヒノキシダ

トキワトラノオ。チャセンシダ科。2回羽状複葉で、羽片は細く、暑くて光沢があります。コバノヒノキシダと似ていて、雑種を形成することもあるそうです。この画像は、10枚ほどの葉が中央から周りに伸びているところを撮影したものです。

トキワトラノオ

マメヅタ。ウラボシ科。着生植物。茎が樹幹や岩の表面を這い、1から2センチメートルの丸い肉厚のある葉を付けます。茎が見えにくいため、岩から生えているように見えます。シダの仲間として、独特の形態をしています。この画像では岩の上に生えた100枚ほどの葉を写したもので、大きさを分かってもらうために、この画像の左下に人差し指も写しています。

マメヅタ

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