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せんごくの杜の動物

更新日:2024年03月07日

貝塚市のせんごくの杜一帯で撮影した哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類、陸産貝類(カタツムリ)の画像を紹介します。

哺乳類

アカネズミ。ネズミ科。頭胴長8から14センチメートル。尾長7から13センチメートル。体色は、背側が橙褐色で、腹側が白色です。丘陵地から山地にかけての森林や農耕地周辺などに生息します。雑食性。地中に巣をつくり、夜間に巣から出て地表で活動します。この画像は、林床で上から撮影した1個体で、左側に向いて走っているところです。この画像は、地面にいる1個体を撮影したもので、左向きです。

アカネズミ

カヤネズミの巣。ネズミ科。頭胴長5.5から8センチメートル。尾長5から9センチメートル。日本で一番小さなネズミです。体色は、背側が橙色で、腹側が白色です。休耕田や河川敷の草丈の高い草原に生息し、イネ科植物の葉を利用して巣を作ります。主にイネ科の雑草を摂食し、小型昆虫を摂食することもあります。この画像の中央に、ススキの株に作られた巣が1個、写っています。

カヤネズミの巣

ヒミズ。モグラ科。全長11から14センチメートル程度。背面は黒色か黒い褐色で光沢があり、腹面はやや淡色。落ち葉の下で浅い溝を掘り生活しています。雑食性で、土壌生物や木の実、果実などを摂食します。この画像は、1個体の死体を白い紙の上に置いて撮影したもので、右向きです。

ヒミズ

アナグマ。イタチ科。頭胴長40から60センチメートル。尾長13センチメートル前後。体色は褐色です。里山から山地にかけて生息します。名前の通り、穴を掘って巣を作ります。雑食性。この画像は、周回路のウッドチップ上にいる1個体を撮影したもので、左向きです。

アナグマ

アライグマ。アライグマ科。頭胴長40から60センチメートル。尾長20から40センチメートル。体色は灰褐色で、目の周りから頬にかけて黒色の斑紋があります。尾に黒色の横縞があるのも特徴です。雑食性。北アメリカ原産の外来種で、環境省により特定外来生物に指定され、飼育や運搬が禁止されています。この画像は、水色の網目状のフェンスから出てきた1個体の幼獣を撮影したもので、こちらを向いています。

アライグマ (幼獣)

イノシシの足跡。イノシシ科。頭胴長100から170センチメートル。尾長30から40センチメートル。体色は、茶褐色から黒い褐色です。下顎の犬歯が発達して牙状になっています。雑食性。この画像は、地面に付いた1個の足跡で、前の2個の穴が大きく、後ろの2個の穴が小さいのが特徴です。

イノシシの足跡

爬虫類

マムシ。クサリヘビ科。全長40から65センチメートル。毒ヘビ。体表は褐色または赤褐色の地色に楕円形の斑紋が配されます。長三角形の頭部、および頸部にくびれがあるのが特徴です。カエル、トカゲ、他のヘビ、ネズミなどを摂食します。この画像は、水面からコンクリートの岸を登ろうとしている1個体の上半身を撮影したもので、胴体は少し巻かれ、頭は上を向いています。

マムシ

ジムグリの幼蛇。ナミヘビ科。全長70から100センチメートル。幼蛇は赤味が強く、黒い帯がいくつも入る模様をしていて、生長するにしたがって、褐色になります。腹面の市松模様が特徴です。主に小型の哺乳類を摂食します。この画像は、採集した幼蛇1個体を飼育マットの上に置いて撮影したもので、体は複雑に巻かれていて、頭は右を向いています。

ジムグリ (幼蛇)

カナヘビ。トカゲ科。全長20から25センチメートル。カナヘビより、ずんぐりとした体型をしています。成体は茶褐色です。肉食性。この画像は、積もった落葉上にいる1個体を撮影したもので、左向きです。尾の先は、葉に隠れています。

カナヘビ

クサガメ。バダグールガメ科。甲長20センチメートル前後。体色は茶褐色で、黄色の斑紋が入ります。背甲には3本のキール(稜)があります。主に平地に川や池に生息します。雑食性。この画像に写っているのは子ガメで小さく、カメラレンズのキャップの上に置いて、背面から撮影しました。頭は左上向きです。

クサガメ

ミシシッピアカミミガメ。ヌマガメ科。甲長20から30センチメートル弱。甲背は緑褐色で、模様が入ります。側頭部の赤色斑が和名の由来です。北アメリカ原産の外来種。平地、都市部の池や用水路、河川の下流などで見られます。雑食性。この画像は、水面から突き出した倒木に止まっている1個体を横から撮影したもので、右上向きです。

ミシシッピアカミミガメ

両生類

ヌマガエル。アカガエル科。無尾類。体長30から55ミリメートル。体表は灰褐色から暗褐色で、背面に多数のいぼがあります。水田、湿地、河川に生息しています。この画像は、クズの広い葉の上に止まっている1個体を背面から撮影したもので、頭は右上向きです。

ヌマガエル

アマガエル。アマガエル科。無尾類。体長20から45ミリメートル。体表はなめらかで緑色がほとんどですが、周囲の環境に合わせて灰褐色まで、体色を変えることができます。吸盤が発達し、陸上生活に適しているため、生息場所の範囲は広いです。この画像は、枯れ葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、左向きです。

アマガエル

鳥類

千石荘では、毎年2月にバードウォッチングの行事を行い、その結果を「自然遊学館だより」で発表しています。

コガモ。カモ科。冬鳥。全長37センチメートル前後。鳥の全長は、嘴の先から尾羽の先までの長さを仰向けにして測定した長さです。コガモは、ふつうに見られるカモの仲間では、最も小型です。冬に河口、川、池で見られます。オスは頭が赤茶色で、眼の周りから頭の後ろにかけて緑色の帯が入ります。メスは全体的に茶色っぽい色をしています。植物食で、水草や、水中の石についた藻を食べます。この画像は、飛翔している4羽を撮影したもので、右向きです。

コガモ (食野俊男さん撮影)

キンクロハジロ。カモ科。冬鳥、全長40センチメートル前後。冬に、池や川で見られます。オスは、頭、胸、背中側が黒く、腹が白色です。メスは全体的に茶色っぽい色をしています。オスとメスともに、冠羽と呼ばれる頭の後ろに伸びた羽毛の束が少しあります。雑食性で、水生植物、昆虫、甲殻類、軟体動物、魚類、カエルなどを食べます。この画像は、水面に浮かんでいるオス1羽を撮影したもので、左向きです。

キンクロハジロ

カイツブリ。カイツブリ科。留鳥。全長26センチメートル前後。池、川、海岸沿いで見られます。全体的に茶色か焦げ茶色ですが、後頭部から首にかけてが赤茶色です。尾羽が短いのが特徴です。主として動物食で、魚類、昆虫、甲殻類、貝類などを潜水して捕食します。この画像は、水面に浮かんでいる1羽を撮影したもので、右向きです。

カイツブリ

ゴイサギ。サギ科。留鳥。全長58センチメートル前後。池、川、海岸沿いで見られます。頭頂、背、羽根が紺色で、頬、胸、腹は白色、嘴は黒色、脚は黄色です。夜行性。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類、昆虫などを食べます。この画像は、池の水際の地面に、1羽がこちらを向いて止まっているところを撮影したものです。

ゴイサギ (食野俊男さん撮影)

ササゴイ。サギ科。夏鳥。全長52センチメートル前後。川や池で見られます。額から後頭にかけてが青味がかった黒色、羽根が紺色で、胸と腹は青灰色、嘴は黒色、脚は黄色です。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。水辺で待ち伏せて獲物を狙っている姿を見かけます。この画像は、水辺から突き出した枝に止まっている1羽を撮影したもので、やや右向きです。

ササゴイ (食野俊男さん撮影)

アオサギ。サギ科。留鳥。全長93センチメートル前後。川、池、海岸で見られる大きなサギです。頭部は白色で、眼の上から後頭部にかけて黒帯が入り、胸、腹、羽根は、青灰色です。嘴と脚は黄褐色です。動物食で、主に、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、水辺に、頭を上げ、体を立てて、止まっている1羽を撮影したものです。右向きです。

アオサギ

ダイサギ。サギ科。留鳥。全長90センチメートル前後。川や池で見られます。全体に白色です。嘴は黄色、脚は黒色ですが、繁殖期には色が変わります。動物食で、魚類、甲殻類、両生類などを食べます。この画像は、池から突き出した桟橋の杭に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ダイサギ

バン。クイナ科。留鳥。全長32センチメートル前後。池や川で見られます。全体に黒っぽい色で、嘴と額が赤色、脚は黄色です。雑食性で、昆虫、甲殻類、植物の種などを食べます。この画像は、水面にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

バン

オオバン。クイナ科。留鳥。全長39センチメートル前後。川や池で見られます。全体に黒色で、嘴と額が白色です。雑食性ですが、植物を好みます。この画像は、水面にいる1羽を撮影したもので、右向きです。

オオバン

ケリ。チドリ科。留鳥。全長36センチメートル前後。水田、畑、草原、水辺で見られます。背中側は全体的に茶色っぽく、地上にいる時は目立ちませんが、飛んでいる時には、羽先の黒色、羽根の中程の白色が目立ちます。動物食で、昆虫類、ミミズ、カエルなどを食べます。この画像は、草原にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

ケリ

ミサゴ。ミサゴ科。タカの仲間です。留鳥。全長59センチメートル前後。頭は白く、背中側は黒っぽい色をしています。主に海岸に生息しますが、内陸の湖や池に生息することもあります。餌は魚が中心で、爬虫類や他の鳥類を捕食することもあります。この画像は、飛翔時に羽根を広げている1羽を下から撮影したもので、腹から両羽根の付け根の白色部が分かります。

ミサゴ

トビ。タカ科。留鳥。全長64センチメートル前後。全体的に茶色で、白い斑紋がまだらに入ります。尾羽の先が裁断されたように直線なのが特徴です。海岸から山地まで生息し、動物の死骸や小型の脊椎動物を食べます。この画像は、飛翔時に羽根を広げている1羽を下から撮影したものです。

トビ

ノスリ。タカ科。留鳥。全長55センチメートル前後。背中側は茶色で、腹側は白色です。腹には不明瞭な黒い帯が入ります。平地から山地まで生息し、小動物を捕食します。この画像は、飛翔時に羽根を広げている1羽を下から撮影したものです。

ノスリ (食野俊男さん撮影)

コゲラ。キツツキ科。留鳥。全長15センチメートル前後。林内に生息します。頭はほとんど、うすい灰色で、羽根の部分は黒色と白色の横縞模様をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、枯れ木に穴を掘って作った巣にいる1羽のヒナに、オス親とメス親が餌を与えているシーンです。

コゲラ (食野俊男さん撮影)

モズ。モズ科。留鳥。全長20センチメートル前後。草原、農耕地、林縁などに生息します。オスとメスで体色が違います。メスは全体的に赤茶色です。オスも赤茶色が基調ですが、顔が白く、眼を通る黒帯があります。背中側は青みがかった灰色です。肉食で、主に昆虫をはじめとする小動物を食べます。この画像は、植物のつる上に止まった1羽を撮影したもので、右向きです。

モズ

ヤマガラ。シジュウカラ科。留鳥。全長14センチメートル前後。林内に生息します。頭頂と喉は黒色で、額と頬は白色です。羽根は青みがかった灰色で、胸から腹にかけてはオレンジ色をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を斜め下から撮影したもので、左向きです。

ヤマガラ (食野俊男さん撮影)

ヒヨドリ。ヒヨドリ科。留鳥。全長27センチメートル前後。市街地から山地まで生息します。ほぼ全体が灰色で、眼の後ろから頬にかけてが茶色です。植物の花蜜や果実を好みます。この画像は、針葉樹の上の方の枝に止まっている1羽を撮影したもので、胴体は左向きで、首をひねって、顔は右向きです。

ヒヨドリ

ウグイス。ウグイス科。留鳥。全長16センチメートル前後。やぶの覆い林に生息します。頭から背中側にかけては緑がかった、うす茶色で、腹はほぼ白色です。春にホーホケキョと鳴きます。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は枝に止まっている1羽を斜め下から撮影したもので、右向きです。

ウグイス (食野俊男さん撮影)

シロハラ。ヒタキ科。冬鳥。全長24センチメートル前後。林縁、林内、公園などに生息します。背中側はやや濃い目の茶色で、腹側は、うすい茶色です。頭は青みがかった灰色をしています。黄色のアイリングも特徴です。雑食性で、昆虫、ミミズ、木の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、右向きで、顔は下を向いています。

シロハラ (食野俊男さん撮影)

ツグミ。ヒタキ科。冬鳥。全長24センチメートル前後。市街地から山地まで生息します。頭から背にかけては茶色っぽい色で、眉は白色、胸と腹には黒っぽい斑点があります。雑食性で、開けた場所で、昆虫や果実を食べます。この画像は、地面にいる1個体を撮影したもので、左向きです。

ツグミ (食野俊男さん撮影)

ルリビタキ。ヒタキ科。冬鳥。全長14センチメートル前後。林内、林縁に生息します。オスとメスで体色が違います。オスは頭から背中にかけてが青色で、胸と腹が白色、脇腹がオレンジ色です。メスは全体的に緑みがかった、うす茶色です。雑食性で、昆虫や果実を食べます。この画像は、枝に止まっているメス1羽を撮影したもので、左向きです。

ルリビタキ (食野俊男さん撮影)

ジョウビタキ。ヒタキ科。冬鳥。全長14センチメートル前後。林縁や農耕地、河川敷などに生息します。オスとメスで体色が違います。オスは、頭が銀色、顔は黒く、胸から腹にかけては橙色で、翼に大きな白班があります。メスは全体に、うすい茶色をしています。雑食性で、昆虫や果実を食べます。この画像は、池のフェンス状に止まっているオス1羽を撮影したもので、胴体は右向きで、首をひねって、顔は左を向いています。

ジョウビタキ

セグロセキレイ。セキレイ科。留鳥。全長21センチメートル。川、池、農耕地に生息し、水辺を好みます。胸と背中側が黒色で、腹側と、額から眉にかけてが白色です。雑食性です。セキレイの仲間は長い尾羽を上下に振る動作が特徴です。この画像は、池の岸にある桟橋に止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。

セグロセキレイ

ハクセキレイ。セキレイ科。留鳥。全長21センチメートル。川、池、農耕地のほか、人家周辺でも生息します。背側と胸が黒色で、腹、頬、頭が白色で、セグロセキレイより黒い部分が少ないです。雑食性です。この画像は、池の岸にある桟橋に止まっている2羽を撮影したもので、左向きです。

ハクセキレイ

カワラヒワ。アトリ科。冬鳥。全長15センチメートル前後。市街地から山地の林まで生息します。体色は茶色が基調ですが、翼の一部の黄色の部分がポイントになります。植物の種子を好みます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

カワラヒワ (食野俊男さん撮影)

イカル。アトリ科。留鳥。全長23センチメートル。林に生息します。腹と背は灰色で、顔と頭が黒色、嘴は黄色です。主に木の実や草の種子を食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、胴体はこちらを向き、首をひねって、顔は右側を見ています。

イカル (食野俊男さん撮影)

ベニマシコ。アトリ科。冬鳥。全長15センチメートル。オスとメスで体色が違い、オスは全体的にピンク色、メスは、うす茶色をしています。雑食性で、昆虫や草の種子を食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ベニマシコ (食野俊男さん撮影)

ホオジロ。ホオジロ科。留鳥で1年中見られます。全長16センチメートル前後。林縁、草原、農耕地などで見られます。頭部は白色と黒色の帯が通り、眼を通る黒帯の下の頬の部分が白色なのが和名の由来です。羽根と胴体は赤褐色が基調です。雑食性で、昆虫や植物の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ホオジロ

カシラダカ。ホオジロ科。冬鳥。全長15センチメートル前後。林や林縁、農耕地などで見られます。冬羽は、褐色、黒い褐色、白色のまだら模様をしていて、眉の白斑と、逆立てた頭頂部の毛が特徴的です。植物の種子を好みます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

カシラダカ (食野俊男さん撮影)

アオジ。アオジ

アオジ (食野俊男さん撮影)

陸産貝類

せんごくの杜は標高55~60メートルの丘陵地にあり、自然の埴生が残る貴重な森です。カタツムリの仲間も多く生息します。木に上る大型種のクチベニマイマイ、ナミギセル、シュロやアオキの葉裏では小型種のウスイロシタラガイ、アワジオトメマイマイがよく見られます。ナミマイマイとナミコギセルは最近の発見です。その他に地上性のオオケマイマイも生息数の多い種類です。落葉の中にはオカチョウジガイやクチマガリマイマイ、ウラジロベッコウ、5ミリメートル以下の小型種ではミジンヤマタニシ、カサキビ、オオウエキビ、コシダカシタラなどが、また落葉に埋もれた倒木や枝の裏側にはオオクラヒメベッツコウが多く生息します。7科23種の生息が確認されています。

ナミギセル。キセルガイ科。殻高28ミリメートル前後。殻幅6ミリメートル前後。殻は左巻きで、光沢のある、うす茶色から茶褐色で、先が細まります。丘陵地の落葉の中に生息しますが、木に登ることもあります。この画像は、木の幹を這いあがっている1個体を撮影したもので、上向きで、軟体部を出しています。

ナミギセル

ナミコギセル。キセルガイ科。殻高15ミリメートル前後。殻幅3ミリメートル前後。殻は左巻きで薄く、光沢のある黄褐色です。平地から丘陵地の落葉の中や石の下に生息しますが、木に登ることもあります。この画像は、めくった石の下にいた3個体を、上から撮影したもので、3個体とも左上向きです。

ナミコギセル

オカチョウジガイ。オカクチキレガイ科。殻高5ミリメートル前後。殻幅2ミリメートル強。殻は右巻きで薄く半透明です。黄色の軟体部が透けて見えます。平地から丘陵地にかけての人家の植え込み、あるいは鉢植えや石の下に生息します。この画像は、持ち上げた倒木の下にいた3個体を撮影したもので、それぞれがバラバラに散らばっています。

オカチョウジガイ

ヤマナメクジ。ナメクジ科。体長9センチメートル前後ですが、10センチメートルを超える個体もいます。殻はありません。うすい灰色で、背面の両側に黒い褐色の縦帯が入ります。丘陵地から山地にかけての倒木下などに生息します。この画像は、倒木の隙間に入り込んでいた1個体を背中側から撮影したもので、左側が頭です。頭を隙間に突っ込んでいるので、頭自体は見えません。

ヤマナメクジ

チャコウラナメクジ。コウラナメクジ科。体長6センチメートル前後。背中に殻の痕跡が残ります。うす茶色で、体の中央部両側に黒っぽい色の帯が入ります。平地から丘陵地にかけての石の下や、植木鉢の下などに生息します。この画像は、木の幹を這っている1個体を背中側から撮影したもので、右向きに進行中です。

チャコウラナメクジ

ウスイロシタラガイ。ベッコウマイマイ科。殻高2.5ミリメートル前後。殻幅3ミリメートル前後。殻は右巻きで、とても薄い。アオキやシュロの葉の裏で見つかります。丘陵地から山地に生息します。この画像は、葉の裏にとまっている3個体を撮影したもので、軟体部は出していません。

ウスイロシタラガイ

オオクラヒメベッコウ。ベッコウマイマイ科。殻高2.8ミリメートル前後。殻幅4ミリメートル前後。殻は右巻きで、光沢のある茶褐色です。丘陵地から山地にかけての倒木の下などに生息します。この画像は、倒木の上に這い出た1個体を撮影したもので、殻の口が手間に来て、左向きに軟体部を少し出しています。

オオクラヒメベッコウ

クチマガリマイマイ。オナジマイマイ科。殻高3.9ミリメートル前後。殻幅6.8ミリメートル前後。殻は右巻きで、茶色です。殻の表面に少し毛が生えます。丘陵地の落葉の中に生息します。この画像は、倒木の上に這い出た1個体を斜め上から撮影したもので、殻の口は向こう側にあるので見えません。

クチマガリマイマイ

オオケマイマイ。オナジマイマイ科。殻高10.8ミリメートル前後。殻幅24ミリメートル前後。殻は右巻きで円盤状の形をして、周囲に目立つ毛が生えています。丘陵地から山地にかけての落葉の中に生息します。落葉のある地面にいる1個体をほぼ真上から撮影したもので、殻の口は手間にありますが、軟体部は出していません。

オオケマイマイ

ナミマイマイ。オナジマイマイ科。殻高20ミリメートル前後。殻幅34ミリメートル前後。殻は右巻きで、主に黄褐色ですが、変異があります。軟体部の背中に黒い縦帯があります。丘陵地に生息し、木に登ります。この画像は、倒木の上にいる1個体を撮影したもので、完全に軟体部を出して、右側に移動しているところです。

ナミマイマイ

クチベニマイマイ。オナジマイマイ科。殻高19ミリメートル前後。殻幅30ミリメートル前後。殻は右巻きで、殻の口が紅色に縁どられることが和名の由来です。殻の色のパターンには、さまざまなタイプがあります。丘陵地に生息し、木に登ります。この画像の個体の殻は、白色の地色に黒帯が入って、渦巻き状に見えるタイプです。横に伸びた木の枝の下側に止まっている1個体を撮影したもので、白い軟体部を少し出しています。

クチベニマイマイ

無帯型のクチベニマイマイ。この画像の個体の殻は、全体が白色です。広葉樹の葉の裏に止まっている1個体を撮影したもので、軟体部は出していません。

クチベニマイマイ(無帯型)

火炎型のクチベニマイマイ。この画像の個体の殻は、うすい褐色の地色に、紅色の帯が斜めに何本も入るタイプです。落葉のある地面にいる1個体を撮影したもので、軟体部を完全に出して、左側に移動中です。

クチベニマイマイ(火炎型)

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