現在の位置

二色の浜の説明

更新日:2010年05月21日

二色の浜の景観

 近木川河口から見出川河口の間の約1キロメートルに及ぶ砂浜は、古くから白砂青松の砂浜として親しまれてきました。現在でも、春は潮干狩り、夏は海水浴でにぎわっています。見出川寄りの部分には、古くから海浜植物の生息地があり、砂浜の植物群落としては府下最大のものとなっていました。

 コウボウムギ・コウボウシバ・ハマヒルガオ・ハマボウフウ・ハマエンドウなどの海浜植物の群落が見られましたが、海水浴場としての養浜や、阪神高速湾岸線の工事(平成3年)のために、その大半が砂の中に埋もれてしまいました。

 その後、植物自身による群落の復元が次第に進み、現在はほぼ以前の群落の広さに近いところまで広がっています。ただ、以前はコウボウムギ・コウボウシバ・ハマボウフウ・ハマヒルガオなどのほぼ海浜植物のみの群落であったのが、今はコマツヨイグサ・アレチマツヨイグサ・シロバナシナガワハギなどの帰化植物や、ヨモギ・ギョウギシバなどの侵入が目立っています。

 昆虫では、オオスナゴミムシダマシ・オオハサミムシ・トノサマバッタなどが生息しています。かつて二色の浜に生息していたヤマトマダラバッタは、1978年の確認が最後になり、大阪府レッドデータブックで絶滅種に指定されています。

 二色の浜の浅海域にはアマモが生え、ウミタナゴの群れやカレイ、ヒラメ、ハゼの仲間、泉州では「ガッチョ」と呼ばれているネズッポの仲間などの多くの種類の魚や、ガザミ・イソガニ・イシガニ、スジエビモドキ・ホンヤドカリなどの甲殻類、あるいはコシダカガンガラ・イシダタミ・イボニシなどの貝類など様々な海岸生物が見られます。


 


 

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