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和泉葛城山の菌類

更新日:2021年02月17日

和泉葛城山の山頂近くで撮影された菌類(キノコ)の画像を紹介します。

ツチグリ。ディプロシスティス科。地面にやや埋まった状態で見つかります。直径約2センチメートル程度の球形で、成菌になると、皮が割けて6から10片に割れて、地面に広がります。球体の上部に穴が開き、そこから胞子が分散されます。この画像は、皮が割けた成菌を1個撮影したものです。

ツチグリ

ブナノホソツクシタケ。クロサイワイタケ科。春から夏にかけて、ブナの殻斗の表面から生えます。形は細長く、やや縮れた針状で、先は白く、下に行くほど灰色から暗褐色になります。1個のブナの殻斗から何本も生え、生長して伸びます。この画像は、落葉上に落ちた1個のブナの実の殻斗から20本程度が伸び始めた状態を撮影したものです。

ブナノホソツクシタケ

クチキトサカタケ。ビョウタケ科。夏から秋にかけて、ブナの倒木上に発生します。基部の塊から、多数のこん棒状や扁平な突起が出る複雑な形をしています。色は、うすい黄土色やうすい灰色です。この画像は、ブナの倒木から生えた1個を撮影したものです。

クチキトサカタケ

シロヒナノチャワンタケ。ヒナノチャワンタケ科。春に、ブナの殻斗の表面から生える小さな白いキノコです。柄があり、傘は直径5ミリメートル程度で、おわん型になります。この画像は、1個のブナの殻斗の表面から、30本以上が生えている状態を撮影したものです。

シロヒナノチャワンタケ

ズキンタケ。ズキンタケ科。秋の林内に生えます。柄は橙色から黄色、頭は黄緑色です。この画像は、落葉層からお互いにひっつくように突き出た8本を撮影したものです。

ズキンタケ

ツエタケ。タマバリタケ科。夏から秋にかけて林内の地上に生えます。傘の直径が10センチメートル、柄の高さが12センチメートルに達することがありますが、柄が細いので、ひょろひょろとした感じがします。傘の表面は、うすい茶色です。この画像は、林内の地面から伸びた1本を横から撮影したものです。

ツエタケ

ナラタケ。タマバリタケ科。春から秋にかけて枯れ木に群生します。傘があって柄があって普通の形のキノコです。傘の色は黄褐色です。この画像は、木の根元あたりから出た20本以上の群生を撮影したものです。

ナラタケ

ヒラタケ。ヒラタケ科。晩秋から春にかけて、枯れ木や倒木に生えます。柄がとても短く、傘は半円状のものが多く、幅は5から15センチメートルあります。傘の色は、幼菌の時の黒色から、徐々に色がうすくなり、成菌になると、ほとんど白色になります。天然のヒラタケはとても美味しいと言われています。この画像は、ブナの倒木に生えた20枚ほどを撮影したものです。

ヒラタケ

ウスヒラタケ。ヒラタケ科。春から秋にかけて、枯れ木や倒木に生えます。柄は短く、傘は薄く、半円状のものが多く、幅は2から8センチメートルです。傘の色は、ほぼ白色です。この画像は、倒木に生えた20枚ほどを撮影したものです。

ウスヒラタケ

オオイチョウタケ。キシメジ科。夏から秋にかけて、林や公園の地面から生えます。特にスギ林に多く生えます。傘も柄も白色で、傘は直径25センチメートル以上になることがあります。この画像は、直径25センチメートルほどの大きな傘の1本を地面から抜いて、手で持っているところを撮影したものです。

オオイチョウタケ

ツキヨタケ。ホウライタケ科。秋にブナの枯れ木や倒木から生えます。傘はほぼ半円形で、幅が20センチメートルを超えることもあります。柄はとても短いです。傘の表面が褐色で、シイタケやヒラタケと似ています。でも毒キノコなので、誤って食べると死ぬこともあります。この画像は、ブナの立ち枯れ木から20個ほどが、こちらから見て左側に出ている状態を撮影したものです。

ツキヨタケ

スギヒラタケ。ホウライタケ科。秋に、スギの切株に生えることが多いです。傘は扇形からヘラ形で、薄くて、白色です。幅は2から6センチメートルです。柄はありません。この画像は、スギの切株から生えたいろいろなサイズの混じった群生を撮影したものです。

スギヒラタケ

アカチシオタケ。クヌギタケ科。夏から秋にかけて、広葉樹の倒木や、その近くの地面から生えます。柄は細長く、橙色から黄色です。傘は直径1から3センチメートルで、柄よりも、うすい色をしています。傷つけると、橙色の液が出ます。この画像は、倒木のそばから生えた5本を撮影したもので、5本とも柄は橙色です。

アカチシオタケ

チシオタケ。クヌギタケ科。夏から秋にかけて、広葉樹の倒木や、その近くの地面から生えます。柄は細長く、紅色です。傘は直径1から3センチメートルで、柄よりも、うすい色をしています。傷つけると、赤色の液が出ます。この画像は、倒木から生えた3本を撮影したもので、最初、横向きに出た柄が、途中から立ち上がっています。

チシオタケ

ウスキブナノミタケ。クヌギタケ科。秋に、前年に落ちたブナの実から生えます。とても細い柄の先に、直径1センチメートルに満たない小さな傘が開きます。色は、うすい黄色です。この画像は落葉層から突き出た1本を撮影したものです。

ウスキブナノミタケ

ウスキブナノミタケ。この画像は、ブナの実ごと掘り出した2本を、うすい黄色の画用紙の上に置いて撮影したもので、両方ともブナの実が左側で、傘が右側です。柄が細長いことが分かります。

ブナの実から生えたウスキブナノミタケ

ワサビタケ。クヌギタケ科。夏から秋にかけて、広葉樹の倒木に、多数が重なるように生えます。ほぼ円形の菌体の側面から出た、とても短い柄で倒木に付着しています。色は、うすい黄褐色です。この画像は、切り株に生えた多数のワサビタケの裏面が見えている状態です。

ワサビタケ

タマゴタケ。テングタケ科。夏から秋にかけて、広葉樹林の林床に生えます。黄色い柄は、高さ10から20センチメートルになり、表面が赤色の傘は、大きいもので20センチメートル弱になります。幼菌は白い卵のようです。この画像は、腐葉が堆積した場所から出て、傘が開ききった1本を横から撮影したものです。

タマゴタケ

カラカサタケ。ハラタケ科。夏から秋にかけて、森林や竹林の林床、あるいは草原に生えます。大きいもので、傘の直径が20センチメートル、柄の長さが30センチメートルになります。その割には柄が細いので、ひょろひょろに感じます。傘の表面は、ほぼ白色の地色に、うすい褐色の小さな鱗片がまばらに散りばめられています。この画像は、地面から生えた1本を撮影したものです。

カラカサタケ

ツネノチャダイゴケ。チャダイゴケ科。コケという名前が付きますが、キノコの仲間です。形はカップ型で、ふつうのキノコとはかけ離れた形をしています。夏から秋にかけて、小枝やおかくずに生えます。全体に褐色で、カップの底に幾つかの胞子塊をつくります。この画像は、地面に落ちた枯れ枝から生えた10個ほどを撮影したもので、一部はカップにフタのような白い膜がある幼菌です。

ツネノチャダイゴケ

ムラサキフウセンタケ。フウセンタケ科。秋に広葉樹林の林床から生えます。傘は濃い紫色で、細かなささくれに覆われ、直径は5から12センチメートルあります。柄も同じような色で、長さは7から12センチメートルになります。この画像は、林床から生えた1本を横から撮影したものです。

ムラサキフウセンタケ

ムラサキアブラシメジモドキ。フウセンタケ科。秋に林床から生えます。傘の直径は3から5センチメートルあり、紫色で、粘液に覆われます。柄の高さは5センチメートルほどになります。この画像は、林床から生えた3本を撮影したもので、傘の中央がややくぼみ褐色がかっています。

ムラサキアブラシメジモドキ

キイボカサタケ。イッポンシメジ科。夏から秋にかけて、林床から生えます。全体に黄色です。傘の直径は3センチメートル前後で、柄の長さは6センチメートル前後です。釣鐘型の傘の頂点に小さな突起があるのが特徴です。この画像は林床から生えた1本を撮影したもので、前と後ろにスギの落葉が写っています。

キイボカサタケ

ムササビタケ。ナヨタケ科。夏から初冬にかけて、広葉樹の朽ち木やその周辺から群生します。傘は黄褐色で、直径は3から5センチメートルあります。柄の長さは3から6センチメートルあります。この画像は、ブナの倒木上に生えた20本ほどを撮影したものです。

ムササビタケ

イヌセンボンタケ。ナヨタケ科。春から秋にかけて、朽ち木や切り株に群生し、時に名前の通り、千本以上になることもあります。色は白色から灰色で、傘の直径は1から1.5センチメートルです。この画像は100本ほどをやや下向きから撮影したものです。

イヌセンボンタケ

ヒメシワタケ。ヒメアンズタケ科。針葉樹の枯れ木に、べったりと薄く張り付くように着生します。傘と柄がある普通のキノコとは全く形が違います。色は橙色で、迷路のようなしわが出来ます。この画像は、アカマツの倒木に着生したものです。

ヒメシワタケ

アカヤマドリ。イグチ科。夏から秋にかけて、林床に生えます。傘の直径が20センチメートル、柄の長さが15センチメートルを超えることもある大型のキノコです。イグチ科なので、傘の裏のひだはなく、多数の細かな穴が開いています。色は黄土色が基調で、傘の表面がやや赤みがかります。この画像は、林床に生えた1本を横から撮影したもので、傘の表面に多数のひび割れがあります。

アカヤマドリ

ハナガサイグチ。イグチ科。夏から秋にかけて、林床に生えます。色は黄色です。傘の直径は2から5センチメートル、柄の長さは3から5センチメートルです。この画像は、林床から生えた2本を撮影したもので、1本は引き抜いて、傘の裏側が見えるようにしています。

ハナガサイグチ

トンビマイタケ。トンビマイタケ科。ブナの大木の根元などから生えます。太くて短い柄から何枚もの扇状の大きな傘が重なり合って張り出すように出し、幅30センチメートル程度の株になることもあります。色は幼菌の時は白く、生長するにしたがって褐色になっていきます。この画像はブナの根が地面から表出した箇所から出た大きな株を横から撮影したものです。

トンビマイタケ

ブナハリタケ。マクカワタケ科。秋、主にブナの枯れ木に重なり合って生えます。全体に白色で、うすい黄色や褐色になることもあります。半円形の傘の幅は5から6センチメートル程度になり、下面に長さ5ミリメートルほどの針状の突起が密生して垂れ下がるのが特徴です。この画像は、ブナの幹から生えた30枚以上を撮影したものです。

ブナハリタケ

ツヤウチワタケ。タマチョレイタケ科。夏から秋にかけて、枯れ木、倒木、落枝に生えます。薄い円盤状の形で、柄が円形の一端に付きます。傘の表面は褐色で環紋があり、裏面は白色です。この画像は、割と太い落枝の両側から生えた30枚以上を撮影したものです。

ツヤウチワタケ

チャカイガラタケ。タマチョレイタケ科。主に秋から冬にかけて、枯れ木や倒木などに生えます。傘は薄く、半円形で、幅は2から8センチメートルです。表面は茶褐色で環紋があり、裏面には放射状のひだがあります。この画像は、1本木の幹に生えた30枚ほどを下側から撮影したもので、ひだが見えています。

チャカイガラタケ

ミイロアミタケ。タマチョレイタケ科。主に秋に、枯れ木や倒木などに生えます。傘は半円形で、幅が10センチメートルになることもあります。表面は茶褐色が基調で、黒い褐色の環紋があり、裏面には小さな穴が多数あります。この画像は、倒木から生えた1枚を上面から撮影したものです。

ミイロアミタケ

チチタケ。ベニタケ科。夏から秋にかけて広葉樹林の林床に生えます。傘の直径が10センチメートルを超えることもあります。傘の表面はほぼ橙色で、裏面はほぼ白色です。うすい橙色の柄も長さが10センチメートル程度になることがあります。傷つけると、白い乳液が出ます。この画像は、引き抜いた1本を撮影したもので、傘の裏面の密になったひだが分かります。柄の傷つけた箇所からは、白い乳液が出ています

チチタケ

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