現在の位置

和泉葛城山の動物

更新日:2021年02月17日

哺乳類

ニホンリス。リス科。体長16から22センチメートル程度。体色は褐色。平地から山地にかけての森林に生息します。植物食で、マツの実を好みます。この画像はアカマツの枝の上で、マツの実を摂食している1頭を撮影したもので、こちらを向いています。

ニホンリス

ニホンリスの食痕(マツの実)。ニホンリスが松の実を食べた後、松ぼっくりの軸だけが残ります。その形から、エビフライと呼ばれることもあります。この画像は、その残った松ぼっくりを3個、手のひらに置いて撮影したものです。

ニホンリスの食痕(マツの実)

ヒミズ。モグラ科。全長11から14センチメートル程度。背面は黒色か黒い褐色で光沢があり、腹面はやや色がうすくなります。落ち葉の下で浅い溝を掘り生活しています。雑食性で、土壌生物や木の実、果実などを摂食します。この画像は1個体の落葉上にあった死体で、右向きです。

ヒミズ

アナグマ。イタチ科。頭胴長40から60センチメートル。尾長13センチメートル前後。体色は褐色です。里山から山地にかけて生息します。名前の通り、穴を掘って巣を作ります。雑食性。この画像は、撮影者に気付き、逃げて行く途中の1個体を尻側から撮影したものです。

アナグマ

爬虫類

アオダイショウ。ナミヘビ科。全長110から200センチメートル。背面は青味がかった茶褐色。成蛇は主にネズミを摂食し、幼蛇はそのほかにカエルやトカゲも摂食します。この画像はベンチの上に横たわっている成蛇を撮影したものです。

アオダイショウ

アオダイショウの幼蛇。幼蛇の体表には、うすい灰色と濃い灰色のまだら模様があります。丸まった状態のものを手のひらに乗せて撮影しました。

アオダイショウ(幼蛇)

ヤマカガシ。ナミヘビ科。全長70から150センチメートル。毒ヘビ。背面は褐色の地色に黒色の斑紋があるタイプと、全身が黒みがかったタイプがあります。主にカエルを摂食します。この画像は、地面にいる1個体を撮影したもので、右側に頭があり、すこし上にもたげていて、左側に胴体が写っています。

ヤマカガシ

ジムグリ。ナミヘビ科。全長70から100センチメートル。幼蛇は赤味が強い体色で、生長するにしたがって、褐色になります。腹面の市松模様が特徴です。主に小型の哺乳類を摂食します。この画像は、採集した1個体を白いトレイの上に置いて撮影したもので、左側に頭があり、右に向かってS字状に胴体を曲げた状態です。

ジムグリ

マムシ。クサリヘビ科。全長40から65センチメートル。毒ヘビ。体表は褐色または赤褐色の地色に楕円形の斑紋が配されます。長三角形の頭部、および頸部にくびれがあるのが特徴です。カエル、トカゲ、他のヘビ、ネズミなどを摂食します。他のヘビと違って、卵ではなく、子ヘビを産みます(卵胎生)。この画像は、落ち葉上にいる1個体を撮影したもので、画面中央に頭があり、遠い側に移動しようとしているところです。

マムシ(覚野良子さん撮影)

ニホントカゲ。トカゲ科。全長20から25センチメートル。カナヘビより、ずんぐりとした体型をしています。成体は茶褐色であるのに対して、幼体は黒色に5本の黄色い縦線が入り、尾が青色です。肉食性。繁殖期は春で、オスにはオレンジ色の婚姻色が出ます。貝塚市内では丘陵地から山地にかけて見られます。この画像は、登山道の擬木にいる1個体を写したもので、左向きです。

ニホントカゲ

ニホンカナヘビ。カナヘビ科。全長16から27センチメートル。スマートな体型をしています。体色は褐色。肉食性。貝塚市内では、海岸沿いから山地にかけて見られます。この画像は地面にいる1個体を写したもので、左向きです。

ニホンカナヘビ

両生類

ヒキガエル。ヒキガエル科。無尾類。体長80から180ミリメートル。体表は茶褐色のものが多いですが、赤褐色の個体もいます。全身に疣状の突起があります。後肢が短く、歩行による移動が主です。眼の後ろに毒液を出す耳腺があります。繁殖期は秋から春までです。山麓の池などに産卵し、陸生になると山に登っていくようです。この画像は、登山道の地面にいた1個体で、右向きです。

ヒキガエル

タゴガエル。アカガエル科。無尾類。体長30から60ミリメートル。体表は赤褐色から黒い褐色です。眼の後部から鼓膜にかけて濃い色をしています。繁殖期は早春から秋にかけてで、渓流沿いの岩場の隙間などから、オスの鳴き声が聞こえます。この画像は、落葉上の1個体を写したもので、左向きです。

タゴガエル

コガタブチサンショウウオ。サンショウウオ科。有尾類。体長90から120ミリメートル前後。体表は、青みを帯びた暗褐色の地色に、白色がかった斑紋が不規則に散らばった模様をしています。渓流沿いに生息し、春先に繁殖期をむかえます。この画像は、1個体を腐葉土の上に置いて撮影したもので、左向きです。

コガタブチサンショウウオ

鳥類

アオバト。ハト科。留鳥。全長33センチメートル前後。鳥の全長は、嘴の先から尾羽の先までの長さを仰向けにして測定した長さです。アオバトは主に林内に生息します。体色は緑色が基調です。果実や種子を食べる植物食です。オーアオーアという独特の鳴き方をします。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。

アオバト

ホトトギス。カッコウ科。夏鳥。全長28センチメートル前後。林内に生息します。頭から背中にかけては灰色で、胸と腹は白色に黒の横縞が入ります。主に昆虫を食べます。ウグイスなど他の鳥に托卵しヒナを養育させ、自分では子育てをしません。この画像は、枝先に止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。かなり下側から撮影したので、胸と腹の横縞が分かります。

ホトトギス (覚野良子さん撮影)

コゲラ。キツツキ科。留鳥。全長15センチメートル前後。林内に生息します。頭はほとんど、うすい灰色で、羽根の部分は黒色と白色の横縞模様をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。枯木の幹に穴を掘って巣を作ることもあります。この画像は、1羽が細い幹にしがみついて、幹をさかんに突いて、小さな穴から昆虫を食べようとしているところです。幹が中央に縦にあり、その左側に頭を上にして止まっています。

コゲラ

ヤマガラ。シジュウカラ科。留鳥。全長14センチメートル前後。林内に生息します。頭頂と喉は黒色で、額と頬は白色です。羽根は青みがかった灰色で、胸から腹にかけてはオレンジ色をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を斜め下から撮影したもので、右向きです。

ヤマガラ

ヒガラ。シジュウカラ科。留鳥。全長11センチメートル前後。林内に生息します。頭頂と喉が黒色で、頬が白色です。喉の黒色の部分は扇型です。羽根は青みがかった灰色で、白い帯が入ります。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ヒガラ

シジュウカラ。シジュウカラ科。留鳥。全長14センチメートル前後。林内、市街地の公園、庭などに生息します。頭頂と喉が黒色で、頬が白色です。喉の黒色の部分は腹部まで帯状に続きます。羽根は青みがかった灰色で、白い帯が入ります。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、木の枝に止まっている1羽を撮影したもので、こちらを向いていて、喉から腹にかけての黒い帯が見えます。

シジュウカラ

ツバメ。ツバメ科。夏鳥。全長17センチメートル前後。主に市街地や農耕地の民家に巣を作ります。飛翔する昆虫を空中で捕食します。この画像は、山頂のトイレの中に入ってきて、蛇口の上にとまっている1羽で、営巣できるかを確認しに来たのかもしれません。頭頂から尾羽にかけては光沢のある暗紺色で、腹は白色です。尾羽の外側が長いので、2尾に見えます。

ツバメ

ウグイス。ウグイス科。留鳥。全長16センチメートル前後。やぶの覆い林に生息します。頭から背中側にかけては緑がかった、うす茶色で、腹はほぼ白色です。春にホーホケキョと鳴きます。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ウグイス

シロハラ。ヒタキ科。冬鳥。全長24センチメートル前後。林縁、林内、公園などに生息します。背中側はやや濃い目の茶色で、腹側は、うす茶色です。頭は青みがかった灰色をしています。黄色のアイリングも特徴です。雑食性で、昆虫、ミミズ、木の実などを食べます。この画像は、地面にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

シロハラ

コサメビタキ。ヒタキ科。夏鳥。全長13センチメートル前後。林に生息します。背中側はうすい灰色で、腹側は白色です。昆虫などを摂食します。この画像は、水平な枝に地衣類や苔を使って作った巣の上に止まっている1羽を撮影したもので、右向きです。

コサメビタキ

カヤクグリ。イワヒバリ科。山地の林で越冬します。全長14センチメートル前後。頭は灰褐色、背側は茶色で、腹側は灰色をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は倒木に乗っている1羽を撮影したもので、右向きです。

カヤクグリ

アトリ。アトリ科。冬鳥。全長16センチメートル前後。林に生息します。頭部から背中にかけては黒っぽい色、胸はオレンジ色、腹は白色をしています。雑食性で、昆虫や木の実などを食べます。この画像は、葉が茂った枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

アトリ

ハギマシコ。アトリ科。冬鳥。全長14センチメートル前後。林や農耕地に生息します。全体的に、うす紫色に黄色や褐色が混じったまだら模様をしていて、嘴の黄色が目立ちます。植物の種子を好みます。この画像は、枝に止まって、こちらを向いている1羽を撮影したものです。

ハギマシコ

オオマシコ。アトリ科。冬鳥。全長16センチメートル前後。林縁や林内にいますが、目にする機会は少ないです。オスの成鳥は全体的にピンク色で目立ちます。メスの成鳥は、うすい色が基調です。植物の種子を好みます。この画像は、地面にいる1羽のオスを撮影したもので、左向きです。背景には倒木が横たわっています。

オオマシコ

ウソ。アトリ科。冬鳥。全長16センチメートル前後。林縁や林内で見られます。頭と尾羽が黒く、胸がピンク色。腹は灰色をしています。フィーフィーと口笛を吹くように鳴きます。雑食性で、昆虫や植物の実などを食べます。この画像は、枝に止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ウソ (食野俊男さん撮影)

シメ。アトリ科。冬鳥。全長19センチメートル前後。林縁や林内で見られます。頭部が黒色で、背側と腹側のほとんどが灰色です。植物の種子を好みます。この画像は枝にとまって頭を右にしてこちらを向いている1羽を撮影したものです。

シメ

ホオジロ。ホオジロ科。留鳥で1年中見られます。全長16センチメートル前後。林縁、草原、農耕地などで見られます。頭部は白色と黒色の帯が通り、眼を通る黒帯の下の頬の部分が白色なのが和名の由来です。羽根と胴体は赤褐色が基調です。雑食性で、昆虫や植物の実などを食べます。この画像は、木の頂きに止まっている1羽を撮影したもので、左向きです。

ホオジロ

カシラダカ。ホオジロ科。冬鳥。全長15センチメートル前後。林や林縁、農耕地などで見られます。冬羽は、褐色、黒い褐色、白色のまだら模様をしていて、眉の白斑と、逆立てた頭頂部の毛が特徴的です。植物の種子を好みます。この画像は、地面にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

カシラダカ

アオジ。ホオジロ科。冬鳥。全長16センチメートル前後。林、草原、農耕地などで見られます。背側は褐色で、腹側は黄色っぽい色をしています。雑食性で、地上で昆虫や種子を摂食します。この画像は、地面にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

アオジ

クロジ。ホオジロ科。冬鳥。全長17センチメートル前後。林に生息します。全体的に灰色で、オスの方が濃い色をしています。雑食性で、昆虫や種子を摂食します。この画像は、積雪の上にいる1羽を撮影したもので、左向きです。

クロジ

陸産貝類

アズキガイ。アズキガイ科。殻高11ミリメートル前後。殻幅4.5ミリメートル前後。殻は右巻きで深紅色、丸い蓋があります。落葉の中にすみますが、夏には木に登ることもあります。丘陵地から山地に生息します。この画像は、2個体が倒木の表面上を、触角を出しながら、こちらに向いて移動しているところを撮影したものです。

アズキガイ

オオギセル。キセルガイ科。殻高40ミリメートル前後。殻幅10ミリメートル前後。殻は左巻きで、黒い褐色から黄褐色。卵胎生。山地に生息します。この画像は、落葉上にいる1個体を撮影したもので、白い軟体部(頭部)を出して、左に向かって移動中です。注釈として、ふつうカタツムリの仲間の殻は右巻きですが、キセルガイ科は左巻きです。細長い殻も特徴です。

オオギセル

ヒラベッコウ。ベッコウマイマイ科。殻高4ミリメートル前後。殻幅7ミリメートル前後。殻は平たく、黄褐色で光沢があります。湿った倒木の下などにすみます。丘陵地から山地にかけて生息します。この画像は、キノコの傘の裏に張り付いていたもので、軟体部を出し、左上に移動しているところを撮影したものです。軟体部は頭と尾が出ていて、殻幅の5倍ほどの長さがあります。

ヒラベッコウ

コベソマイマイ。ナンバンマイマイ科。殻高29ミリメートル前後。殻幅36ミリメートル前後。大型のカタツムリで、軟体部のまだら模様が、殻を通して見えます。丘陵地から山地にかけて生息します。この画像は、木の幹にとまって、交接中の2個体を撮影したものです。

コベソマイマイ

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 自然遊学館

電話:072-431-8457
ファックス:072-431-8458
〒597-0091
大阪府貝塚市二色3丁目26-1 自然遊学館

メールフォームによるお問い合わせ