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馬場の説明

更新日:2018年06月11日

馬場の雑木林

 平地から山地へさしかかる奥出池周辺には、スギやヒノキの植林もありますが、コナラやクヌギなどの落葉広葉樹の雑木林があり、アカマツ林や照葉樹林もわずかにみられ、キランソウ、ササユリ、ミヤマナルコユリといった植物が確認されるなど、多様な植生が保たれています。

 早春の林内では、樹幹にハマダラハルカが止まっている姿が見られます。夏の雑木林の樹液には、数が少なくなりましたが、カブトムシ、ヒラタクワガタ、コクワガタなどが集まり、アカマダラコガネが確認されたこともあります。

 馬場周辺の秬谷川は、近木川水系の中でも、トンボ群集が豊富な場所で、個体数が多いトンボは、コヤマトンボ、コオニヤンマ、ヒメクロサナエ、ヤマサナエなどです。また、ゲンジボタルも確認されています。

 トーロ池には、浮遊植物のイヌタヌキモ、沈水植物のイトモ、浮葉植物のヒシが生えています。また、ギンブナ、メダカ、トウヨシノボリといった魚や、モノサシトンボ、クロスジギンヤンマ、ギンヤンマ、ショウジョウトンボ、ミズカマキリ、ヒメミズカマキリ、マツモムシ、ハネナシアメンボ、ヒメアメンボ、マメゲンゴロウ、オオミズスマシといった水生昆虫が生息しています。

 1994年に大阪府立大学農学部昆虫学研究室が行なった調査では、モンキアゲハ、ヒオドシチョウ、イシガケチョウ、ミドリシジミなどを含む45種ものチョウ類の生息が確認されました。最近では、オオムラサキの生息も確認されています。また、ナニワトンボやヒラズゲンセイなどの生息も確認されています。

 川、ため池、林、草地、農地がそろった馬場の奥出池周辺は、以前ほどではありませんが、貝塚市の中では、比較的多様な自然が残されている場所です。

 

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