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屋根瓦の解体(令和2年2月から3月まで)

更新日:2020年06月01日

屋根瓦が解体される前の孝恩寺観音堂の屋根の写真

屋根瓦が解体される前の孝恩寺観音堂の屋根

孝恩寺観音堂の屋根は、四面に勾配(こうばい)面をもつ「寄棟造」(よせむねづくり)で、「行基葺」(ぎょうきぶき)とよばれる古い形式の屋根瓦の葺き方をしています。

行基葺は、奈良時代の僧、行基が考案したといわれる古い形式の寺院の屋根瓦の葺き方で、半円筒状の一方を細くした丸瓦(行基式丸瓦)と平瓦を交互に並べ重ねていくものです。

今回の保存修理工事では、屋根瓦の葺き替えが行われるため、まずは堂の屋根を覆う瓦が順番に解体されました。

最初に屋根の頂上の水平になっている部分「大棟」(おおむね)と、屋根の四隅の大棟から軒先に向かう「降棟」(くだりむね)の瓦が、続いて四面の瓦が解体されて、屋根瓦を葺く下地とするために張られた「野地板」(のじいた)という板材が姿を見せました。

大棟と降棟の屋根瓦が解体された孝恩寺観音堂の屋根の写真

大棟と降棟の屋根瓦が解体された孝恩寺観音堂の屋根

屋根瓦が解体され野地板が姿を見せた孝恩寺観音堂の屋根の写真

屋根瓦が解体され野地板が姿を見せた孝恩寺観音堂の屋根

野地板の一部が解体され垂木の一部が姿を見せた孝恩寺観音堂の屋根の写真

野地板の一部が解体され垂木の一部が姿を見せた孝恩寺観音堂の屋根

傷んだ木材を確認するため、野地板の一部が解体され、その下からは、屋根の勾配にあわせて縦方向に取り付けられた「垂木」(たるき)という木材の一部が姿を見せました。

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