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「素屋根」(すやね)の建設(令和2年1月)

更新日:2020年06月01日

文化財建造物の修理では、修理中の建物を風雨等から保護する目的で、全体を「素屋根」という覆屋でおおい、その中で作業をします。

今回の孝恩寺観音堂の保存修理工事でも、その解体・修理に先駆けて、令和2年1月に素屋根が建設されました。

まずは、観音堂の周囲に鉄パイプを用いて足場となる骨組みが構築されました。その上で、屋根の軒周りを取り囲む形で2階部分の通路が設けられ、その通路までの階段が取り付けられました。その後、屋根や周囲の幕が取りつけられ、素屋根が完成しました。

素屋根の天井には半透明にした部分をスリット状に入れ、採光を確保しています。また、全体を覆う幕は内部に熱や湿気がこもらないように、通気性を確保しています。

 

足場を設置中の孝恩寺観音堂(正面)の写真

足場を設置中の孝恩寺観音堂(正面)

足場を設置中の孝恩寺観音堂(側面)の写真

足場を設置中の孝恩寺観音堂(側面)

完成した素屋根で覆われた孝恩寺観音堂(近木川に架かる大橋から撮影)の写真

完成した素屋根で覆われた孝恩寺観音堂(近木川に架かる大橋から撮影)

完成した素屋根で覆われた孝恩寺観音堂(側面)の写真

完成した素屋根で覆われた孝恩寺観音堂(側面)

完成した孝恩寺観音堂の素屋根の内部の写真

完成した孝恩寺観音堂の素屋根の内部

左の写真は、素屋根の内部の2階部分です。四方に設置された通路は、工事中の作業場としても使用されます。

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