漆喰(しっくい)壁と縁(えん)板の解体(令和2年2月から3月まで)
孝恩寺観音堂の壁は、壁土の上に漆喰(消石灰(しょうせっかい)を主成分とし、海藻等を練(ね)り合わせた建築材料)が塗られた漆喰壁です。
経年劣化や風雨等の影響により、漆喰や壁土がはがれ落ちたり、柱と壁の間にすき間が生じたりしていたため、今回の保存修理工事では、漆喰壁の塗り替えが行われます。
まずは、漆喰と壁土を落とす解体作業が行われました。
全ての漆喰と壁土が落とされると、竹を縦横に編んだ木舞(こまい)という壁の下地が姿を見せました。
漆喰と壁土を落とす作業
漆喰が落とされて壁土が見えた状態
壁土が落とされて下地の木舞が見えた状態
また、観音堂の周囲には、濡れ縁(ぬれえん:雨戸の外側に作られ、風雨を防ぐ壁などがない縁側のこと)という縁がめぐっています。
縁に張られていた縁板も傷みが進んでいるため、全て解体されました。
解体前の縁の状態
縁板が解体された状態
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更新日:2020年06月01日