外陣床板の解体(令和2年2月)

国宝孝恩寺観音堂の内部
孝恩寺観音堂の内部のうち、上の写真の画面手前、カーペットの敷いている部分が外陣(げじん)と呼ばれ、本尊などが安置される内陣(ないじん)とは太い柱と壁、欄間(らんま)等で空間的に分けられています。
今回の保存修理工事では、解体を進めながら、建物を構成する木材のうち傷んだ木材を確認し、傷んだ木材は新しい木材に取り換えられます。
まずは、本堂内部の外陣の床板が解体されました。

外陣床板の解体が進む孝恩寺観音堂の内部 その1

外陣床板の解体が進む孝恩寺観音堂の内部 その2

孝恩寺観音堂の外陣床下の構造
束石(つかいし)の上には、短い束柱(つかばしら)がのり、その上に大引(おおびき)という部材が渡されています。さらに大引に直行する形で根太(ねだ)という部材が渡され、解体された床板はこの根太の上に張られていました。
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更新日:2020年06月01日