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観音堂外陣の床の解体および復旧(令和2年2月から令和3年7月まで)

更新日:2022年03月24日

観音堂内部は、床下の一部部材の補修や調査を行うため、外陣(げじん)の床板を全て解体していました。解体中には、内外陣の桟唐戸(さんからど)や蔀戸(しとみど)といった建具の修理などが行われた他、床下の大引(おおびき)や根太(ねだ)などの部材について、他の部材から転用された古い痕跡がないかといった調査や部材の年輪年代を測定する調査(これらの調査結果については現在分析中で、令和4年度に刊行予定の修理調査報告書に収録される予定です)も行われました。
床板は、まずきれいに洗浄された後、新しい木材を貼り合わせる矧木(はぎき)や穴の開いた部分を木で埋める埋木(うめき)による補修が行われました(写真左上)。復旧にあたっては、床板を支える根太の一部が「令和元~三年度修補」の焼印が押された新しい材に交換され、高さ調整をしながら大引の上に設置されました(写真右上)。その上に床板が厚さ調整をしながら設置され、外陣の床が復旧されました(写真左下)。

床板の埋木作業

外陣床板の埋木作業

根太の仮並べ

床組財(根太)の仮並べ

床板の復旧

外陣床板の復旧

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