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古文書講座-市内に残る身近な古文書-
江戸時代の縁組

講義を聞き入る参加者のみなさん
(写真は6月の講座)
令和5年10月4日・11日・18日・25日、11月8日の水曜日と、10月6日・13日・20日・27日、11月10日の金曜日の2グループに分けて、「江戸時代の縁組」と題し、古文書講座を開催しました。
今とは制度やしきたりの異なる縁組の進め方について、当時の古文書を読み解きました。江戸時代は、今の戸籍や住民票とは異なり、寺請(てらうけ)制度と呼ばれる、人々がいずれかの寺院の檀家(だんか)となり、村ごとに人の移動を管理するしくみが取られていました。数年に一度は村人の実態と記録にズレがないか確認するため、各地の領主により宗門改(しゅうもんあらため)が実施されました。
講座の前半では畠中村(現在の貝塚市畠中)から金田村(かなたむら、現在の堺市北区金岡町ほか)への移動について寺から村へ届け出た「宗旨請状之事(しゅうしうけじょうのこと)」と、村どうしで伝えた「俗請状之事(ぞくうけじょうのこと)」(以上、市指定文化財要家文書)の内容を掘り下げました。後半では、縁組の記録である「諸事控帳(しょじひかえちょう)」、「留帳(とめちょう)」(以上、吉村家文書)から、結納(ゆいのう)のようすや祝いの膳(ぜん)に出された献立(こんだて・今のような完成した料理名ではなく食材だけを記したもの)、祝儀などから、当時の縁組の進め方を見ていきました。
参加者の方からは「当時の縁組の段取りや様子が具体的にわかったように思います」、「今回のテーマは身近に感じるものが多く、わかりやすかったです」とのご感想をいただきました。
古文書講座72(通算340回~344回)開催のお知らせ

テーマ 岩橋善兵衛の望遠鏡と天文
日時:1班(水曜)第1回 3月13日、第2回 3月27日、第3回 4月10日、第4回 4月17日、第5回 4月24日
2班(金曜)第1回 3月15日、第2回 3月29日、第3回 4月5日、第4回 4月12日、第5回 4月19日
いずれも午後1時15分~3時45分
会場:貝塚市民図書館2階視聴覚室
定員:各班40人(先着順)
資料代:200円
申込:希望する班・住所・氏名・電話番号を、電話・ファックス・Eメールのいずれかで、下記まで事前にお申込みください。
申込・問合せ先
〒597-8585 貝塚市畠中1丁目12-1(貝塚市民図書館2階)
社会教育課文化財保存活用室郷土資料室
電話 072-433-7205 / ファックス 072-433-7053
Eメール shiryoushitsu@city.kaizuka.lg.jp
- この記事に関するお問い合わせ先
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教育部 文化財保存活用室
電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階
更新日:2024年01月31日