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更新日:2024年01月31日

重要文化財 願泉寺表門の整備事業が完了しました

願泉寺表門の解体した扉

解体した扉を前に修理方法を検討中

 

 貝塚市中町に所在する願泉寺は、貝塚寺内町の中心寺院であり、地元では「ぼっかんさん」(名字にちなんで)の名で親しまれています。境内には歴史的な建造物が残されており、本堂、太鼓堂、表門は1993年(平成5年)に大阪府内の浄土真宗寺院として初めて国の重要文化財に指定されました。2004年(平成16年)から約7年間をかけて、大規模な修理事業が行われたことを記憶されている方も多いのではないでしょうか。今回ご報告するのは、令和5年4月~11月に国の補助事業として実施された表門の整備事業です。

通りに面した表門は、まさに願泉寺の顔というべき建築ですが、最近、扉の開閉に支障が生じており、かんぬきも通りにくくなっていました。適切に整備をしなければ、不具合がさらに悪くなる恐れがあります。そこで門の状態を調べたところ、幸いにも門そのものに大きな傷みや傾きはなく、長い年月のうちに扉が歪んだのが原因とわかりました。扉は多くの部材を組み合わせて作られていますので、扉を取り外して解体し、傷んだ部材を修理した上で再度組み立て、元の位置に戻す整備工事を実施しました。工事は7月から始まり、専門の職人の手により修理されて、11月に無事完了しました。

貝塚寺内町にお越しになるときは、ぜひ整備が済んだ表門をご覧ください。

貝塚市文化財保存活用地域計画策定事業 ワークショップを開催しました

ワークショップのようす

地域の魅力を語り合います

本紙77号でご報告したように、本市では文化財の保存・活用を積極的に進めるために「貝塚市文化財保存活用地域計画」の作成に取り組んでいます。この地域計画に、住民のみなさんの意見を反映するため、令和5年9月9日・16日・30日の各土曜日に、市域の歴史文化や魅力を伝えるための方法を考えるワークショップを開催しました。

第1回は貝塚寺内町のまちあるきを実施し、ふだん見過ごしがちなまちの魅力について意見交換をしました。第2回は、参加者がご存じの地域での言い伝えやあまり知られていない歴史文化を紹介し、その魅力を語り合いました。第3回はこれまでの総括として、地域の歴史文化の魅力を伝えるための方法やアイデアについて語り合いました。3回連続の企画であったにもかかわらず、18名もの応募があり、毎回活発な議論をいただきました。貴重なご意見を地域計画に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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