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更新日:2011年12月06日

貝塚市指定文化財無形民俗 水間寺千本搗(づき)餅つき

水間寺は、天平年間(729~749年)に聖武天皇の勅願により僧行基が建立したと伝えられる寺院です。「千本搗餅つき」は、毎年正月2、3日に行われる水間寺の年中行事の一つです。僧行基が、観音菩薩のお告げによりこの地を訪れたとき、鳥羽村(現在の貝塚市鳥羽)にて十六人の童子に迎えられ、水間の地で白髪の老人から観音菩薩像を授けられたという伝説があります。このことを祝って、僧行基と水間まで導いた十六人の童子が木を切って臼と杵をつくり喜びの歌を歌いながら餅つきを行い、観音菩薩を供養したのが始まりと伝えられています。

千本搗餅つき風景1

餅つきは水間寺の「寺座」に座入りした「若中」と呼ばれる男子が8名1組になって餅つきを行います。本堂と庫裏を結ぶ渡り廊下に臼を2ヵ所設置して、それぞれ8名のつき手、「かいどり」と呼ばれる介添え役1名ずつつき、本堂側に音頭をとるものが立ちます。衣装は全員、白のハッピにえび茶の袴、緋だすき(「かいどり」は黄色のたすきが加わる)です。餅をつきながら決まったかけ声をかけ、ご詠歌や地元の風物にちなんだ音頭を歌い、杵で餅を高く上げ下げします。水間寺を核とした村座組織が行う正月行事で、他に類を見ない民俗行事ということで、平成10年2月に貝塚市指定無形民俗に指定されています。平成24年の正月2日、3日で行われますので、ぜひご覧ください。

千本搗餅つき風景2
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