現在の位置

4ページ

更新日:2020年05月28日

願泉寺目隠塀の調査

目隠塀(解体・収納前)の写真

目隠塀(解体・収納前)

基礎石、根石の断面の写真

基礎石、根石の断面

基礎石の状況の写真

基礎石の状況

根石の状況の写真

根石の状況

願泉寺の修理も本堂、鐘楼、表門、築地塀と進み、目隠塀の修理をおこなっています。

目隠塀は、防御のための建物という説もありますが、表門から本堂・御影(親鸞聖人)が直接見えないように設けた塀と考えられる建物で、西本願寺などの一部の寺院に見られます。

願泉寺の目隠塀は、平成15年に事故で破損し、本堂の修理に先立ち基礎石を残して解体・収納していました。今回、目隠塀を復元する時に基礎石が沈み込んだり、ずれていることがわかり、基礎石のすえ直しの工事をすることになりました。

基礎石は地面から3~4センチメートル出ているだけで石の厚みもあまりないと考えられていました。ところが石のすえ直し時に確認したところ、石の厚みは37センチメートルもあることがわかりました。また、基礎石を組合せる部分の下からは、根石という、基礎石の沈みこみやずれを防いで安定させる石が8個見つかっています。基礎石周辺の地層を調べると、現在の境内より20センチメートルぐらい地盤が低かったことがわかり、基礎石は当時の地面から20センチメートル以上表に出ていたと考えられます。今回の調査からは、残念ながら目隠塀の部材に建築年代を記した墨書等はなく、建築年代を明らかにすることはできませんでした。今後も引き続き境内の状況を発掘調査等で明らかにしていく予定です。現在、本堂等の修理が進む中、境内の整備も進められており、完成が間近です。

平成22年度貝塚市郷土資料展示室企画展のお知らせ 「むかしの教科書展」

尋常小学読本の写真

尋常小学読本〈1903年(明治36年)12月刊行〉

市民の皆さまから寄贈された明治・大正・昭和時代の小学校の教科書などを中心に、市内の学校関係の資料や写真などを展示します。


会期:平成22年9月4日(土曜日)~ 10月17日(日曜日)
会場:貝塚市郷土資料展示室(貝塚市民図書館2階)
開室時間:午前9時30分~午後5時
観覧料:無料
休室日:毎火曜日、9月20日(月曜日・祝日)、23日(木曜日・祝日)、
30日(木曜日)、
10月11日(月曜日・祝日)

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

メールフォームによるお問い合わせ