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更新日:2020年05月28日

和泉葛城山の山なみ(岸和田市塔原より)の写真

和泉葛城山の山なみ(岸和田市塔原より)

ブナ林内のようすの写真

ブナ林内のようす

信仰に守られたブナ林

高龗神社の社殿の写真

高龗神社の社殿

和泉葛城山は、奈良時代に役小角(えんのおづぬ、役行者)が開いた葛城修験道場として信仰を集めてきました。伝説によれば、享保年間(1716年~36年)に岸和田藩主岡部氏が狩りに来山した時、白鹿を射殺したところたちまち雷鳴がとどろき豪雨となりました。そこで岡部氏は巨石で社殿を造り、葛城一言主命(ひとことぬしのみこと)と八大龍王を祀って山を鎮めたと伝えられています。以来、山頂にある高龗(たかおかみ)神社は五ヶ庄(現在の岸和田市域の河合、相川〈そうがわ〉、塔原と貝塚市域の木積〈こつみ〉、蕎原〈そぶら〉)地域の郷社とされ、とくに雨の神として信仰されてきました。

現在では7月18日、8月25日、9月22日に祭礼が行われています。

このように和泉葛城山は、信仰の対象として五ヶ庄の村の人々によって守られてきました。信仰により守られた山であったからこそブナ林は守り伝えられてきたのです。ブナ林は保水力が高く天然のダムと呼ばれています。降った雨は林内に蓄えられ、緩やかに沢に集まり川となります。このようなすばらしい自然は、大阪府内でも貴重なものであり、守り伝えていく必要があります。

ブナ林以外のいろいろな種類の落ち葉が積もっている写真

落ち葉が積もったようす:ブナ林以外のいろいろな種類の葉が積もっています。

ブナの種子の抜け殻の写真

ブナの種子の抜け殻:落ち葉といっしょに埋もれて、種子が残っているものは、自然に発芽するものもあります。

ブナ林内の沢のようすの写真

ブナ林内の沢のようす

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