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蕎原周辺の昆虫

更新日:2021年02月17日

昆虫 トンボ目

アサヒナカワトンボ。カワトンボ科。成虫の体長は42から57ミリメートルです。細長い体形をしています。光沢のある緑色の体色をしています。ふつう翅は透明ですが、橙色型と呼ばれる色を帯びた翅を持つタイプが出現することもあります。成虫は、春から夏にかけて、渓流沿いで見られます。幼虫は、川の上流域に生息します。この画像は、葉に止まっている1個体を横から撮影したもので、左向きです。翅は、背面の上で閉じて止まっています。以下、注釈です。トンボの仲間は、陸生の成虫も、水生の幼虫も、他の昆虫などの小動物を食べます。

アサヒナカワトンボ

ミヤマカワトンボ。カワトンボ科。成虫の体長は64から78ミリメートルです。とても細長い体形をしています。光沢のある深い緑色の体色で、翅は褐色です。成虫は、春から秋にかけて、渓流沿いで見られます。幼虫は、川の上流域に生息します。この画像は、川の水面に出た石の表面に止まっている1個体の成虫を横から撮影したもので、左向きです。翅は、背面の上で閉じて止まっています。

ミヤマカワトンボ

ムカシトンボ。ムカシトンボ科。体長45から56ミリメートル。体は、トンボ目としては太く、サナエトンボ類やヤンマ類のように黒色と黄色の部分があり、翅は透明で、イトトンボ類のように前翅と後翅がほぼ同じ形をしています。捕食者。幼虫は山地の渓流に生息し、春に羽化します。この画像の左下から伸びる草の茎の右側に掴まって止まっている1個体を撮影したもので、翅を閉じてぶら下がるように止まるのもムカシトンボの特徴です。

ムカシトンボ(鈴子勝也さん撮影)

蕎原周辺(=近木川上流域)に生息するその他のトンボ目、およびカゲロウ目、カワゲラ目、アミメカゲロウ目、トビケラ目の成虫に関しては、近木川の昆虫のページをご覧ください。

昆虫 バッタ目

ハヤシウマ。カマドウマ科。体長13から21ミリメートル。体色は褐色です。ずんぐりとした体型で、背が丸まり、成虫になっても翅は生えません。細長い触角を持ちます。林床に生息します。成虫は夏から秋にかけて出現します。この画像は、地面近くの広い葉の上にいる1個体のオス成虫を横から撮影したもので、右向きです。バッタ目の仲間は、後脚が長く、跳躍に適しているのが特徴です。基本的に、雑食性です。

ハヤシウマ

ハヤシノウマオイ。キリギリス科。体長25から45ミリメートル。体は緑色で、頭頂から前胸背板にかけて褐色の帯が入ります。細長い触角を持ち、前脚と中脚に数本のやや長い棘があります。夏から秋にかけて成虫が出現します。オス成虫は、左右の前翅を使って、スィーーッ・チョンと鳴きます。この画像は、草の茎に止まっている1個体のオス成虫を撮影したもので、左上向きです。

ハヤシノウマオイ

ヤマクダマキモドキ。ツユムシ科。体長52ミリメートル前後。体色は、緑色です。長い触角と翅を持ちます。ツユムシ科の中では大型です。主に山地の樹上に生息します。成虫は夏から秋にかけて出現します。植物食の傾向が強いです。この画像は、水平な草の葉に止まった1個体を横から撮影したもので、左向きです。

ヤマクダマキモドキ

ササキリモドキ。ササキリモドキ科。体長13ミリメートル前後。華奢な体型をしていて、体色は、うすい緑色です。長い触角を持ちます。成虫は夏から秋にかけて出現します。この画像は、葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、左上向きです。

ササキリモドキ

ヤマトフキバッタ。バッタ科。体長23から38ミリメートル。全体的に緑色で、うすい褐色になる部分もあります。翅は茶色で短く、腹部のせいぜい半分を覆う程度です。植物食の傾向が強いです。成虫は夏から秋にかけて出現します。この画像は、葉の上にいる1個体のメス成虫を撮影したもので、右向きです。バッタ科は、キリギリスやコオロギの仲間よりは、短い触角を持っています。

ヤマトフキバッタ

ヒロバネヒナバッタ。バッタ科。体長23から30ミリメートル。全体的に褐色で、前胸背板の両側がやや黒っぽく、腹側は、うすい黄色です。夏から秋にかけての長い期間、オス成虫が翅と後脚をこすり合わせて鳴く姿が見られます。この画像は、地面にいる1個体を横から撮影したもので、右向きです。

ヒロバネヒナバッタ

ツマグロバッタ。バッタ科。体長33から49ミリメートル。体色は、黄色で、翅は褐色です。翅の端と、後脚のひざに当たる部分が黒色です。夏から秋にかけて、成虫は夏から秋にかけて出現します。この画像は、葉の上に止まっている1個体を横から撮影したもので、右上向きです。

ツマグロバッタ

昆虫 カマキリ目

コカマキリの緑色型。中型のカマキリ。オス成虫の体長は40から55ミリメートル、メス成虫の体長は45から60ミリメートル。褐色型がほとんどで、ごく稀に緑色型が出ます。後翅は紫黒色です。卵嚢内の卵で冬を越し、春にふ化、秋に成虫になる年1世代の生活史を送ります。捕食者。この画像は、葉の上にいる1個体のメス成虫の緑色型を撮影したもので、左上向きです。カマキリの仲間は、前脚が鎌状になり、他の昆虫などを捕まえて食べます。

コカマキリ(緑色型:まれに現われます)

ヒナカマキリ。カマキリ科。小型のカマキリ。体長20ミリメートル程度。体色は褐色。翅が極めて小さいことが特徴です。林床に生息しています。卵嚢内の卵で冬を越し、春にふ化、秋に成虫になる年1世代の生活史を送ります。この画像は、苔マットの上にいる1個体のメス成虫を、右向きです。

ヒナカマキリ

ヒメカマキリ。小型のカマキリ。オス成虫の体長は29ミリメートル前後、メス成虫の体長は30ミリメートル前後。体は褐色で、前翅の前縁が黄緑色です。卵嚢内の卵で冬を越し、春にふ化、秋に成虫になる年1世代の生活史を送ります。この画像は、葉の上にいる1個体のメス成虫を背中側から撮影したもので、左上向きです。

ヒメカマキリ

サツマヒメカマキリの幼虫。小型のカマキリ。オス成虫の体長は32ミリメートル前後、メス成虫の体長は34ミリメートル前後です。体は褐色で、前翅の前縁が黄緑色です。大阪府で、幼虫で冬を越すのは、サツマヒメカマキリだけです。春から夏にかけて成虫が見られます。この画像は、枯れ葉の上にいる1個体の幼虫を横から撮影したもので、右向きで、腹部を反り返らせています。

サツマヒメカマキリの幼虫

昆虫 ゴキブリ目

オオゴキブリ。大型のゴキブリ。体長40ミリメートル前後。黒色で光沢あり。頑丈な体型で触角が短いのが特徴です。朽ち木内や倒木の下で幼虫と成虫が共同で生活する亜社会性。この画像は、林床を這う1個体の成虫を撮影したもので、右向きです。

オオゴキブリ

昆虫 ナナフシ目

エダナナフシの褐色型。ナナフシ科。ナナフシ科。体長65から110ミリメートル。ナナフシの仲間でも、特に細長い体型をしています。緑色型がほとんどですが、褐色の個体もいます。成虫になっても翅は生えません。植物の葉を食べます。この画像は、枝と葉の上にとまっている1個体のメス成虫を撮影したもので、左上向きです。

エダナナフシ(褐色型:緑色型もいます)

昆虫 カメムシ目

ミンミンゼミ。セミ科。体長35ミリメートル前後。体色は、黒地に濃い緑色の小さな斑紋が細かく入ります。翅は透明です。主に夏に成虫が出現します。オス成虫は、名前の通り、ミーン・ミン・ミン・ミン・ミーーンと鳴きます。口はストロー状で、樹木の汁液を吸います。この画像の左側に樹木の幹が写っていて、そこに頭を上にして右側に止まっている1個体を撮影したものです。

ミンミンゼミ

ヒグラシ。セミ科。体長30ミリメートル前後。体のほとんどが茶褐色で、緑色と黒色の斑紋が入ります。翅は透明です。主に夏に成虫が出現します。口はストロー状で、樹木の汁液を吸います。右側に樹木の幹が写っていて、そこに頭を上にして止まっている1個体を撮影したものです。

ヒグラシ

アカアシカスミカメ。カスミカメムシ科。体長8ミリメートル前後。頭部は黒色、前胸背板は黄褐色です。前翅は、うす緑色の地色に、赤褐色や黒色の三角形や線の模様が入ります。脚が細長く、華奢な感じがします。山地の林縁などの草の上で見られます。成虫は、初夏から秋にかけて出現します。口はストロー状で、植物の汁液を吸います。この画像は、葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、左向きです。

アカアシカスミカメ

クビアカサシガメ。サシガメ科。体長15ミリメートル前後。全体に黒色で、前胸背板の後半部だけが赤色です。成虫は、春から夏にかけて出現します。クヌギやコナラの樹上に生息し、ストロー状の口で、他の昆虫の体液を吸います。この画像は、葉の上に止まっている1個体を背中側から撮影したもので、右向きです。

クビアカサシガメ

トゲカメムシ。カメムシ科。体長10ミリメートル前後。体色は、鈍い光沢のある褐色です。前胸背板が左右に棘状に張り出すのが和名の由来です。成虫は、主に夏を中心に、出現します。山地性です。ストロー状の口で、キク科やバラ科の植物の汁液を吸います。この画像は、葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、こちらを向いています。

トゲカメムシ

ヒメハサミツノカメムシ。ツノカメムシ科。体長16ミリメートル前後。体色は、鮮やかな緑色です。前翅の先半分の膜質部は褐色です。オス成虫は、尾端に赤色のハサミ状の突起が後方に出ます。成虫で冬を越し、春に繁殖し、夏に新成虫が出現します。口はストロー状で、植物の汁液を吸います。この画像は、木の幹にいる1個体のオス成虫を背中側から撮影したもので、左向きです。

ヒメハサミツノカメムシ

モンキツノカメムシ。ツノカメムシ科。体長13ミリメートル前後。頭部は緑色、前胸背板と前翅の基部は褐色で、前翅の先の膜質部は濃い褐色です。前胸背板より後方にある小楯板に、丸みのある三角形で白色の斑紋があります。成虫で冬を越し、春に繁殖し、夏に新成虫が出現します。口はストロー状で、植物の汁液を吸います。この画像は、細い葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、右下向きです。

モンキツノカメムシ

オオヘリカメムシ。ヘリカメムシ科。体長23ミリメートル前後。大型のヘリカメムシです。全身、暗褐色で、前胸背板の前の角が前方に突き出しています。成虫で冬を越し、春に繁殖し、夏に新成虫が出現します。口はストロー状で、植物の汁液を吸います。この画像は、葉の先に止まっている1個体を撮影したもので、こちら向きです。

オオヘリカメムシ

ノコギリカメムシ。ノコギリカメムシ科。体長14ミリメートル。全身が濃い褐色で、腹部の縁がギザギザ状になります。成虫で冬を越し、春に繁殖し、夏に新成虫が出現します。口はストロー状で、ウリ科植物の汁液を吸います。この画像は、枯れ葉の上に止まっている1個体を撮影したもので、左下向きです。

ノコギリカメムシ

昆虫 シリアゲムシ目

ヤマトシリアゲ。シリアゲムシ科。体長17ミリメートル前後。シリアゲムシの仲間は、細長い体型で、オス成虫は腹部の端が把握器になり、それを持ち上げています。細長い口吻で、他の幼虫を捕食したり、昆虫の死体から体液を吸います。ヤマトシリアゲは、春から秋にかけて、最もふつうに見られるシリアゲムシで、体部は黒色か赤褐色で、透明な前翅の先に数本の黒帯が入ります。この画像は、葉に止まっている1個体のオス成虫を横から撮影したもので、右向きです。

ヤマトシリアゲ

スカシシリアゲモドキの網斑型。シリアゲムシ科。体長12ミリメートル前後。細長い体型で、体部は黄褐色です。主に春に成虫が出現します。細長い口吻で、他の幼虫を捕食したり、昆虫の死体から体液を吸います。この画像は、枯れ葉に止まっている1個体の成虫を横から撮影したもので、左向きです。スカシシリアゲモドキの翅には3つのタイプがあり、この網班型は、基部は透明で、先端半分は、黒色の網目模様が入ります。次に紹介するのは、翅のほとんどが黄褐色の半透明で、翅の先端だけが黒色になる端紋型です。翅のすべてが黄褐色の半透明である無紋型の。この画像はありません。

スカシシリアゲモドキの網斑型

スカシシリアゲモドキの端紋型。この画像の1個体は、翅のほとんどの部分が黄褐色の半透明で、先だけが黒くなる端紋型の成虫で、葉の上に止まっていて、この画像の左側を向いています。

スカシシリアゲモドキの端紋型

プライヤシリアゲ。シリアゲムシ科。体長16ミリメートル前後。体部は黒色で、翅には黒色の網目模様が入り、脚は黄色です。成虫は春から夏にかけて出現します。細長い口吻で、他の幼虫を捕食したり、昆虫の死体から体液を吸います。この画像は、葉に止まっている1個体のオス成虫を横から撮影したもので、右向きです。

プライヤシリアゲ

昆虫 コウチュウ目

ハンミョウ。ハンミョウ科。最近は、オサムシ科として扱われています。体長20ミリメートル前後。金属光沢のある赤色、青色、緑色、白色の部分が入り混じった、派手な模様をしています。ハンミョウの仲間は、下向きの大きな顎と大きな複眼が特徴の捕食者です。コウチュウの仲間なので、前翅は硬くなっています。ハンミョウは、平地から丘陵地にかけての地表に生息します。春から夏にかけて成虫が出現します。成虫も幼虫も捕食者です。この画像は、地面にいる1個体の成虫を横から撮影したもので、何か餌を口に咥えています。

ハンミョウ

ニワハンミョウ。ハンミョウ科。最近は、オサムシ科として扱われています。体長17ミリメートル前後。鈍い銅色の地色に、前翅の前縁に小さな白い斑紋が入ります。ニワハンミョウは、平地から山地にかけての地表に生息します。春から秋にかけて成虫が出現します。成虫も幼虫も捕食者です。この画像は、地面にいる1個体の成虫を背中側から撮影したもので、右上向きです。

ニワハンミョウ

センチコガネ。センチコガネ科。体長17ミリメートル前後。丸っこい体型をしています。体色は光沢のある暗い銅色ですが、個体によって差があります。成虫は主に夏に出現します。幼虫ともども、獣の糞を食べます。この画像は、採集した1個体を、飼育容器内の昆虫マットの上に置いて撮影したもので、左向きです。

センチコガネ

スジコガネ。コガネムシ科。体長17ミリメートル前後。体色は金属光沢のある緑色から茶色まで様々で、左右の前翅にそれぞれ4本の隆起した筋が入ります。成虫は6月から8月にかけて出現し、針葉樹の葉を食べます。幼虫は、針葉樹の根を食べます。この画像は、細い葉の上に止まっている1個体の成虫を撮影したもので、頭は右下側に向いています。

スジコガネ

ヨツボシモンシデムシ。シデムシ科。体長17ミリメートル前後。体部は黒色で、前翅は黒地に橙色帯が2本あります。春から秋まで成虫が見られます。幼虫ともども、鳥獣の死体を食べます。この画像は、採集した1個体を、飼育容器内の昆虫マットの上に置いて撮影したもので、左向きです。

ヨツボシモンシデムシ

スジクワガタ。クワガタムシ科。オスの体長は15から35ミリメートルで、メスの体長は15から25ミリメートルです。体色は黒色から黒い褐色です。コクワガタに似ていますが、オス成虫の大あごの形が少し違います。大型のオス成虫の場合、大あごの先端より手前側に、内向きに2個の突起が出ます。成虫は、主に夏に見られ、夜間は樹液に集まります。この画像は、採集した1個体の成虫を材の上に置いて背中側から撮影したもので、右向きです。

スジクワガタ

ヘイケボタル。ホタル科。体長8ミリメートル前後。前胸背板はピンク色で、中央部に縦の黒帯が入ります。前翅は黒色です。成虫は5月から10月にかけて出現します。成虫は水を飲むだけです。夜間に腹部後端を発光させて、オスとメスで交信し、交尾します。メスは岸辺の苔マットや草の根元などに産卵します。幼虫は水生で、水田や湿原に生息し、淡水貝を食べます。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を背中側から撮影したもので、右向きです。

ヘイケボタル

オオオバボタル。ホタル科。体長14ミリメートル前後。前胸背板はピンク色で、中央に黒色の縦帯が入り、縁が反っています。前翅は黒色です。触角は、ギザギザ状になります。成虫は初夏に出現します。幼虫は陸生で、朽ち木内などにすみ、他の昆虫を食べます。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を撮影したもので、右向きです。

オオオバボタル

ヒメボタル。ホタル科。体長7ミリメートル前後。前胸背板はピンク色で、前翅は黒色です。成虫は5月から6月にかけて出現します。成虫は水を飲むだけです。夜間に林内や林縁で、腹部後端を発光させて、オスとメスで交信し、交尾します。幼虫は陸生で、カタツムリの仲間を食べます。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を撮影したもので、左向きです。

ヒメボタル

ゲンジボタル。ホタル科。体長15ミリメートル前後。前胸背板はピンク色で、前翅は黒色です。前胸背板の中央に入る黒帯はヘイケボタルより細いです。成虫は5月から6月にかけて出現します。成虫は水を飲むだけです。夜間に腹部後端を発光させて、オスとメスで交信し、交尾します。メスは岸辺の苔マットなどに産卵します。幼虫は水生で、川に生息し、淡水貝の巻貝であるカワニナを食べます。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を撮影したもので、左向きです。

ゲンジボタル

ラミーカミキリ。カミキリムシ科。体長13ミリメートル前後。頭部は黒色で、胸部は、うすい青色の背面に1対の黒い円紋が入ります。前翅は黒地の中央に、うすい青色の帯が1本入ります。成虫は、カラムシなどイラクサ科の葉を食べ、幼虫はそれらの根を食べます。明治時代に、ラミーという繊維を取るための栽培植物に付いて、日本に侵入した外来種だそうです。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を撮影したもので、左上向きです。

ラミーカミキリ

キボシカミキリ。カミキリムシ科。体長15から30ミリメートル。黒地に黄色の小さな斑点を散りばめた模様をしています。成虫は春から秋まで見られます。木の肌をかじります。幼虫は、ミカンやイチジクの生木を食害します。この画像は葉の上にいる1個体の成虫を撮影したもので、右向きです。黒地がうすい個体です。

キボシカミキリ

昆虫 チョウ目

サカハチチョウ。タテハチョウ科。前翅長23ミリメートル前後。春と夏に成虫が出現します。春型の翅は黒い褐色の地色に、橙色の帯が複雑な迷路のように入ります。夏型の翅は黒っぽく、橙色の帯は縁に細く入るだけです。夏型は特に、白色の帯が翅の中央部に、逆八の字型に入り、それが和名の由来です。山地に多く、平地では稀です。幼虫はコアカソなどのイラクサ科の葉を食べます。この画像は、葉に止まっている春型の1個体を背中側から撮影したもので、左上向きです。

サカハチチョウ

スミナガシ。タテハチョウ科。前翅長32から44ミリメートル。翅は、青緑色の地色に、白色の斑紋がまだらに入ります。成虫は春と夏の年2回、出現し、林内や林縁で見られ、樹液に来ることもあります。幼虫は、アワブキ科の葉を食べます。この画像は、石のある地面に、翅を開いて止まっている1個体の成虫を後ろから撮影したものです。

スミナガシ

イシガケチョウ。タテハチョウ科。前翅長は31ミリメートル前後。翅の地色は白色で、縦に不規則に入る数本の黒色の線と翅脈の黒色の線が交差して、石垣のような模様になります。一部、橙色の帯も入ります。幼虫は、イヌビワなどのクワ科植物の葉を食べます。この画像は、草に止まっている1個体の成虫を背中側から撮影したもので、右上向きです。

イシガケチョウ

イチモンジチョウ。タテハチョウ科。前翅長は30ミリメートル前後。翅の地色は黒い褐色で、翅を広げた時に、白色の帯が1本、横向きに入ります。表面の黒い褐色の部分は、裏面では橙色になり、黒い小班が入ります。幼虫は、スイカズラ科植物の葉を食べます。この画像は、葉の先に止まっている1個体の成虫を後ろ側から撮影したもので、右上向きです。翅は広げた状態です。

イチモンジチョウ

ウラナミアカシジミ、シジミチョウ科。前翅長19ミリメートル前後。シジミチョウの仲間は、チョウ類の中では小型です。後翅に短い尾状突起がある種と、ない種がいます。ウラナミアカシジミの翅は、橙色が地色で、前翅の表面の先が黒くなります。裏面には、黄橙色の地色に、多くの黒い小さな斑紋が細かく入ります。後翅の先から短い尾状突起が1本、出ます。成虫は6月ごろに出現します。幼虫は、クヌギ、コナラ、アラカシなどの新芽や葉を食べます。この画像は、葉に止まった1個体の成虫を横から撮影したもので、右向きです。翅は背の上で合わせるように閉じています。

ウラナミアカシジミ

セミヤドリガの幼虫。セミヤドリガ科。成虫の開帳は17ミリメートル前後です。成虫は夏の終わりに出現し、黒い褐色の翅をしています。幼虫は白色の楕円形の体型をしていて、夏にセミの腹部に張り付いて、セミの体液を吸って成長します。この画像は、ミンミンゼミの腹部を背面から撮影したもので、腹部の左右に1個体ずつ、セミヤドリガの幼虫が付いています。

セミヤドリガの幼虫(セミに寄生します)

キンモンガ。アゲハモドキガ科。開帳36ミリメートル前後。翅は黄色の地色に、広い黒帯が縦横に入ります。成虫は夏を中心に出現します。昼行性です。幼虫は、リョウブの葉を食べます。この画像は、葉の上に止まっている1個体の成虫を背中側から撮影したもので、頭は下側です。翅は開けた状態です。

キンモンガ

エゾヨツメ。ヤママユガ科。開帳75ミリメートル前後。翅は褐色の地色に、各翅の中央に1個、黒色の目玉模様が入ります。成虫は春に出現します。幼虫は、カバノキ科やブナ科の葉を食べます。この画像は、採集した1個体の成虫を、白いトレイに置いて葉の上に置いて撮影したもので、右向きです。翅は少し開いた状態です。

エゾヨツメ

昆虫 ハチ目

スギハラベッコウ。ベッコウバチ科。体長25ミリメートル前後。体色は黒色で、顔と脚の先半分が赤褐色から黄色です。翅は褐色半透明です。胸部と腹部の間がくびれます。主に夏に成虫が見られます。成虫は、朽ち木に巣を作り、クモを狩って、幼虫の餌とします。この画像は、ヤブガラシの葉に来た成虫を背中側から撮影したもので、頭は左下側です。以下、注釈です。ベッコウバチ科の成虫のクモを狩る行動を重視して、クモバチ科という和名に変わりました。現在は、スギハラクモバチとも呼ばれますが、学名と違って、和名の決定には正式な規則がありません。

スギハラベッコウ

キボシアシナガバチ。スズメバチ科。体長16ミリメートル前後。体色は、黒色に、顔、肩、腹部各節に、赤褐色の部分があります。翅は半透明の褐色です。胸部と腹部の間がくびれています。女王1個体で越冬し、春に単独で巣を作り始め、女王の娘である働きバチが生まれると、女王バチは産卵に専念し、働きバチが幼虫の世話や巣の拡大をし、秋に巣からオスとメスが飛び出して繁殖します。巣は1年限りです。この生活史は、アシナガバチとスズメバチの仲間に共通です。キボシアシナガバチの巣は、蓋が黄色であるのが一番の特徴です。巣は、最大で100個までの部屋数になります。アシナガバチ類もスズメバチ類もスズメバチ科に属し、先に述べた生活史が同じことや、ともに社会性昆虫であることは共通ですが、アシナガバチ類は長い後脚をぶら下げるようにして飛翔することや、巣を覆う殻がない点などで、スズメバチ類と異なります。この画像は、ヤブガラシの花で吸蜜する1個体の成虫を撮影したもので、頭は左下側にあります。

キボシアシナガバチ

キボシアシナガバチの巣。この画像は、枝にぶら下がっている拡大中の巣を撮影したものです。表面の色は、うすい褐色で、部屋の蓋は黄色です。4個体の成虫が巣を守っています。

キボシアシナガバチの巣

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