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築地塀解体

更新日:2020年05月28日

 

解体の写真

解体の様子

柱の写真

柱の様子

解体後の基礎の写真

解体後の基礎の様子

願泉寺の築地塀は、表門の両脇に各1棟づつ設けられた建造物です。重要文化財である本堂、太鼓堂、表門の附(附属建造物)として、北方(北築地塀)・南方(南築地塀)とも願泉寺門前の御坊前通りに面する部分が指定を受けています。

解体前の築地塀は表門両脇から左右にのび、屋根は本瓦葺とし、築地の正面は柱を見せる真壁造(しんかべづくり)、背面は柱を塗りこめた大壁造(おおかべづくり)とします。表門北脇間に潜門(くぐりもん)を構え、南脇間も同様の構えを見せますが板壁で閉ざされています。なお、正面の壁についている白い線は寺格を表しており、五本線は最高位で、15世紀末(天正年間)に一時期本山がおかれた等の由緒を持つ願泉寺の格の高さを知ることができます。

築地塀の建築年代は、住職卜半家第七代了観(りょうかん)(1770年没)が記した「手鑑」(てかがみ)、「万記録」(よろずきろく)の記載により、1671年(寛文11年)の建立年代が与えられていますが、それ以後、18世紀後半から19世紀初期に大規模な修理を、1945年(昭和20年)7月9日の空襲被害により南築地塀の一部で応急措置的な修理を受けていることが今回の解体に伴う各種調査により明らかになっています。

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