本堂素屋根工事にかかる調査と素屋根工事
本堂素屋根建設にともなう発掘調査のようす
本堂素屋根の建設のようす1
本堂素屋根の建設のようす2
本堂素屋根の建設のようす3
本堂素屋根の建設のようす4
完成した本堂素屋根の外観
本堂素屋根内部のようす(1階工作場)
本堂素屋根内部のようす(3階作業床)
文化財建造物の修理では、修理中の建物を風雨などから保護する目的で、全体を素屋根という覆屋でおおい、その中で作業をします。今回の願泉寺の修理工事でも、本堂の保存修理のため、その解体・修理に先駆けて、2005年(平成17年)1月から6月にかけて素屋根が建設されました。
願泉寺の素屋根は、鉄骨造、3階建ての構造で、高さ最大21メートル、桁行42.8メートル、梁行45.3メートルという規模です。
素屋根は、修理する建造物の構造や規模、周囲の状況などに応じて、どのようなものを建設するかが決定されますが、願泉寺の場合は、屋根は水平な陸屋根(りくやね)という形式をとっています。願泉寺は本堂背面に書院(貝塚市指定文化財)や庫裏(くり)などの建物があり、十分な基礎や柱を立てることが難しく、柱にかかる荷重を少しでも軽くするために陸屋根が採用されました。また、境内に十分な敷地がないため、各階とも四方に作業床を、1階正面には工作場を設け、解体・修理のための作業場所や資材の保管場所として利用されます。
また、素屋根の建設にあたっては、基礎の掘削時に発掘調査を実施し、江戸時代以降の整地層を確認しました。
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更新日:2020年05月28日