現在の位置

本堂の耐震補強工事

更新日:2020年05月28日

本堂の仕口ダンパーの写真

本堂の仕口ダンパー

様々な形状の仕口ダンパーの写真1

様々な形状の仕口ダンパー1

様々な形状の仕口ダンパーの写真2

様々な形状の仕口ダンパー2

様々な形状の仕口ダンパーの写真3

様々な形状の仕口ダンパー3

本堂の耐震調査を実施した結果、耐震補強が必要と判定されました。

補強は地震による被害を最小限に抑えるため、本堂の床下の柱に「仕口(しくち)ダンパー」という制震効果のある耐震用金物を82箇所に取り付けました。

この仕口ダンパーとは、高分子材料の粘弾性体を使用した制震装置です。本堂の床下の柱と貫の交点に取り付けることにより、地震の揺れによるエネルギーを吸収して地震の揺れを軽減します。

今回、本堂に使用される仕口ダンパーは、部材を金物で挟み付けて固定する方法を採用しました。

この工法のメリットとしては、釘やビスなどで直接、部材に固定しないため、文化財を傷めないこと、後で外せることがあげられます。さらに部材と金物の間には緩衝材として特殊な樹脂を注入するなど部材を痛めないよう細心の注意を払っています。

この耐震補強の方法は、国重要文化財では初めて採用されるもので、この願泉寺本堂の耐震補強装置がモデルケースとなり、今後、他の文化財においても採用される可能性があります。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

メールフォームによるお問い合わせ