本堂後堂大壁の「中塗り」作業

大壁の下げ縄
大壁「中塗り」の様子
2007年(平成19年)8月から本堂の背面にあたる後堂(うしろどう)大壁の「中塗り」作業が行われました。
大壁(柱を隠して壁土で覆う壁)は、竹を格子状に組み、藁(わら)縄で編み上げて骨組みをつくる「壁の下地づくり」、藁を練りこんだ壁土を塗り込む「荒壁塗り」、壁面の凹凸をならすように壁土を塗る「中塗り」、仕上げに白漆喰(しろしっくい)を塗る「上塗り」と多くの工程が必要です。各工程の間には塗った壁土を乾燥させる期間が必要であるため、完成までには長い期間を必要としますが、これらの工程を経ることにより、防火性、耐久性に優れた白漆喰の大壁が完成します。
紹介している「中塗り」作業が終了したのは2008年5月で、その後「上塗り」作業を経て、後堂大壁は2008年8月に完成しました。また、背面以外の部分についても同様の作業が行われ、本堂全体の大壁は2008年10月に完成しました。
なお、上の写真の大壁にみられる垂れ下がった縄は、下げ縄といい、壁土が下がるのを防ぐ役割があります。
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更新日:2020年05月28日