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本堂の発掘調査

更新日:2020年05月28日

本堂の発掘調査の写真

本堂発掘調査のようす

本堂北面広縁部の遺構の写真

本堂北面広縁部の遺構のようす

今回の本堂の解体事業に伴う文化財建造物保存技術協会の調査では、当初の想定よりも部材の痛みが著しい箇所が確認されています。本堂は、約5万枚もの屋根瓦や大きな部材で建てられているため、その荷重などから建物が不同沈下(建物が不揃いに沈下すること)を起こしており、建物全体にゆがみなどが生じて大きな負担がかかっていました。

このような建物のゆがみや不同沈下を防ぐために、本堂の礎石にコンクリートで補強工事が行われます。この礎石の補強工事に先立ち、2006年(平成18年)5月より貝塚市教育委員会では、埋蔵文化財発掘調査を開始しました。

発掘調査は、本堂の内陣・外陣を除く、広縁・落縁・外縁の各部の床下に堆積した土やホコリを取り除いて、遺構の有無を確認する作業を行いました。

平成18年7月の段階では、本堂背面(西側)で、直径約0.2メートル、深さ0.4メートル前後の柱穴を11基確認しているほか、本堂の東・南・北の各面の広縁部においても柱穴や0.5メートル前後の大きさの礎石を据えたと考えられる痕跡を確認しています。

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