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本堂屋根の修復工事

更新日:2020年05月28日

平成19年8月時点での本堂の修復の状況写真

本堂の修復状況(平成19年8月撮影)

本堂正面の桔木の写真

本堂正面の桔木

野地板が張り終わった時点での状況写真

野地板が張り終わった状況

2007年(平成19年)8月~10月にかけては本堂屋根の桔木(はねぎ)、野垂木(のだるき)などの修復工事が進められました。桔木とは、軒先が下がるのを防ぐため、丸太状の太い部材を梃子(てこ)の原理を利用して軒先をはね上げる部材です。野垂木とは、棟から軒先に渡す長い部材のことであり、屋根面を構成する野地板(のじいた)を支えています。

屋根については、瓦などの重みに耐えられず軒先が垂下し乱れが生じており、既存の桔木だけでは軒先を支えることができないため、さらに桔木の本数を増やして屋根の強度を補強する作業が行われています。本堂の桔木は、大きいもので長さ9メートル、直径0.35メートルの松材を60本使用しており、さらに補強するために耐久性のあるヒノキ材を40本加えて、桔木の総本数は計100本となりました。

野垂木については、再利用可能な古材と新材を継手によってつなぎ合わせています。10月には屋根瓦の下地となる野地板張り作業が行われました。野地板も傷みが少ない古材については再利用しています。この野地板も11月には終了し、いよいよ瓦を葺く段階に入ります。

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