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更新日:2020年05月29日

夏休み子ども向け企画「 拓本講座 」

令和元年8月25日(日曜日)午後1時より、市民図書館2階視聴覚室において、夏休み子ども向け企画「拓本講座」を開催しました。

まず、最初に比較的簡単な「乾拓(かんたく)」に取り掛かりました。乾拓はモノ(資料)を机に置き、その上に紙を当てて、鉛筆を斜めに傾けてこするように動かして、モノの文字や模様を紙に写し取るものです。今回は江戸時代に使われていた「寛永通宝」などの古銭を使いました。

次に「湿拓(しったく)」と呼ばれる墨を使った拓本を行いました。今回は瓦やレンガなどを使いました。拓本を取るモノを机に置き、霧吹きで水を掛け、その上に紙を当てて、さらに水を吹きかけます。十分に湿らせたら、タオルを使って凸凹の部分がハッキリと浮かんでくるように、紙を強く押さえ付けてモノと密着させます。ここで紙が破れないようにするのは難しく、コツが必要です。そして乾いてきたら、拓本専用の墨を付けた「たんぽ」を使って、紙の上をトントンと叩いていきます。あまり墨を濃くし過ぎないように、薄く付けていきます。

2回、3回と繰り返すうちに上達していき、保護者の中には子どもと一緒に挑戦する方もいて、初めての拓本を楽しんでいただきました。

今後も地域の歴史や身近な文化財に触れていただける、子ども向け企画に取り組んで参ります。

拓本講座の様子の写真

墨のついた「たんぽ」で瓦の模様を写し取る参加者

小学校巡回展示「貝塚の古墳」

令和元年4月12日から7月12日にかけて、昨年度の「岩橋善兵衛の科学技術」に引き続き、今年度も市内11小学校で巡回展示「貝塚の古墳」を開催しました。

今回は、貝塚市にある唯一の前方後円墳、丸山古墳を含む地蔵堂古墳群にスポットを当て、写真パネルや地図、発掘で見つかった埴輪(はにわ)や須恵器(すえき)などを展示しました。

中には「化石?」と尋ねてくる児童もいましたが、「南小学校の校舎の下に古墳があった」という話に強い興味を持ち、子どもたちは食い入るようにケースをのぞき込んでいました。

小学校巡回展示「貝塚の古墳」の様子の写真

須恵器をのぞき込む子どもたち