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更新日:2024年03月01日

「テンプス」82号6頁下段「姉妹都市カルバーシティ市の日本庭園-歴史展示館の資料から8-」の記事において、 中塚義隆様のお名前を、誤って「中塚義雄」と表記しました。訂正してお詫び申し上げます。

「俳人松瀬青々(せいせい)と昭和の水間焼講話会」を開催しました

俳人松瀬青々と昭和の水間焼講和会

青々についての講話を聴く参加者の皆さん


令和6年1月21日(日曜日)午後2時より、水間門前町喫茶図書室において、「俳人松瀬青々と昭和の水間焼講話会」を開催しました。
松瀬青々は、明治30年代から昭和10年代にかけて活躍した大阪を代表する俳人の一人です。継母の旧姓が水間であったことから、水間の地に強い関心を持ち、1922年(大正11年)に水間と木積(こつみ)の地を訪れて以来、足繁く貝塚の地を訪れ多くの俳句をのこしました。青々が訪れた木積の孝恩寺には、重要文化財の木造弥勒菩薩坐像を題材とした俳句を刻んだ句碑「弥勒仏(みろくぶつ)の 下生(げしょう)をいつと 囀(さえず)れり」が本堂の国宝「孝恩寺観音堂」(釘無堂)前に建てられています。
講話会では、青々の生涯、貝塚との関わり、貝塚で詠んだ俳句の数々、青々と親交のあった水間焼の陶工中野悟月(ごげつ)との関わりなどについてお話ししました。また会場では、中野悟月が制作した昭和の水間焼約30点なども展示しました。参加者からは、「貝塚市にもこんな有名な焼き物や俳句があったなんて初めて知りました!」といった感想をいただきました。

姉妹都市カルバーシティ市の日本庭園-歴史展示館の展示資料から8.‐

新展示品-中塚さん制作の「友愛盆石」

中塚さん制作の「友愛盆石」

半田にある貝塚市歴史展示館(ふるさと 知っとこ!館)では、本市の姉妹都市カルバーシティ市(アメリカ合衆国カリフォルニア州)の展示コーナーを設置しています。このコーナーでは、1974年(昭和49年)、両市の友好の証として本市がカルバーシティ市に築造寄贈した「日本庭園」についても紹介しています。日本庭園は、カルバーシティ市内の郡立カルバーシティ・ジュリアン・ディクソン図書館前にある約340平方メートルの庭園で、本市から6名の使節団が派遣され、現地の人びとの協力を得て、3週間以上をかけて築造されたものです。

このたび、使節団として派遣された造園師、本市三ツ松在住の中塚義隆さんより新たな関係資料をご寄贈いただき、令和5年8月より上記展示コーナーで展示しています。新たな資料は、中塚さんが着用した使節団のタスキや麦わら帽子、造園作業を撮影した写真などです。中でも、現地での採石のために訪れたフーバーダムで採取した石で制作された「友愛盆石」は、大小の石でアメリカと日本を表現したもので、中塚さんが滞在中に交わした友情がこれからも変わらず続いて欲しいという願いを込めて制作されたものです。

ぜひ歴史展示館にご来館いただき、新たに加わった資料をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育部 文化財保存活用室

電話:072-433-7126
ファックス:072-433-7053
〒597-8585
大阪府貝塚市畠中1丁目17番1号 本館5階

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